輪郭線を描く 作者: 裏面の光景 掲載日:2026/06/17 誇りは高く。才能は無く。 私は生まれながら轍を辿ってきた。 そこには人生の成功があるように思えたからだ。 人は恐怖心から、先人達の轍を辿る。 恐怖が心、ましてや世界を征服する。 しかし、光景は暗闇であるはずがない。 今日もまた走ってみよう。 車窓には鬱陶しいビル群が見える。 太陽の光が今日も眩しい。 紫陽花があふれる野原を空想する。 いつ行けるのだろうか。 どこにあるのだろうか。 傀儡となった心は今日も京浜東北線を駈ける。