表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FOX  作者: 井鷹 冬樹
11/22

第11話

《登場人物》

デリック・フォックス X市警 警部補

アラン  ・・・30代、数学教師

ビル   ・・・50代、弁護士

キャサリン・・・30代、デザイナー

エリカ  ・・・20代、大学生

フランク ・・・40代、医者

ハリー  ・・・70代、元軍人

イザベラ ・・・30代、国語教師

ジェームズ・・・30代、新聞記者

ケリー  ・・・30代、女優

ジェラルド・・・60代、ホテルジャッカル支配人

ローラ  ・・・60代、ホテルジャッカルシェフ

 ジェラルド、デリック、フランクは、西館のエレベーターに乗って地下二階に到着する。ジェラルドを先頭に地下二階のフロアを進み、奥に大きな扉がある所まで辿りついた。

 扉の右にはカードキーを通すところがあり、ジェラルドは、さっきバルコニーカウンターの引き出しから取り出してきたカードキーを通した。

 すると、扉のロックが解除された。ジェラルドを先頭に扉の奥へと進んでいく。扉の奥には、いろいろな電気の配線とカジノのサーバーがずらりと並んでいた。どうやら奥に電話や通信用の配線があるらしく、部屋はサーバーの排熱により温度が高く少し蒸し暑い。

 ジェラルドが奥の方へとどんどん進み、デリックとフランクを案内するそして通信用のサーバーの目の前へと近づいた。サーバーはの回線が斧のような物でぐちゃぐちゃに引きちぎられており、サーバーからは火花などが散った焦げ跡みたいなものが見えた。

「これは、ひどいな・・・ぐちゃぐちゃだな・・・」

「まったくだ。でも、これだけピンポイントにやられているようだな?」

 デリックは、辺り一面を見渡すと他のカジノの機械を運営するサーバーとホテルの部屋の電気を管理するサーバーだけは一切、誰かが触ったような様子はなかった。

デリックは、違和感を覚え、ジェラルドに訊いた。

「ジェラルドさん。一つ、訊きたい事があるんだが、どうしてこのサーバーだけなんだ?」

「えっ・・・?」

「どうして、他のサーバーには目もくれずにこのサーバーだけ破壊したかという事だよ。俺達を襲うためならこの時間帯に電気のブレーカーを破壊すればいい事だろう? どうも、電話のサーバーだけっていうのはおかしい。そうは思わないか」

「いえ、なんとも言えません。そもそも、厳重に管理されているここに入るのは不可能かと・・・」

「・・・そうか、このカードキーを所有してるのは誰だ?」

「一応、私だけです。例外として考えるなら、オーナーも所有していると思いますが・・・」「オーナーか・・・ジョン・ドゥの正体は分からないもしかしたら、もうこの島の何処かに潜んでいるかもしれないし、もしかしたら、俺達、モニターの中にジョン・ドゥが潜んでいるという事か・・・そうデリックは思った。

「オーナーもだと!? あのジョン・ドゥとかいう奴も持っているのか?」

 フランクは、ジェラルドのスーツの胸ぐらをつかみ詰問した。ジェラルドは、いきなりだった為、焦るが答える。

「えっ・・・ええ、た、確かです。理由としては、このカードキーは、スタッフが持っているだけの物らしく別のマスターキーカードをオーナーは所有しています」

「ちょっと待て! あんた、オーナーとは話してないんだろ? なんで、あんたがそんなことを知っている? あんた派遣で、面接もパソコン越しで決まったんだろう? なんでそんな事を?」

 デリックは、ジェラルドに訊いた。

 ジェラルドは、落ち着きながら答える。

「じ、実を言うと、ジョン・ドゥという方と実際に、お会いしまして話もしました。このモニター会を行うのにあたって、手伝って欲しいと直々の派遣依頼がありましたので、こちらに来たわけです。その時にカードキーも渡されまして・・・」

「じゃあ、俺達のモニターの中に、ジョン・ドゥがいるって事か? ここにいる人間の誰かが、ジョン・ドゥということか? 正体を知っているんだろう? 誰がジョン・ドゥか、教えろ!」

 ジェラルドは、ジョン・ドゥの正体について答えるが、その答えは、衝撃的だった。

「ジョン・ドゥ様はお亡くなりになりました。このホテルで・・・」

「えっ・・・どういう事だ! 亡くなった!?」

「デリック様もフランク様もご覧になりましたよね・・・ビル様を・・・あの方がジョン・ドゥです」

「なんだと!? あの弁護士がか?」

 デリックとフランクは驚きを隠せなかった。何せ、南館のプールで変わり果てた姿になって、デリックに発見された弁護士が今回のホテルのモニターテストの主催者であるのだから・・・

 デリックは、ジェラルドを問い詰める。

「どうして、それを最初に言わなかった?」

「言えなかったんです! ビル様が、自らで正体をモニターの皆様の前で明かすからモニター最終日までは、黙っていて欲しいとおっしゃられたものですから」

「ってことは、ビルがジョン・ドゥであることを知っているのは、あんただけか?」

「いえ、その時、ローラも一緒にいましたから、知っているのは我々のスタッフだけであると思いますが・・・」

「そうか、これで一つ分かったよ。フランク」

「えっ、何がだ?」

 フランクは、デリックが何を分かったのかを理解することができなかった。

「簡単に言うと、あのテレビに流れたメッセージは、ビルが作った物では無かったという事だよ。他の誰かが作ったメッセージってことさ」

「つまり、あのテレビで流れたメッセージは別の誰かが、流したって事か!」

「そう、でなければ、ビルは死んでいないはず。だが、他の人間という事は、俺達、モニターとスタッフの中の誰かっていう事だ」

「そうか・・・でも、どうするんだ? どうやって、ジェームズ、ビル、キャサリンを殺した犯人を見つける気だ?」

デリックは、考えるが、まだ犯人が誰かを知ったわけではなかった。だが、心当たりはあり、その心当たりをフランクに言った。

「もしかしたら、この事件にジェームズが関与している事は間違いないかもしれない」

「なんだって?」

「もしかしたら、俺が見たベランダについている血は、ただの偽物で、本当は死んでいると見せかけて、生きているのかもしれないな」

「それじゃあ、ジェームズの仕業か。あいつめ、何かと怪しかったからな」

「と、言うと?」

 フランクはデリックに答える。

「あいつ、部屋に脅迫状が届いたって真っ先に反応してたよな。どうもおかしくてさ」

「でも、あいつ何かに怯えていた。何かに恐れていたが・・・」

「とにかく、もう時間も時間だ! もう今夜は遅すぎる。今日は、寝た方がいいだろう」

「そうだな、仕方ない。この状況だからな。ジェラルドさん、戻りましょう」

「はい、かしこまりました」

 ジェラルド、デリック、フランクはサーバーの部屋から出て、エレベーターに乗り1階に向かう。1階に到着し、ジェラルドは、バルコニーへ行くため一階に降り、デリックとフランクはそのまま東館の自分の部屋へと戻る為に、東館へと向かい、東館専用のエレベーターに乗る。デリックは3階、フランクは5階に降りそれぞれが自分の部屋に戻って行った。

 デリックは、自分の部屋に入って、そのままベッドに入り込み目をつぶった・・・・・・

下手くそが書きました。

超展開になる事をお許しください。


誤字脱字がございましたら、指摘もよろしくお願いします。


最近は、少し投稿を早くしようと考えてはいるんだが、どうもうまくいかないって奴です。

話はまだまだ続きます!!


この作品を読んで頂いている方、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ