読者層
いつもありがとうございます。
このエッセイを書いて、たくさんの感想をお寄せいただいて感じるのは、随分幅広い層にお読みいただいているなあ、ということです。
私より造詣の深い方の方が圧倒的に多いし、しかも毎回、ほぼ気まぐれにほざいているだけの話なのに、ありがたいことでございます。
さて、今回は『ターゲット層』でございます。
私などは、もはや趣味人でございますので、好きに書いているだけでございますが、懸賞小説や書籍化などを狙う方などは、やはりある程度、自分の作品の読者層というのを意識した方が良いと思われます。
特に公募は、その公募の求める色のない作品ははねられますから。
もっとも、本当につきぬけて面白ければ、ターゲット層など関係なく支持されます。
児童文学として出版された『精霊の守り人』。上橋菜穂子先生のこの作品は『ファンタジー』として大ヒットしております。『ナルニア』にしろ『指輪』にしろ、『これは子供の読み物』などと言う人はいないでしょう。
さてさて。なろうのファンタジーランキングをみると、なろう読者層は非常に偏っている……ように、見えます。
でも本当にそうなのかな? とも、思うのです。
流行をしているものを読むひとって、それが絶対的に好きだから読む、と言うひとも多いとは思うのですが、「なんか読もうとしたらそこにある」という理由のひともそこそこいる気もするのです。
このエッセイに限らず、自分の作品のPVや感想など見るに、確かに『異世界転生/転移』を好まれる方は多数派ではあるけれども、『ハイファンタジー』や本格『ヒロイックファンタジー』がランキングで簡単にアクセスできれば読みたいと思っている層は、確かにいると思います。
ジャンル編成が上手くいけば、『なろう』の流行に、新しい風が吹く、かもしれません。
もっとも、感想がガンガンくる作家さんならともかく、そうでない場合は、自分の作品がどんな層に読まれているかは把握しにくい、とは思います。
頼りになるのは、『逆お気に入り』に入れてくださる奇特な読者様。ブクマと、作者さまの場合は作品も参考になります。本音を言えば、『何が気に入って』登録して下さったかわかると、一番いいのですが、直接お聞きするのも変ですから、自作ブクマを捜してみたりとかしております。
あとは『ブクマをしているひとはこんな作品』くらいかな。ただ、アレは、人気作が並んじゃうだけの気もしますけれども。
しかし、まあ、奇特な読者さま層がわかったところで、自分に書けないものは書けません。
ブックマークやポイントは、天から落ちてくる雨のようなもの。豪雨のように降り注ぐ作品もあれば、ずっと降水ゼロ、乾燥地帯の作品もあります。
自己体験でもありますが、自分が『面白い』と思って書いている作品が、乾燥地帯のままPVも増えないのは、結構つらいものです。ですが、その作品の中で路線変更するのは、よほどのことがない限り、やめた方が良いと思います。
急激な路線変更は、その作品にひとつでもブックマークがついているのなら、そのつけてくれたひとへの裏切りだと思うのです。
評価がないのがつらくても、自分の書きたい話は貫いた方がいいと思います。
路線変更するくらいなら、別作品を書くべきです。
逆に言えば、それくらいの覚悟がないと、オリジナル溢れるファンタジー世界など書けません。
理想を言えば、読者層を意識するのは書く前だけにすべきだと、私は思います。
信じて書けば、いつか雨が降ることもあります。
まあ、賛否両論、あるとは思いますが。




