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FOX  作者: 井鷹 冬樹
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第5話

《登場人物》

デリック・フォックス X市警 警部補

アラン  ・・・30代、数学教師

ビル   ・・・50代、弁護士

キャサリン・・・30代、デザイナー

エリカ  ・・・20代、大学生

フランク ・・・40代、医者

ハリー  ・・・70代、元軍人

イザベラ ・・・30代、国語教師

ジェームズ・・・30代、新聞記者

ケリー  ・・・30代、女優

ジェラルド・・・60代、ホテルジャッカル支配人

ローラ  ・・・60代、ホテルジャッカルシェフ

 ジェームズが姿を消した・・・ベランダの手すりに血液を残して・・・


 デリックは、ジェラルドと共にモニター達を全員北館のパーティ会場に集めた。モニター達はデリックとジェラルドの異様な雰囲気に、何やら緊迫した状況であることを感じ取らざるをおえなかった。気まずい雰囲気の中、デリックがモニター達に事の状況を説明する。

「素晴らしいバカンスだが、残念だが、そうはいかないらしい・・・」

 アランが重い空気の中、デリックに話しかける。

「そ・・・それはどういう事だ? 何かあったのか? それにジェームズさんが見えないが・・・」

「そうなんだ・・・ジェームズが消えた・・・ベランダに血を流しながらな・・・」

「何だと・・・」

「嘘だろ・・・」

 モニター達は驚きを隠せなかった。アランが再びデリックに質問をする。

「それは、本当に血だったのか? 赤のペンキとかじゃないのか?」

 その質問に対し、デリックは首を横に振り否定する。

「残念だが、それについてはNOだ。残念だが、血だよ。 もしかしたらジェームズと誰かが争ってできた血である可能性もあるがジェームズが姿を消したことには変わりはない・・・」

 ハリーはデリックに対してイライラを募らせる。

「だからなんだね? そんなことが私たちに関係があるのかね?」

 デリックは、冷静に返答する。

「ええ、勿論・・・実は皆さんの部屋にこんなものが届いていないか訊きたくてね・・・」

 そう言い、デリックはポケットからクシャクシャになったジェームズ宛の脅迫文を取出し、みんなに見せる。

 モニター達は、脅迫文を見た途端に様子が黙り込んだりした。デリックは続ける。

「この脅迫文から、この中にジェームズの過去を知る人がいるようだ・・・黙り込んでいるみたいだが、なんともないか? 同じ脅迫文を持っているなら手を挙げてほしい。」

「あの・・・」

 手を挙げたのは、エリカだった。

「私も同じものが部屋に置かれていたんです。でもすぐに捨てました。いたずらだろうって思っちゃって・・・」

「私のところにも、置かれていた。ご丁寧にね・・・」

 ハリーも手を挙げ、ポケットから紙切れを取り出した。

「俺もだよ・・・・」

「あたし達のところもだったわね・・・アラン・・・」

「ああ、そうだな・・・僕達のところにもこんな脅迫状が・・・」

 アランもポケットから脅迫文を取り出した。

 フランクも脅迫文を取り出した。

「これのことか・・・馬鹿馬鹿しい・・・」

 どうやら、全員のところに届いているらしく、デリックも最初にジェームズの部屋から戻った時、自分の部屋の洗面台の鏡に貼られていた。

 ビルが、デリックに提案してみる。

 「とにかく、脅迫文が全員に来ているうえに、夜です・・・ここは、食事を取り、それぞれが部屋で過ごすという事にしてはどうでしょうか? それにそもそも、ジェームズさんが死んだわけじゃないですし・・・」

 デリックは、その提案に納得だった。デリックはジェラルドに確認をとる。

「ジェラルドさん、ここにいるスタッフは、あなたとシェフのローラさんだけなんだろ?」

「ええ、そうですが・・・」

「ローラさんを見かけないですが・・・厨房ですかね・・・」

「集まり次第、料理を運ぶことになっていましたから・・・今からでも呼びましょう・・・」

 ジェラルドは、トランシーバーを取り出して、ローラに連絡する。

「ローラ、私だ・・・料理を頼む・・・」

「了解、じゃあ運ぶわ・・・ちょっとの間待っていて・・・」

 ジェラルドはトランシーバーを切り、料理が来ることを伝える。

「少し、時間がかかりますが料理が来ますのでお待ちください」

 デリックは、ジェラルドの話に続けて、モニター達に注意を促す。

「一応だが、それぞれ部屋の鍵を閉める事です・・・後、ジェームズが消えた以上このままの状況にのままでいいわけがない。深夜にジェラルドさんとホテルの見回りを行うことにする。あと、なるだけ多い人数で行動することをお願いする」

「ジェラルドさんあんたもだよ・・・」

「かしこまりました」

 そう言っている間に、パーティ会場に料理をローラが運びにやってきた。それぞれに運ばれる。料理は、確かにうまかったが、デリックの気分的に優れることはなかった。

 デリックは、食事をした後、少しの間食堂で紅茶をいただいた。その間に他のモニター達は、娯楽室でポーカーやビリヤードをしたり、自分の部屋でシャワーを浴びたりとしていた。デリックも紅茶を飲み終わり部屋に戻ることにした。部屋に戻った時、かすかだが部屋の異変を感じた。食事終了から1時間は過ぎていた。

誰かが入ったような感覚がした。

 デリックは、脅迫文が貼られていたバスルームに向かう・・・バスルームに入ると鏡に紙切れが貼られているのがわかった・・・デリックは紙切れをとって見る。紙切れには、ジェームズたちが持ってた脅迫文と同じワープロの書体で書かれていた。


《お前の過去を知っている・・・・ばらされたくなければ南館のプール前に来い・・・そうしないと大変なことになる》


 デリックは、脅迫文に対して、あきれ気味ながらも・・・過去・・・? を知っているだと・・・なんだというんだよデリックは、10年前に起きた事件を思い出しかけた・・・その事件は自分がデスクワークに変更したきっかけでもあり銃を人に向けることをしなくなった理由である事件・・・

 デリックにとってのトラウマである・・・一応、過去をばらそうとする奴の正体を知りたいという一心で、南館のプールに向かった。

 しかし、向かったプールには水が入ってはいなかった。 プールのど真ん中になにやら物が置かれている様子だった。だんだんと近づいてみると、物ではなく・・・人が倒れている? デリックは、急いで倒れている人間に近づいた。人間は左胸から鮮血を流して、仰向けで倒れている。デリックが近づいた途端、デリックは、言葉を失った。

 鮮血を流し仰向けで倒れている人間・・・その人間とは、ビルだった・・・

超展開になる事をお許しください。

下手くそです。


ですが、それでも読んでいただけたら幸いです。


誤字脱字の指摘がございましたら宜しくお願いします。

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