我、魔眼を手に入れたり! ~あれ、何か違う~
「わははははははは、とうとう、魔眼を手に入れたぞ!!!」
この世界に魔法はない、科学が発達した世界だ。非科学的なものなどあるはずはない、そう、世間は思っているだろう。
しかし、しかしだ!
この俺様は、魔眼を手に入れることが出来たのだ。
そう、天才たるこの俺様だからできた事だ!
魔眼、そう、魔眼だ。
魔法ではない、しかし、スキルの極致ともいえるこの眼を使えば、この世界は私のものだ。
わざわざ、異世界などに転生や転移などせずに、俺TUEEEEEEを可能にするものだ。
「さて、まずは魔眼のスキルを確認するか、強奪か、魅了だと使い勝手が良いな。洗脳とか精神に働きかけるものでもいいな。俺を馬鹿にした連中を……くくくくく」
頭でステータスをイメージすれば……
お、目の前にステータスが表示されたけど、魔眼だけしか見えないな。
まあ、仕方ない。
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スキル:魔眼 ▼
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これじゃ、何の魔眼か分からないな。
ああ、プルダウンメニューが選択できるな、ぽちっと。
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スキル:魔眼 ▼
レア度:☆☆☆☆☆ 解説
レベル:0
【設定】
【詳細】
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うん、魔眼の説明ないな!
レア度が星5つだと!?
多分最大じゃないのか、これは……さすが俺。
レベル0って、なんだ。普通1じゃないのか。分からない……が、ご都合主義と言われそうだけど、解説があるな、ぽちっと。
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[レア度、レベルの解説]
レア度:最少は星なし、最大は星5つ。
☆☆☆☆☆:スキルを取得しているが、使用できない。
使用するにはスキルレベルを1にする必要がある。
スキルレベル1になると、スキルが有効化し、レ
ア度が表示される。
★☆☆☆☆:スキルが使用可能。効果が微細。見習い。
★★☆☆☆:効果小。一般。
★★★☆☆:効果中。熟練。
★★★★☆:効果大。天才。
★★★★★:効果極大。神。
レベル:0~10。
0 :スキルを取得している状態。
1~10:レベルによりスキルの効果が変わる。
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ふむふむ、なるほど、まだ、俺は魔眼を手に入れただけで、使えるわけではないのか。
どうりで、星が白いわけだ。
ちっ、そうそううまく行かないという事か。
ならば、魔眼を使って経験値を稼ぐか。
最初は、効果は低いだろうが、経験を積めば……って、魔眼の効果が分からない。
この設定ってなんだろう。ぽちっと。
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スキル:魔眼 ▼
レア度:☆☆☆☆☆ 解説
レベル:0
【設定】
効果1: ▼
効果2: ▼
効果3: ▼
効果4: ▼
効果5: ▼
【詳細】
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効果か、設定とあるから、この右のプルダウンボタンを押したら効果の一覧が出て、選択するのか。
ぽちっと押してみたが、ナニコレ。
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足
胸
うなじ
股
そりこみ
つむじ
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……何ナノ此れ!?
くっ、混乱してしまった。
これはあれだな、選択したところの強化をするとか、のろいとかの部位を示しているんだな。
なるほど、でも、うなじ、つむじ?
ごほんごほん、気を取り直して、詳細をぽちっと。
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【詳細】
魔眼 :フェチ
レア度:★★★★★
特記 :鑑定亜種
フェチ効果を取得し、レベルを上げることにより、新しいフェチ効果を取得していく事が可能。
初期のフェチを設定し、フェチを研鑽することによりレベルが上がる。
レベル1では、フェチ効果を5つ取得することが可能。レベルが上がるごとに5つのフェチ効果を取得することが可能。
魔眼のレベルを上げるには、取得したフェチ効果レベルをMAX5まで上げなければならない。
フェチ効果は変更可能だが、変更した場合は、レベルが初期化されるので注意が必要。
このスキルはフェチの為の、フェチによる、フェチだけの至高の魔眼である。
これで、あなたのフェチライフはバラ色よ!
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!?!?!?!?!?!?!?!
フェチって何よ、フェッチって!!!
魔眼にフェチって何よ!?
嘘でしょ、普通、強奪やら簒奪、魅了とかじゃないの!?
フェチって、何よ!?
「ちっくしょぉーーーーーーー」
これまでの苦労は、何だったんだ。。。
フェチって、どう使うんだよ、いや、どう鍛えれば良いんだよ……
俺のこれまでの人生って何だったんだ!!!
「うっせいぞ、今何時だと思ってんだ」
「あ、はいすみません」
悔しくて壁を叩いてたら、隣からどなられた。
怖いんだよあの人。
いや、そうではなくて、どうしよう、どうしたらいいの、しくしく。