とびっきりオイシイ料理/結城夏陽ちゃんへのホワイトデーのお返し
「良ちゃん、ホワイトデーだからご飯作りに行ってあげるよ」
「じゃあ、お言葉に甘えてお願いするね」
「任せて!とびっきりオイシイの作るからね」
そう言って夏陽ちゃんは僕に両手を差し出した。
「なに?」
「材料代」
「なるほど!」
僕は一万円札を渡した。
「サンキュウー!」
夏陽ちゃんが作ってくれたのはカレーだった。
「美味い!」
「良かった」
夏陽ちゃんは満足して帰って行った。
あとにはレトルトカレーの容器が捨てられていた。