最終話 エピローグ
《登場人物》
デリック・フォックス X市警 警部補
アラン ・・・30代、数学教師
ビル ・・・50代、弁護士
キャサリン・・・30代、デザイナー
エリカ ・・・20代、大学生
フランク ・・・40代、医者
ハリー ・・・70代、元軍人
イザベラ ・・・30代、国語教師
ジェームズ・・・30代、新聞記者
ケリー ・・・30代、女優
ジェラルド・・・60代、ホテルジャッカル支配人
ローラ ・・・60代、ホテルジャッカルシェフ
デリックは目を覚ました。
そこには、さっきまでの部屋の雰囲気とは違う。茶色のモダンな壁紙ではなく何か閉塞感の感じる白い壁紙だった。周りを見渡すと、どう考えてもホテルではなかった。
「・・・・何処だ? ここは?」
「目が覚めましたか! ふぅ・・・良かった!!」
デリックは声の方に目をやると、同じ警察署の新人が座っていた。
「お前は・・・」
「いや~~良かった。あれから大変だったんですよ~何せ、警部補が休暇中に殺人に巻き込まれたんですからね。しかも救援呼ぶのに相当かかったらしくてあなたをここに運ぶ事ができたのに時間かかってしまいましたからね・・・」
「じゃあ、ここは・・・?」
「ここは病室です。安心してください。そういえば、6人の遺体を回収しました。関係者の調書見ますか?」
「ああ、今はいいや・・・6人っていうことは・・・」
「ええ、一人は、ビル・ステファン・アンデリウス・フォックス レナード社の現代表、キャサリン・フォックス 最大手洋服ブランドのデザイナー、ハリー・レヴィントン・フォックス 元陸軍提督 ジェームズ・A・フォックス ジャーナリスト フランク・フィル・フォックス 医者 エリカ・フォックス 女子大生・・・・・・」
「知っているよ」
「奇妙なのは、フランクとエリカの両名です。二人はあなたが使用している部屋で遺体で発見されました」
「ああ、わかっているよ」
「あのホテルで何が起きたんですか?」
「見ての通りだよ。事件に巻き込まれて帰れなく状態になり次々と被害者が出て最後は被疑者死亡だ。出ないともっと被害者が出るところだったよ」
「そうですか・・・・・」
「でも自分でも奇妙って思ったよ。どうして10年前の事件に関連した人間が全員集まったのか」
「そんな事、言われてもこっちだってびっくりですよ。警部補がデスクワークに変更した理由である事件の関係者があのホテルに呼ばれていたなんて・・・・・・」
「忘れようとしていたんだろうな。最初に関係者だって知った時も断片的にしか覚えていなかったからな」
デリックは新人に向かって左人差し指を指した。
「あ、そういや、アラン夫妻やケリーさん、ジェラルドさんにローラさんは?」
「ホテルにいた方達は警察で事情聴取を」
「そうか、ならいいんだ」
「後は、あなたが目を覚ますまで待ってたんですよ。あなたは僕達が来るまで捜査していたみたいですし」
「ゆっくり休む予定だったがな」
新人は、深く息を吐き、デリックに言った。
「とんだ災難でしたね」
「ああ・・・・・・そうだな・・・・・・」
デリックは病室の窓越しに外を眺めていた。
何を考えているのか? 新人はずっとデリックのが見つめる窓を同じように眺めていた・・・・・・
最終話です。
ここまで、読んでいただいた方ありがとうございました。
最初は書いていけるのかなと不安要素でいっぱいでしたが、なんとか書き上げることができました
下手くそながらに書きましたが、反省要素がいっぱいありすぎて恥ずかしいです。
超展開になる事をお許しください。
ですが、それでも読んでいただけたら幸いです。
誤字脱字の指摘がございましたら宜しくお願いします。
ではありがとうございました。




