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100 五十鈴さんのやりたいことノート(前半)




 五十鈴さんはこれまでの学校生活に満足していた。


 星野さんや木蔭ちゃんといった友達と出会い、クラスの中に溶け込むことが出来て、運動会や学園祭などのイベントも大満足の結果となり、やりたいことノートに二十以上もチェックを入れられた。


 退院したての五十鈴さんは、充実した毎日を送ることが出来た。


「……」


 だが五十鈴さんにはまだ心残りがある。


 一年生生活はあと僅か…もし進級してしまったら、西木野さんたちと離れ離れになってしまうかもしれない。


「……」


 タイムリミットは刻々と近づいている。

 どうすれば悔いを残さず一年生生活を終えられるか、五十鈴さんは自分がすべきことをずっと考えていた。





 ある日の放課後。

 五十鈴さんはいつものメンバーで下校の準備をしていた。いつものメンバーだが、園田くんはいない。


「もうすぐ冬だね~」


 朝香さんは鞄に荷物を詰め、セーターを羽織り帰宅の準備を進める。


「冬は寒いから苦手…」


 まだ気温はそこまで下がっていないが、木蔭ちゃんは寒そうに手を擦っていた。


「私は夏より冬の方が好きだな、楽しいイベントがたくさんあるし」


 今日のラッキーアイテムであろうメジャーを弄りながら浮かれた様子の星野さん。


「そういえばこの学校、冬休みにクリスマスパーティーが開かれるんだよね」


 既に帰り支度を終えている西木野さんがそんな話題を提供する。


「おお~いいね。みんなで行こ~」

「寒そうだけど…楽しそう」

「楽しい冬休みになりそうだね」


 こうして五十鈴さんグループが集まって一緒に何かをすることは、すっかり自然な流れになっていた。


「五十鈴さんは冬休み、何かやりたいことはある?」


 西木野さんに肩を叩かれ、俯いていた五十鈴さんは顔を上げた。


「……」


 残る一年生生活で悔いを残さないよう、五十鈴さんは自分がやるべきことを考え答えを出した。そして行動に出る覚悟も決めている。


「あの……!」


 五十鈴さんは今まで出したことがないくらい大きな声で四人に呼びかけた。そして、鞄から一冊のノートを取り出す。




「実は私、こういうものに挑戦してて……」




 五十鈴さんは四人にやりたいことノートを見せた。そしてどうしてこのようなノートを書いたのか、病気が原因で小学校に通えなかったことも打ち明けた。


 同情されたいから話したわけではない。

 気にかけて欲しいわけでもない。


 アメ先輩や園田くんにしたように、自分の想いを打ち明けること。それが友達と最高の思い出を作るために必要なことだと思えたからだ。




――――――――――――――――――――

「当たり前なことを書いて調子よく行こう」

1  学校に通う。           ×

2  まず友達を作る。         ×

3  輪になって雑談する。       ×

4  友達と一緒に下校する。      ×

5  放課後、友達と寄り道する。    ×

6  お昼ご飯を一緒に食べる。     ×

7  男の子の友達も作る。       ×

8  友達と連絡先を交換する。     ×

9  自分から友達に電話をかける。   ×

10 授業をサボってみたい。      ×

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

「学校で楽しいこと、いろいろまとめようか」

11 委員会に入る。          ×

12 勉強会を開く。          ×

13 みんなでテストの見直しをしたい。 ×

14 何かの賞をとる。

15 体力測定は平均以上を目指す。

16 身長は目指せ160以上。

17 運動会で一位になる。       ×

18 マラソン大会で完走する。

19 学園祭の実行委員をやる。

20 学園祭で全ての模擬店を回る。

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

「休日に1人で挑戦するのも大事だよ」

21 喫茶店でお茶する。

22 お弁当を作る。          ×

23 美容院にお任せで髪を切りたい。  ×

24 アサガオを咲かせる。

25 お菓子作りに挑戦。

26 泳げるようになる。        ×

27 縄跳びをマスターする。

28 家庭菜園を作る。

29 学校の風景画を描く。

30 自転車に乗れるようになる。

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

「友達と遊ぶならこれだよね」

31 友達の家に遊びに行く。      ×

32 友達を家に招待する。       ×

33 ショッピングに出かける。     ×

34 プリクラを撮る。

35 ボウリングでストライク。

36 カラオケで歌う。

37 バトミントンで対決。

38 食べ放題に行く。

39 映画館に行く。

40 お泊り会を開く。

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

「季節の行事もより取り見取りだよ」

41 大きなプールに行きたい。     ×

42 海に行きたい。

43 花火で遊ぶ。

44 夏祭りを満喫する。        ×

45 花絶景を見に行く(夏)

46 ~の秋を制覇。

47 お月見。

48 落ち葉で焼き芋を焼く。

49 ハロウィンでお菓子を渡す。

50 花絶景を見に行く(秋)

――――――――――――――――――――

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