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贄(にえ)

いつもありがとうございます。

今回は、にえです。


 ファンタジーの大定番「いけ贄にされた美女」を助ける「勇者」であります。

 

 古くは、ギリシャ神話の『アンドロメダ』&『ペルセウス』ですね。


 そもそも、この勇者が戦って、女性を助けるという形式は、『ペルセウス・アンドロメダ型神話』と言われ、神話物語のいわゆるテンプレでございます。

 日本でもクシナダ&スサノオノミコトという、物語があります。


 さて。

 現代的な解釈を入れますと、この『贄』という儀式、どうみても邪教臭いわけでございますが、日本でも、人柱なるものがありまして、天災を鎮めるという風習があったりします。

 世界的にいけにえで有名なのは、マヤの儀式でしょう。

 独特の文化を形成していたマヤの文化が、西洋人の目から見て異様に見えたのはある意味ではやむを得ないことなのかもしれません。

 ただ、自然の驚異に対して、なすすべもない人間があがきにあがいてひねり出した結論でありますから、現在の道徳や科学でこういった風習を裁いてもなあとは、思います。


 現実はともかくとして。

 ファンタジーにおいて、もっとも使いやすいテンプレであるのは間違いございません。

 贄とされる女性(場合によっては子供)が、承知、不承知の違いは、多少あるとは思いますが、命と引き換えに、住んでいる邑、もしくは国の束の間の安寧を得るというのが、一般的な構図。


 かの、ファイナルファンタジー10の召喚士ユウナの旅は、ある意味、贄になるための旅として始まりました。

 今さらこのゲームのネタバレとか気にする必要はない気もするけど、(10年以上前のゲームだから)ユウナが贄となるとわかってからの怒涛の展開は、こういう場所でも安易に語ってはいけないと思うくらい劇的でした。

(だから、触れません。未だにあれ程までに感動したゲームがないから)

 FF10は、とにかく名作中の名作ですが、ミニゲームがしんどいとか、10-2が蛇足と思いつつも購入して、必死になったとか、ストーリー以外の想い出も深いゲームだったりもします(笑)


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