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FOX  作者: 井鷹 冬樹
13/22

第13話

《登場人物》

デリック・フォックス X市警 警部補

アラン  ・・・30代、数学教師

ビル   ・・・50代、弁護士

キャサリン・・・30代、デザイナー

エリカ  ・・・20代、大学生

フランク ・・・40代、医者

ハリー  ・・・70代、元軍人

イザベラ ・・・30代、国語教師

ジェームズ・・・30代、新聞記者

ケリー  ・・・30代、女優

ジェラルド・・・60代、ホテルジャッカル支配人

ローラ  ・・・60代、ホテルジャッカルシェフ

 ハリーが遺体で発見されてから一時間経った後、デリックは、自分の部屋である303号室に戻り、机で紙切れにある事をボールペンで書いて、確認している。


1人目?・・・ ジェームズ 死因は不明 死体の行方もわからない。ただ分かっているのはベランダに鮮血? 未だ死んでいるのか、生きているのか分からない。


2人目・・・ビル、死因は刺殺による失血死。 ホテルオーナーのジョン・ドゥの正体だったが、まさかこんな形で、お目にかかるとは思っていなかった。死体は南館のプールの底。


3人目・・・キャサリン、死因は、青酸カリによる毒殺。この時の状況からして容疑者は、ジェームズとビル、キャサリン以外のモニターの全員とスタッフ2人であること。


4人目・・・ハリー、死因は刺殺、何箇所もずたずたに刺されており、最初に心臓を突き刺し死亡させてから何度も何度もハリーの体を突き刺したらしい。ハリーの部屋のベランダには、靴跡のような黒い跡が残っている。


「殺された奴たちの共通点は、なしか・・・」

 ただ、デリックが気になっているのは、一人目の被害者(?)であるジェームズだった。ジェームズの遺体は見つかっておらず、部屋に残っていたのは、荷物と脅迫状だけ・・・後は、ベランダのところに、大きな血痕がついているだけだった。


(ジェームズが生きているのか、生きていないのか・・・未だ、分かっていない。だが、仮に生きているとしてどうして俺達から姿を消したのだろうか? 消さないとやばいからか? いや、もしくは、あえて自分は死んだ事にして、容疑者から外れてから他の被害者を次々と殺したのか? でも、そんな事してでもこの殺人をやってのける気力があいつにあるとは思えんな・・・)

 

 デリックは、左腕の時計を見つめる。時計の短針は11時を指し、長針は6を指していた。するとデリックの部屋のドアをノックする音が聞こえる。

「はい」

「私です。ジェラルドでございます。昼食をお持ちしました」

「今、開ける」

 ドアを開けると、レストランとかで食事等を運ぶカートを持って来ており、そこには、できたての食事が並べられている。

 デリックは、ジェラルドを部屋に入れて、食事をテーブルの上に置いてもらった。本当は、食堂で皆が集まって、昼食をいただく予定だったが、モニターの4人がいない状態の上、誰かが殺人を行なった犯人がいる事、まだ殺人犯が誰か分かっていない。この状態で皆が集まってもまた殺人が起こるかもしれない。一応、全員の希望によりそれぞれの部屋で昼食をとることになった。

 ジェラルドは、カートにのってある食事を黙々とテーブルに置いた。

「では、また片付けの際、トランシーバーに呼んで頂きましたら、向いますので・・・・・・」

「ジェラルドさん、このホテルの他に建物はありますか?」

 ジェラルドは、デリックに一礼した後で、カートを運びながら、部屋を出ようとしたがデリックの質問に立ち止まり、デリックの方へ体を向け、答える。

「ホテル北館の裏山に、今は使われていない倉庫がありますが・・・」

「そう。ありがとう。あ、ジェラルドさん・・・」

「なんでしょうか?」

「・・・・・・いや、なんでもないよ。ありがとう」 

 デリックは、何かを言おうとしたがやめて、昼食を口に入れ始める。昼食は美味だった。ゆっくりと昼食のチキンをほおばりながら、考える。


(・・・倉庫か、一度行ってみるかな。可能性は少なからず何かあるかもしれんな。行ってみるか・・・)

 

 ゆっくりと時間をかけて昼食を食べきる。時間は、12時を指している。デリックは、立ち上がり部屋を出て、ジェラルドが言っていた、ホテル裏の倉庫に向かう。部屋を出て、鍵を閉めそのまま倉庫へと向かう。

 まず最初に、北館の1階に向かい、外へと出る。そして北館の裏の山に、倉庫が見える。その倉庫は豪華なホテルとは違い、少しボロっちいトタンの倉庫だった。

 デリックは、倉庫に近づいて扉が開いているかを見てみる。扉を開けられた跡はないようで、南京錠が付けられていた跡はあるが、取り外されている。

 恐る恐る、倉庫の中に入る。倉庫の中は、薄暗くてあまりよく見えない。周りには、斧や雑草カッターの刃、ノコギリ、電動チェーンソーや色々と並べられているが、長期間使われている事なかったらしく、ほとんどの刃は錆びて一部欠けていたり、動かなくなっている。その上、少し埃っぽいのか、変な臭いが立ち込めている。

 デリックは、ゆっくりと倉庫の中を物色する。すると奥に、大きな布で覆いかぶさっている物が分かる。その覆いかぶさっている物をよく見る為にもっと近づいてみる。その、布からで覆いかぶさりきれずにはみ出している人間の手が見えた。

「まさか・・・くそ! そんな!」

 その手には、見覚えのある腕時計がつけられており、その腕時計は、ジェームズの物だった。デリックは、その覆いかぶさっている布を取り外した。

「くそ!! ジェームズ・・・」

 それは、死後10時間以上経ったジェームズの遺体だった。腐敗が進んでいる為腐敗臭が一気に立ち込める。

 ジェームズは、頭を鈍器みたいな物で殴られており、血は変色している。

 デリックは、遺体を布で覆いかぶした後、すぐにフランクを携帯トランシーバーで呼ぶ。

「フランクか、俺だ。デリックだ。すぐ北館の倉庫に来てくれ。ジェラルドさんも連れて来てくれ」

「ああ? 何か、あったのか?」

「ジェームズが見つかったよ・・・遺体でな。」

「本当か? 待て、すぐ行く」

「ああ、急いでくれ! ジェラルドさんも忘れずに読んで来いよ」

 デリックは、トランシーバーを切り、すぐさま倉庫から出て、外の空気を吸いに行く。数分した後に、

フランクとジェラルドの2人が倉庫までやってきた。

 フランクはデリックに事の状況を訊く。

「どういう事だ? ジェームズが遺体で見つかったって?」

「中にいるよ。ジェームズが・・・ボロ布で覆いかぶさっていたよ」

 フランクは、それを聞いて倉庫の中に入る。異臭が立ち込める倉庫の中を服の左袖で鼻を隠しながら歩き、大きなボロ布で覆いかぶさっているところまで行き、ボロ布を外す。

「うっ、これはひどいな・・・鈍器で何回も殴られて殺されてやがる」

 フランクは、気分が悪くなり急いで外に出る。

 デリックは、ジェラルドに質問する。

「ここを知っているのは誰かいるか?」

「いえ、私とビル様だけのはずですが・・・」

「そうか、どうも」

 フランクはデリックに尋ねる。

「大丈夫か? 今夜、とうとう行動を・・・・?」

「ああ、やってみるよ。そうすれば、犯人が誰か自分で名乗ってくれるはずだよ」

 デリックは、そのままホテルへと戻って行く。フランクは慌ててデリックに尋ねる。

「おい、どこに行く気だ?」

「自分の部屋だよ。夜まで誰とも会うつもりはない。夜、バルコニーで話があるとモニターとローラさんジェラルドさんにも伝えといてくれ」

 デリックは、そう言った後、ホテルへと戻っていく。フランクはホテルに戻っていくデリックを眺めていた・・・・・・

下手くそが書きました。

超展開になる事をお許しください。


誤字脱字がございましたら、指摘もよろしくお願いします。

この作品を読んで頂いている方、本当ありがとうございます。

拙い表現や会話文かもしれませんが、大目にみてもらえると嬉しいです。


話はまだまだ続きます。

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