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少しだけ触ってみる。

 さわらぬ神に祟りなし、と申しますが。

 ファンタジーならば、触れねばならないのが、カミサマというものでしょう。


 カミサマを設定する時、その世界創造の伝説まで作ることが多くなってくるわけですが。


 物語を作るとき、私は、完全に多神教派です。

 八百万もカミサマが鎮座するお国に生まれたせいでしょうか。

 たくさんカミサマがいるほうが、なんだか安心するのです。


 一神教というのは、必然的に勧善懲悪です。

 神様がおひとりの場合は、たいてい、悪いことをする『悪魔』がいます。


 これをもう少し、ゆるく? 考えると、二神対立の世界です。


 善の神と悪の神が対立するというやつです。

 この構図は、日本人にも非常にわかりやすく、ゲームなどではこの形式が多いように思われます。


 ただ……この形式で、よくある『蛮族』=悪 という考え方が、どうにも好きになれません。

 ゴブリンやらコボルトが出てきたら、とにかく悪党。

 まあ、わかりやすくていいんですけどね。

 ちょっと、十字軍的な発想というか……強者=正義というか……。

 蛮族=悪の発想の根底に潜む、歴史的な民族紛争のかおりがどうにも気になるというか。


 そんなことは気にしなくてもいい、とは、思うんですけどね。


 とりあえず、自分の話でゴブリンを出したことはないです。

 なんか、重くなっちゃいそうだから。


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