中位
諸事情により、投稿が周1~2ペースとなってしまいます。
投稿日は火曜と木曜にします。
本当に申し訳ありませんm(._.)m
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前回のあらすじぃぃぃい!
『シリル目覚める!』
『シキを絶世の美少女と勘違い!』
『シリル、シキの奴隷になる!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
「からあげ串10本くれ!」
「私はこの団子3本ほしいわっ」
「……かいてんやき……20個……」
「はーい。ちょっと待ってね~」
シリルがシキを女だと勘違いしていた日から一週間、日が昇って雲一つ無い晴れ晴れたとした頃にシキは屋台を出して商売をしていた。
販売している商品はモンスターの肉を扱ったからあげ串にだんご、かいてんやきの三つである。値段は小銅貨3枚だ。
からあげ串は男性陣が。
団子は女性陣が。
かいてんやきは甘いもの好きな者達が。
安いのもあるのとその商品が美味な為か朝から開店して人気で売上も上々である。リゼット達はまだ[箱庭]で特訓をしているらしくまだ一度も戻ってはきていない。なので獣人の少年、シリルと[人化]になったクリムと共に営業をしている。因みにシリルはシキを男だとは酷く驚いてはいたが、奴隷になりたい事は揺るがなかった。しかし、シキが男だと知ると少し落ち込んでいた。奴隷の再契約は営業を始める前に奴隷商人の場所で既に行って終えている。その証拠にシリルの首には正式な奴隷首輪、黒のチョーカーの様なものが付けられていた。
「御待たせ!からあげ串とかいてんやきは熱いから気をつけてね!」
「おおぅ!いい香りだぜぇ~!」
「うふふ、これ丁度いい甘さだからハマっちゃうわね~」
「……甘いもの……正義」
客は嬉しそうに商品を受け取るとお金を置いていった。
「凄い人気、ですねっ!」
「うむ!流石、主だなっ!」
シリルとクリムは団子とかいてんやきを担当して作っていた。シキはからあげ串担当である。三人は髪が邪魔にならないようにバンダナをしているのだが、全く違和感は無い。
「あ、次からあげ串三本なっ」
「団子30個~」
「かいてんやき5個くださーい!」
「は~い!」
シキ達の商売は昼頃まで続くのであった。
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「じゃ、少し空けるよ。クリム、シリル。今は空いてるから適度に休憩しといて」
「わかりました、ご主人様!」
「うむ、任せておけ!」
シキはクリムとシリルに店を任せて宿の部屋へと戻っていく。今からシキは[箱庭]に行ってリゼット達に昼食を届けにいくのだ。昼食は朝にシキが作っておいたものだ。
リゼット達の元へと到着すると[世界樹]の元で疲れた様に寝ていた。寝ていたといっても乙女の様にではなく完全に倒れ込む様にだらしなく眠っているのだ。
一度[箱庭]には朝食時に食事を持ってきたのだが、寝るのが遅かった様で起こすのは気が引けた為にあえて起こさなかったのだ。
しかし、今回はシキが持ってきた食事の匂いに誘われて三人はのそのそと起き出した。
「あ……シキか……」
「おはようございますぅ……」
「……ふぁぁぁ~」
「特訓お疲れ様。さ、今はもう昼だ。食事を持ってきたよ」
そういうと三人の前に[空間庫]から出した昼食を出す。
本日の昼食は野菜が多めのポトフにカツサンド、魚のムニエル、フルーツジュースである。シキはリゼット達の事を思って作ったのだがかなり豪華な昼食となっていた。
「おぉっ!うまそうだなっ!」
「シキさん!ありがとうございますっ!」
「感激です……ッ!いただきますっ!」
三人はシキの作った食事を美味しそうに食べているのを見てシキは子を見る母親の様に微笑んでしまう。そんな中、シキは朝では気づかなかったがリゼット達の雰囲気が違っている事に気づいた。
「リゼット、アルトレア、スミリア……何か変わったか?」
「んぐんぐっ?んっく。変わった?あ!そうだよ!シキ、ステータスプレートを見てくれよッ!」
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名前 リゼット
性別 女
種族 中位人族
職業 武士・武闘家・魔法剣士
レベル 21
体力 30040
魔力 31970
筋力 29010
耐久 29470
俊敏 28990
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[絶対固有スキル]
心眼.E
全状態異常無効化.B
刀術.C
体術.D
強化.C
火魔法.C
付加.C
気術.D
二刀流.B
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[固有スキル]
侍
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[スキル]
霊術.7
偽造.6
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[称号]
モンスタースレイヤー
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神格者の加護
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名前 アルトレア
性別 女
種族 中位森族・中位人族
職業 薬師・狙撃手・結界師
レベル 15
体力 12190
魔力 42980
筋力 9920
耐久 10920
俊敏 13700
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[絶対固有スキル]
魔力操作.E
魔力具現化.E
弓術.C
付加.D
結界.C
短剣術.C
気術.D
強化.D
全状態異常無効化.C
鷹之目.B
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[固有スキル]
薬師
ーーー
[スキル]
調合.6
霊術.5
偽造.5
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[称号]
絶望を乗り越える者
裏切られし者
性転換を果たした者
モンスタースレイヤー
結界師
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神格者の加護
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名前 スミリア
性別 女
種族 中位岩族
職業 鍛冶師・鎚使い・剣士
レベル 18
体力 19810
魔力 29980
筋力 16100
耐久 15890
俊敏 17310
ーーー
[絶対固有スキル]
鎚術.B
体術.F
短剣術.F
火魔法.F
水魔法.F
強化.C
気術.D
付加.C
全状態異常無効化.B
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[固有スキル]
鍛冶師
分析
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[スキル]
霊術.4
偽造.5
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[称号]
一流の鍛冶師
モンスタースレイヤー
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神格者の加護
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「中位になったのか!」
「そうです!何とかやれました!」
「ま、マシロとココの姉さんとの特訓は死ぬかと思ったな」
「ですが、上位に近づきました!」
どうやらマシロとココのスパルタ特訓にめげること無く見事に生き残って種族進化をしたのだ。だからレベルは下がってはいるが数値は異常に高い。
すると三人は食事を終えるとシキに抱きついてきた。
「わっと!どうした?」
「なぁ、シキ。俺等頑張ったよな?」
「そ、そうだな」
「シキさんにお願いがあるんです」
「お、おう?」
「私達、シキ殿不足なのです。……あとはわかりますよね?」
三人は疲れている筈なのに飢えた獣の様にシキの身体に密着させていく。そしてリゼットは耳元で強請る様にこう囁いた。
「シキ、俺達を壊れる位にメチャクチャにしてくれ」
その瞬間、シキの理性が完全に吹き飛んでしまったのは言うまでもない。
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