第20話 ~ 真相 5 ~
《登場人物》
デリック・フォックス X市警 警部補
アラン ・・・30代、数学教師
ビル ・・・50代、弁護士
キャサリン・・・30代、デザイナー
エリカ ・・・20代、大学生
フランク ・・・40代、医者
ハリー ・・・70代、元軍人
イザベラ ・・・30代、国語教師
ジェームズ・・・30代、新聞記者
ケリー ・・・30代、女優
ジェラルド・・・60代、ホテルジャッカル支配人
ローラ ・・・60代、ホテルジャッカルシェフ
エリカは、これまでビル、キャサリン、ハリーの殺害を認め、殺害方法と殺害した理由を淡々とデリックに説明した後で続けて、ハリーの部屋の細工についてデリックに説明した。
「ハリーさんの部屋から出る時最初は一度着替える為に部屋から出ました」
「血まみれの状態で?」
「ええ、後で私の部屋に行って見てください。袋に詰めてシャワールームの所に置いてますから」
「でも何故、君は一回、自室である201に戻ったのか? だってそんな二回もハリーの部屋に向かうだなんて危険だろう。ジェラルドさんとかにも気づかれなかったのか?」
「ジェラルドさんには眠ってもらったんですよ。ちょっとの間だけですけど、睡眠薬入りのクッキーを食べてもらってね」
夜の風がエリカの髪をなびかせた。デリックはエリカに拳銃を構えていたが、今はおろして話を聞いていた。
デリックは、ハリーの部屋の隠蔽について説明した。
「その後だな。ハリーの部屋の隠蔽工作をした・・・」
「ええ・・・・・・」
「まずあんたは、ハリーを殺した後で部屋に戻り、着替えた。血まみれの姿では駄目だからな。着替えた後で、ホテルの貯蔵庫からウィスキーを一本、持っていった」
「ええ」
「ハリーの部屋に戻った後で、グラス2本を一度、洗い流して新しいウィスキーをグラス注いだ、睡眠薬も入れなおしたんだろう」
「ええ、そうです。一本のウィスキーを飲みすぎてしまったので流石にまずいと思ったので新しいのを開けたんです」
エリックはこの行動については理解しづらく感じたのでその行動について質問した。
「でも、どうしてこんな行動を? こんな行動、聞く限り『俺達に見つけてください』みたいだったし、それにキャサリンさんの部屋の鍵をそのまま引き出しの中においたんだ?」
エリカは、デリックに微笑みながら理由を述べていく。
「ハリーさんを殺した時、私の復讐は終わりました。この日の為に生きて来た。10年前、私の両親を殺した張本人達がのこのことバカンスしに来たのですからね。こんなチャンスはありません。行動の理由としては、私を捕まえて欲しかったから・・・と言っておきましょう」
デリックは、エリカに質問した。
「それで見事にこのモニターに参加した3人を殺したわけだ?」
「復讐できた時、私の心の奥に何か分からない快感を覚えました。ハリーさんを殺害した時がピークなぐらいですよ」
デリックはエリカに自分を殺害しようとした理由を訊いた。
「どうして俺も殺そうとしたんだ?」
エリカは、デリックに理由を答えた
「私の目的として、まず10年前の事件に関わった張本人=ビル・キャサリン・ハリーの殺害、そして次の目的は、私を逮捕してもらい、すべての事実を公にする事です。その為の生贄があなたです」
「生贄ね・・・・・・」
エリカの発言に少々、デリックは恐怖を覚えた。下手をすれば、自分も生贄として死んだ4人の後を追わねばならなかったからである。
デリックは、いきなりエリカの話を変えた。
「でも、全員の部屋に脅迫状を仕掛けた事は少々やりすぎなのではないかな?」
「あくまでの保険ですよ。もしあの生存者の方々の中にあの三人の共犯者がまだいた場合の事を考えてです」
「おい、ちょっと待ってくれ。」
「えっ? 何ですか?」
「君はジェームズの部屋に入ったことはあるか?」
「ええ、でも一回だけですが? 一度、話をしに部屋に向かったぐらいでそれだけですが、その時はジェームズさんはいましたよ。元気でした」
「じゃあ、まさか・・・そうか奴か!」
「・・・・・・」
「怪しい人間はもう一人いるのは分かっているんだ」
「えっ?」
デリックは、部屋の入口に向かって猟銃の銃口を構え、警告した。エリカは警告と同時に入り口のドアを凝視した。
「いるのは、分かってるんだ! 入ってこいよ! フランク・・・」
すると、入り口のドアがゆっくりと開いた。ドアの前にはデリックが言った通りフランクが立っていた。
左手にサイレンサーのついた拳銃を持って・・・
第20話 真相 5 です。
下手くそが書いてます。
超展開や誤字脱字があるかもしれません先に謝っておきます。
すいません。
誤字脱字やアドバイスの指摘がございましたらよろしくお願いします。
話は続きます。




