龍の集い
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今日は一気に3話連続投稿です。
これからも『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』をよろしくお願いいたしますm(__)m
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前回のあらすじィィィィィィぃい!
『シリルの夢!』
『ケーキだ!』
『だが夢から醒めると……』
のどん!ι(`ロ´)ノ
翌朝、シキとシリルの二人は朝食を食べ終えた後にある場所へと向かっていた。
シキとシリルの服装はローブを着ている中に黒一色のスーツを着ている。シキは『レッド』時の服装であるのだががシリルの場合、シキが[空間庫]にお古があった為にそれを着せていたのだ。今のシリルの年齢は13歳であり平均的よりも小柄で華奢なのだがサイズはピッタリと合っていた。スーツの着方はわからないのでシキが変わりに教えながら着させている。首には奴隷の証である黒のチョーカー『奴隷の首輪』はスーツとマッチしていた。
「ま、御主人、何処まで、行くん、ですか?」
「ん~?モンスター達の気配があまり無い場所だ。もう少しだ。頑張れ、シリル」
「は、はい!」
シリルは頑張って走っているのだがシキの今の速さに着いていくのはやっとであった。シリル自身は脚の速さは自身があったようだがシキと比べるのが馬鹿らしくなってしまう。
そして約5分後、シキ達はモンスター達の気配が無い場所へと到着する。
「ここら辺でいいか」
「はぁはぁはぁ……」
「少し休むか?」
「い、いいえ!まだ、やれます!」
息を上げながらもシリルはやる気は満々である。
何故、二人は気配の無い場所へ移動したのはシリルの特訓であるからだ。リゼット達の特訓に合わせるのは流石に無理であるのでシキ自身が教官となることになった。クリムはリゼット達の様子を見てもらうように頼んでいるので今回はここにはいない。
「そうか。なら、最初に言っておくが死ぬ気で……避けろよ?」
するとシキの足元から魔方陣が浮かび上がる。その魔方陣は複数に重なっており最初は色がごちゃ混ぜになってはいたが、黒く濁ったものではなく波打つ様な鮮やかで様々な色に光っていた。
「……あ、このままじゃ目立つ。『阻害認知』『結界』、急急如律令っ」
シキはある魔法を実行しながら[空間庫]から護符を取り出すとそれをばら蒔いた。そのユラユラと数十枚の護符が落ちていくのと同時に手で印を結び唱える。すると落ちていた護符達は時間が止まったかの様に停止すると思いきや、直ぐに四方八方に広い範囲に拡散した。
「今のは……」
「[陰陽術]だ。今度教えるよ。さ、行くよ!」
[陰陽術]で辺りに外界から音や姿が見えないようにしたのを確認すると強大な魔力を放ちながらシキの足元にあった魔方陣はそれぞれ後方へとスライドするかの様に移動する。
突如、それぞれの魔方陣の中から東洋風の龍が次々に現れる。その龍達は『炎龍』・『水龍』・『風龍』・『雷龍』・『地龍』・『氷龍』・『光龍』・『闇龍』といった様々な属性の龍達が集結した。
『龍の集い』。
名付けるとしたらそういった技名になるだろうか。龍達はそれぞれシキが生み出した存在であるが、一体一体が意思を持つように動いている。
「は……なん、ですか……?」
「今から襲い掛かるからな。とりあえず結界内は自由に逃げていいから。そうだな……捕まる毎に何かペナルティをつけようか。よし、十秒前……」
「えっ、待って下さいっ!?」
「九秒前……って逃げろよ?逃げないとシリルの特訓にならないぞ~」
「ふ、ふぇぇぇ~~~」
こうしてシリルの地獄の特訓が始まるのであった。
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