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ネコ

いつもありがとうございます。

 今回は『ネコ』。


 リアルなお話でいきますと、現在、ひとに飼われている『イエネコ』は、『リビアヤマネコ』を祖とするものだそうです。

 人類が農耕を始め、ネズミが民家に増えたことで、人里に近づき、徐々に人に飼われはじめた……と考えられております。

 他の家畜と違い、猫と人間は、どちらかといえば共生のようなかたちで、お付き合いがはじまったといって間違いはないと思います。


 さて。ネコというのは、中世ヨーロッパでは、魔女の使い魔として見られていたこともあり、キリスト教の下、とてもとても嫌悪されていた時代があります。

 ベルギーのイーペルのネコ祭りの発祥は、そんな時代の反省から始まっております。

 イーペルの街は、織物の町として有名でした。それらをネズミの被害から守るため、猫を大切に大切にしていたらしいのですが、そのことでイーペルは、周辺から魔女国家のように扱われて異端視されてしまい、やむをえず、猫を虐殺したという歴史があるそうです。

 ちなみに、今ではその反省もあって、とても猫に優しい街であります。(猫好きの方はご安心を)


 TRPGなどのゲームで魔法使いになるとネコを使い魔にすることを野望にするプレイヤーがおりましたが、実際にフィクションで猫を使い魔にしている作品となると、『魔女の宅急便』くらいしか思い出せない……。

 ネコミミ萌えキャラファンタジーというのは、あるけどそれは、違うと思いますし……。

そういえば『セーラームーン』の「ルナ」とか、魔女っ子のアドバイザー的なキャラに、猫は多い気もする。

使い魔の名残なのかな?


 さてさて。

 日本の昔話のネコは、年を取ると猫又という妖怪になります。

 行燈の油を舐めた影が障子に映って、ちょっとコワイのであります。


 怖いといえば。


 まんが日本昔話で、こんな猫話がありました。『茂吉のネコ』というタイトルです。


 茂吉は、ある日、身に覚えのない酒代の請求を受け、猫に疑いをかけます。童に化け、酒を買いに行っていたことがバレた猫は逃亡。茂吉が後をつけると、猫が化け猫の集会場で酒を持って行かなかったことを責められており、化け猫たちが『茂吉を殺せ』と大合唱しているのを目撃。

 翌朝、飯を食おうとした茂吉の茶碗を猫がひらりと飛び越えた。

 「猫が飛び越えたご飯を食べれば、茂吉は死ぬ」

 その言葉を思い出した茂吉が、茶碗に手をつけるのをやめると、猫はそのまま去っていった……。


 これ、スゲー怖かった。『コロスベシ』『コロスベシ』って、猫たちが合唱するのです。ちょっとしたホラーです。

 しばらく野良猫が集まっているのを見るだけで、怖かったですから。


 犬と人間の関係は、縦関係だと思うのですが、猫と人間の関係は、横関係だと思うのです。

 夜の闇を平気で渡り歩き、なつくようで、なつかない……そんな生態が西洋では、『魔女の使い魔』、日本では、『妖怪』へとつながっていったのではないかと思います。


萌え系、ネコミミ娘の元祖はやっぱり猫娘なのだろうか?

ちょっと、興味があったりする……

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