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300文字小説

お月さま

作者: 林 秀明

昼間よりも明るいイルミネーションが僕の身体を光で包みこむ。

親子が楽しく会話をし、カップル達は無言で見つめ合う。

なんと楽しい時に孤独な想いをしているのか?

すり減ったたばこを何度も吸っては、寂しい想いと一緒に空中へ吹きかける。


普段会社帰りで歩いているこの道も

この時期は駅まで遠く感じられる。

長年レトロでやっていた雑貨屋も

最近ではクリスマス飾りをし始め、自分だけが取り残されたと少しがっかりする。


最寄りの駅につき、自宅まであぜ道をまっすぐ歩く。

周りに街灯はなく静かだが、まん丸のお月さまがとても明るい。

どのイルミネーションよりも輝いて見える。

僕はすり減ったたばこを何度も吸いながら、お月さまを眺めた。

その心は幸せでいっぱいだ。



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