第9話 ~10年前の事件2~
《登場人物》
デリック・フォックス X市警 警部補
アラン ・・・30代、数学教師
ビル ・・・50代、弁護士
キャサリン・・・30代、デザイナー
エリカ ・・・20代、大学生
フランク ・・・40代、医者
ハリー ・・・70代、元軍人
イザベラ ・・・30代、国語教師
ジェームズ・・・30代、新聞記者
ケリー ・・・30代、女優
ジェラルド・・・60代、ホテルジャッカル支配人
ローラ ・・・60代、ホテルジャッカルシェフ
エレベーターが25階に到着し停まった、エレベーターのドアが開くと現場は爆破の影響により照明等は全て吹き飛んでしまい、現場は暗い。また、天井裏のがれきが落ちて、天井裏の通気管がえぐれて中が見えてしまっていた。デリックは、現場の異様な光景に言葉を失う。デリックにとってこれまでテロが関与する事件は、これが初めてだった。
奥では、がれきの撤去作業、証拠の捜索、生存者がいないか確認していた。デリックは現場を指揮している上司のもとに近づき、状況を確認する。
「どうです? 状況は?」
「一人、がれきに埋まっているが、生存者を見つけた・・・今、がれきを除けているところさ」
「そうですか・・・ああ、そういえばこれを・・・」
デリックは、上司に、医者から渡された書類を渡した。上司は、書類を受け取り中の紙を取り出して確認する。
すると奥の瓦礫から、デリックの部下の手によって、男が発見される。まだ息はある。どうやら右足を怪我を負っているが、意識はあるようだが、男の格好から見て、パーティーの参加者でなければ、ビルのスタッフでもない、出張パーティーのサービスの人間でもない、もしかして・・・
男は、デリックの部下に、心配される。
「大丈夫か?・・・よかった無事の様だな・・・」
男は、いきなり部下を襲いかかり、部下一人を盾にし、拳銃を奪い、他の警官たちにめがけて発砲する。部下の一人が発砲した弾が右胸に命中する。
デリックと上司は、すかさず男に向けて拳銃を構える。
「動くな! 拳銃を捨てろ!」
男は、拒否し、部下を盾にする。
「嫌だね! 撃てるものなら撃ってみろ! コイツが死ぬぞ~!」
デリックと上司は窮地に立っている・・・デリックは、すぐに説得をはじめる。
「待て! ゆっくり話し合おう。お互い何か間違えているはずだ・・・落ち着こうじゃないか、なぁ・・・」
男は、説得を聞こうともせず、
「俺の家族はこの会社が作った兵器のせいで、死んだんだ! お前らなんかに分かってたまるもんか! いいか、俺は、必ず復讐する。だから、ハリー・フォックス、レナード社の代表を呼んでこい! 早くしろ!」
デリックと上司は男の言う事を聞いた。
「分かった。社長とハリー・フォックス将軍殿を呼んできてやるから、そいつを放してやってくれ」
だが、男は、そのままデリックの部下を盾にしたまま拒否する。
「それはできねぇ。言ったとおり奴らを連れてくるまではな・・・おい、どうした! 早く連れてこい!」
デリックは、上司に小声で言う。
「俺がやつを撃ちます。その時にサポートをお願いします」
「おい、部下が盾になっているのに、撃ったらお前の部下に当たるんだぞ! 分かっているのか?」
「どうしようもないでしょう。このままだとらちはあきませんよ!」
「でも、もし、部下に弾が当たったらどうするんだ?」
「責任は、俺に・・・ここは任せて下さい」
デリックは、射撃に自信があった。X署では1番腕があり、射撃大会の表彰経験もあった。上司は、デリックの言うことをきくことにした。
男は、デリックと上司に向かって叫ぶ。
「おい、早くしろよ!! さもないとこいつが死ぬぞ!」
上司は、男を落ち着かせ、デリックに現場を任せることにする。
「この場は、デリックに任せる。俺が呼んでくる」
「了解・・・」
デリックは、男に話しかける。
「今、俺の上司があんたがここに連れてくるように言った関係者を連れて行く所だ。その前に、色々、話そう。もう止めないか? こんな事・・・」
男は、デリックの説得を聞こうとしない。逆に挑発してきた。
「俺を説得しているのか、ふざけやがって、早くあいつらを連れて来い! どうした? それとも俺を殺したいんだろう? だろうな・・・なら、撃てよ! 撃ってみろよ」
「お前を撃ったら、部下に弾が当たる可能性があるからな・・・そんな拳銃など捨てて、こっち来いよ。そうすれば、お互い良い方向で終わるはずだ・・・なぁ、こっち来いよ。そうすれば、身柄だってこっちに移るし、いろいろ保障できるし、安全な暮らしができるはずだ・・・さぁ・・・」
「ふざけるな! 捕まるものか・・・どうしたんだよ。撃てよ! その拳銃で撃ってみろよ! どうした? 撃てないのかよ? 撃ってみろよ! さぁ・・・」
「・・・四回」
デリックは、そうつぶやき、男の右足を的確に狙い、一発の弾丸を放つ。弾丸は、男の右足に直撃した。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!」
男の右足からは激痛が走り、男はあまりの激痛に声を上げ、盾にしていた部下は、その隙に男から離れる。デリックは、男に銃を構えながら近付いた。
男は、激痛が走り続ける右足をおさえて苦しみ続ける。
デリックは、その様子を黙りながら見つめ、今度は別の部位に拳銃を向けた。
「・・・あと三回だな」
デリックは、そのまま男に3発の弾丸を放った・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結構、かかりました。 本当はミスってできてた原稿を消してしまったのが、一番の後悔・・・・クソッ
下手くそが書きました。
超展開になる事をお許しください。
読んでいただけたら幸いです。
誤字脱字がございましたらご指摘をよろしくお願いします。
今回の話も、10年前の回想2です。
話は、まだまだ続きます。