初任務発表
ごめんなさい。
更新遅くなります。
ごめんなさい。
「ちからみさん……か。よろしくお願いいたします」多少固くたって良い。こんなの後から変えられる。礼はしっかり、丁寧に。ありったけの誠意を表面にくっつけて。
「あ……こちら、も、よろしくねっ…」どうやら上がり症のようだ。耳まで赤くなっている。今にも湯気が出てきそうだ。白いブラウスを揺らして、礼をしてくれた。スカート、短いな。これが普通なんだろうか。
いつまでたっても沈黙は破られないので、ここは僕が一肌脱ぐことにした。
「あの、ところで今日の仕事って何ですか?」なるべく近狼さんの目を見るけど、相手が下を向いているものだから全く視線が合わない。
「今日は……誘拐された方を、助けに行く」
「はあ?」思わず口が先にでる。え、意味わかんないんだけど…。
「誘拐された方はね、中学生の女の子で、今はおそらく廃工場にいるかと……」
「そういう問題じゃなくて! えっと、危険じゃない? 道具とか持っていくの?」背は同じくらいなのに上目遣いで近狼さんは僕を見る。
「もちろん持っていくけど……あれ、何も店長から聞かされてないんだ」最後らへんは小声でったけど、僕の耳まで一語漏らさず届いた。この店にきて分かったことはただひとつ。危ない。このバイトは下手したら命の危険を伴う。
全然進まない…
ごめんなさい