夢にも御注意を
前回のあらすじィィィィィィぃい!
『魔剣の説明!』
『今まで何故現れなかった?』
『仮死状態!』
『覚醒しよう!』
のどん!ι(`ロ´)ノ
シリルはある夢を見ていた。
『……あれ?おれは……そうだ。御主人に魔力を流してもらって……テルヌーラを覚醒してもらったんだ……それにしても……ここは?』
目の前には真っ白な景色であるのだが、別段何か恐怖を感じる事は無い場所であった。シリルはその場所を不思議そうに眺めているとその真っ白な景色は霧が晴れる様に次第に別の場所へと変化していく。
『えっ、ここは?』
変化していくと目の前にはある食べ物がそこに存在していた。前にシキがシリルに作ってくれていた白い生クリームと小さな粒状の果実で飾られたケーキである。初めて食した時はケーキの程よい甘さと食感に魅了された事だ。
しかし、目の前にあるケーキは大きさが明らかに違っていた。
シリルの背の高さくらいはあるだろうか。
『あ……凄い……とても……美味しそう……』
そのケーキを一目見た瞬間、シリルは思わず涎が出てしまいそうになってしまう。明らかにこんな場所に大きいケーキがあれば不審に思う筈なのだが、今すぐ食べたいと身体が訴えているのだ。
『……ダメだ。我慢できない!いただきますっ!』
シリルは堪える事が出来ずに目の前にあるケーキへと手を伸ばした。
まず、最初にケーキの周りにある生クリームを舐め始める。
『れろっ……んんっ、美味しい……もっと……』
生クリームを舐めていると想像していたのとは違うのだが甘さが少し控えめである。シリルはその周りにある生クリームを辺り構わず舌で丁寧に舐め続けた。時折、舐めているケーキがビクッと揺れているのだがあまり気にせずにシリルは祝福そうに舐めていた。
『んんんっ……はぁ。美味しい……次は……これ……あむっ』
生クリームを舐めて満足すると次は目の前に丁度あった粒状の果実を口に含んだ。しかし、その果実は取れる事はなかったが、シリルはその含んだ果実を舌で遊ばせたり吸う様にちゅーちゅー吸ったりといった別のやり方で味わっている。それを次第に続けていくと何故か段々甘くなってる気がしてその行動を続けていく。
『あぁ……甘くて美味しい……あ、ここ柔らかいな……』
シリルは口に果実を含みながらケーキに抱きつく様に両手で覆う。そのケーキの柔らかさを感じたいのか色んな場所に手を置くとそれを揉んでみたり撫でてみたりとしていく。
すると、突然ケーキはシリルに覆い被さる様に倒れてくる。
「わっ!?」
それと同時にシリルは夢から覚めた。
目を凝らしてみると自分の今の状況を確認する。
「むぅぅ~~~はむふぁはぁ(はぁ~~~夢だったんだ……)」
「あっ………ああっ……」
「むふ?(ふぇ?)」
甘い吐息が耳元で聴こえるのだが、シリルは自分の口に何か含んでいる事に気がついた。
「(これって……へっ!?まさか!)」
目線を上に上げるとそこにはシリルの主であるシキの寝顔があった。寝ている物の顔は紅潮して口からはシリル自身がドキドキしてしまいそうな艶かしい声を出していたのだ。
そして今、シリルが口に含んでいるのはシキの胸の小さな飾りであった。その事実に気づいたシリルは何を思ったのかその飾りを軽く噛んでしまう。
「ふぁあっ!?」
「ご、ごめんなさい!」
慌てて離したシリルは起き上がると少しシキから距離を置く。
そのシキの今の状況ははだけた黒のタンクトップが胸元より上まで捲れているのだが、恐らくそれをやったのはシリル自身だと瞬時に理解する。そしてその捲れて露になったシキの上阪半身にはシリルの唾液でベトベトになっていた。
「あぁ……どうひよう……」
「んっ……んん」
シリルが悩んでいるとシキは何事も無かった様に寝返りをうつ。
それを見てシリルは急に眠気に襲われてしまいシキの背中にピッタリとくっついて再び寝始めるのであった。
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