第2話
《登場人物》
デリック・フォックス X市警 警部補
デリックは空港に着いた後、空港のカウンターで受付を済ませると、受付の係に連れられて、空港内の大きな倉庫に案内される。
倉庫内には、一機のジェット機があり、ジェット機の搭乗口前で受付が行われていた。
係りの人は、デリックに、「受付を済ませて、ジェット機に乗るように・・・」と教えて、倉庫から立ち去った。
デリックは、受付に言われるがままに、搭乗口前に向かうが、搭乗口前では数人が並び受付を受けていた。デリックは、その列に並び自分の順番を待った。そして、自分の番になり、受付をする。
受付の男性が、デリックに、
「搭乗券と招待状を拝見します。あと、こちらにサインを・・・・」
デリックは、受付に搭乗券と招待状を渡し、記入用紙にサインした。
「これでいいかな?」
「デリック・フォックス様ですね・・・はい、結構です。 どうぞ飛行機に・・・席は、D4です。では、よい休暇を・・・」
受付の男性は、そう言って、搭乗券と招待状をデリックに返した。
デリックは受付に、
「どうも」
と返し、ジェット機に搭乗する。どうやらこのジェット機は、ホテルジャッカルオーナーの私物らしくいたるところに、オーナーの名前が見える。機内は、バー、ムービースクリーン、娯楽用のビリヤード台などが完備されている。
デリックは、「さすがホテルのオーナーだな」と感心しながら、自分の席を確認する。自分の席を見つけ荷物を置き、座りシートベルトを着けた。
どうやら自分のほかに十数人それぞれの席に座っているのがわかる。デリックは、自分の席の横の窓から景色を眺める。
すると、奥のバーから女性が紙コップを持って、デリックに渡しに来た。
女性は、
「どうぞ・・・・お水です」
デリックは素直に、礼を言い紙コップを手に取る。
「どうも・・・」
中は、水で、普通に飲み紙コップをドリンクホルダーに置いた。
デリックは飲んだ水の感じがなんだか喉元の違和感を感じ、シャツの第1、2ボタンを開け、喉元の違和感を和らげようとした。
デリックは視界がぼやけるようになったことに疑念を持ったが力が出ない、手が動かない、どんどん視界が暗くなっていく、喉元の違和感の答えがわかった気がしたが、どうしようもできず、そのままデリックは、目をゆっくりと閉じた。