人魚
いつもありがとうございます。
前回が竜とドラゴンだったので、今回は、『人魚』です。
『人魚』というのは、洋の東西問わず、漁師などを惑わす存在です。
他の幻想生物に比べ、西洋モノ、東洋モノ、同じ項目にくくっても、ほとんど違和感がありません。もちろん、違いはありますが。
なんといっても、アンデルセン童話の『人魚姫』がもっとも有名。
人魚姫が有名なのでどうしても『デンマーク』が本場な気がしてしまいますが、有名な『ローレライ』はドイツのお話。
ちなみにギリシャ神話に出てくる『セイレーン』。こちらは半人半鳥ですが、人魚として描かれることもあるようです。
人魚の話は、おおむね悲劇的なお話が多いのが、洋の東西を問わずに『定番』とされてきました。
それを大胆に打ち破ったのが、ディズニー映画の『リトル・マーメイド』。
いや、まあ、なんともアメリカらしいアレンジ。アンデルセンは複雑でしょうねえ。
私としては。子供は喜ぶよね、ハッピーエンドの方が……という感想です。
活劇、ハッピーエンドは嫌いじゃないので良いとは思います。ただ、哀切ただよう人魚姫とは、別の話です。
さて、日本の人魚ですが。
こちらは、惑わすどころか祟ります。
怖いです。
ミイラのあるお寺もありますが、サイズは小さいようです。
日本では、人魚は長寿信仰の対象です。
人魚そのものより、人魚の肉を食べ、不老不死になった八百比丘尼の話のほうが、有名かもしれません。
数多く、人魚の肉ネタを扱った作品はありますが、私が一番好きな作品は、高橋留美子先生の『人魚』シリーズ。
人魚そのものより、人魚の肉を食べ、不老不死になった人間の物語です。
そういえば、昔『ジュゴン』は『人魚』のモデルという話を聞いて、水族館で、ジュゴンを見て……
「ないわ」
と、思った覚えがあります。
さすがに、金髪碧眼の美女には、見えん(笑)
クラーケン=ダイオウイカのほうが、よほどリアル。
まあ、学術的に根拠はないらしいです。遠目からみたら、人に見えるかもしれないのかもしれないけれど。




