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宿屋で錬金中!?

 宿屋へと戻ったワタシとマーツとヤマブキはそれぞれが自由に過ごしていた。


「ふぅ……疲れたねぇ〜」


 ベッドに飛び込んでゴロゴロしながらマリーさんからもらった転移装置を眺めているとやはり……

 少しデザインと機能性に不満があってワタシは考えていた。

 

 スキルを使ってデザインと機能性を変えれないかな……例えばチョーカーとかにできれば常に持ち歩けるし、オシャレでイイ!


 ただ……ワタシのスキルは【草】系を使うから今までの感じならポーションになってしまうのよね。

 待てよ……草メインしかしてこなかったけど、実は草無しでもイケちゃわないかな?


「スキル発動……錬金レシピ」


 ストレージに保管している物ならばいつでも取り出せるし、錬金レシピを見ることでどんな物が今、作れるのかもパッと見で直ぐに分かる。


「えっと……」

「何をしてるのです?」

「いゃね、ちょっとチョーカー作ろうかと……」

「チョーカー?それなら布はいるんじゃない?」


 首に装着する物で考えていたらチョーカーが頭に浮かんだけど、男だった頃はそんなの付けることなんて無かったから素材が何なのか…知らなかった。


「ちなみに……チョーカーって素材は他に何か必要だったりするかな?」

「そうだね…皮と布でも少し違うけど?」


 皮と布か……それなら布のだろうか。皮は濡れたりしたら臭くなりそうだし。


「ありがとう。参考にするよ♪」

「それなら、布と皮は私があげるのです!」

「イイの!?」

「うん♪」


 マーツは自分の肩掛けのバックから布と皮を取り出してワタシに手渡してくれた。


「皮はモンスターの皮で天気干ししたヤツだから」


 モンスターは加工されると様々な用途に使われているらしく、皮の装備や服にも活用されているんだとか……そんな情報は先に知っておきたかったわ!


 ワタシは早速、布の方を使ってちょっと試してみることにした。

 しかし、【草】限定って縛りのお陰で制作に行き詰まってしまった。


「どうやったら……」

「なら、いっそうのこと草も混ぜちゃったら?」


 草を……混ぜる?しかし、それはワタシの中でひょっとしたらという希望が生まれた瞬間だった。


「マーツ、ありがとう!」


 混ぜるなら……マジック草と転移装置と布とこの前、洞窟で拾ったエメラルドを入れたらできるかもしれないわ!


 早速、錬金に手動で入れてみると画面に出来上がりの表記が現れた。


『転移のチョーカー』


「よしっ!」

「ネム、できそう?」

「マーツのお陰だよ〜ありがとう♪」


 完成には30分ほどかかったが、出来上がりは想像していたよりも完成度が高かった。

 黒色の布に真ん中にエメラルドが丸く加工されていて緑色に光を放つ。

 効果として転移効果は行った場所ならば移動が可能になった。しかも、自分が触れていれば他の人も転移できる。

 更にMPが消費されても歩いているだけで自動で回復してくれる。


「最強のチョーカーをゲット♪」

「ふぁ〜ん。明日も早いし、ネムも寝るのです」

「あっ……ゴメン。おやすみ〜」


 こうして私たちはようやく眠りに着いた。

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