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冷たい彼

作者: バルジ

彼が浮気をした。これで3度目。


他の女にちょっかい出すなんて信じられないしもう許せなかった。


彼の使うシャンプーも髭剃りも歯ブラシも全部捨てた。


彼が使う事はもう無いしここには要らない。


DNAまで全て洗い流すつもりで朝から風呂場を洗った。


洗えど洗えど汚れは拭えず、ここで彼に全身で愛された過去が甦える。もうあの頃に戻る事も無い。


でも嫉妬する必要も束縛する必要ももう無い。今日から彼は私だけのもの。


この結末を彼もきっと喜んでいる。以前より冷たくなった彼だけどずっと側に居てくれる。彼はこれからも私だけのもの。


また彼が逃げないよう冷蔵庫をそっと閉めた。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 嫉妬心が酷く腐っている。まだ見ぬ今を荒げて造った表現だ。
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