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潜入!

前回のあらすじぃぃぃい!


『このままではいけない!』


『上位へ!』


『大きな鶏、ココちゃん!』


『特訓しよう!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



ブーブル侯爵の西洋的な屋敷を取り巻く大きな庭では警備の者達が見回りをしていた。その警備している者達はブーブル侯爵の騎士である。人数はその屋敷と庭の大きさに相応しいであろう約百名の騎士達が存在していた。三から五人のグループに分かれて庭の中を巡回している。夜なので警戒は非常に高そうだ。


そんな厳重な警備を掻い潜ってシキとクリムは誰にも気づかれずに屋敷の屋根の上にへと潜入に移動していた。手段としてはクロは[猫の指輪]で猫に変身し、クリムは[小型化]で小さな竜となって空からへと屋根へ到着していたのだ。クロの猫姿は毛色が真っ黒だったので夜の潜入には意図も簡単に辿り着けた。クリムも小竜時、色を目立たなくしている。


誰もいないのを確認した後、クロは屋根の下にある窓の鍵を[影魔法]で解錠すると静かに屋敷の中へと潜入する。侵入した階は三階だ。


「一応、やっておくか。『影蛇(シャドースネーク)』」


クロは[影魔法]で影で数体の小さな蛇を生み出した。その蛇は墨に塗られた様な色で見た目は貧弱そうに見える。クロはその『影蛇(シャドースネーク)』に屋敷の探索を命じると四方八方に散らばった。


「主よ、我はどうする?」


「とりあえず……『影蛇(シャドースネーク)』は一階と二階に探索してるから俺達はここ三階の探索をしよう」


「御意」


クロとクリムは物音を立てずに三階の部屋を探索する。長い廊下には壁に魔具なのか仄かに光が灯っているだけだ。部屋を一つ一つ探索するが、三階では何一つ目立った物は無い。途中使用人が何人か居たが[陰陽術]で『阻害認知』と『気配遮断』を同時に使用して何事も無くやり過ごせた。


そして誰もいない最後の部屋の捜査が終わるとドアの隙間から一体の『影蛇(シャドースネーク)』が入ってきた。どうやら何か発見したらしい。


影蛇(シャドースネーク)』に連れられて二階にある大きな部屋に入る。そこは特に変わった所がない部屋でありそうだったがおそらくここがブーブルの部屋であるとそこの書斎にあった資料を見て判断する。そして壁際にある金庫の様なものが隠されていた。クロとクリムは気づいていない様だが高度な[偽造]が施された魔具であったのだ。

普通なら特殊な魔具が無い限り発見するのは不可能な筈なのだがクロは難なく見つけてしまったのだ。


その金庫型魔具に魔力を流すと魔方陣が浮かび上がる。その魔方陣は少し特殊で幾つもの魔方陣が重なっており、その一つ一つの魔方陣の線の何処かには触れば操作出来るような白い円が一つあった。


「……はぁ、仕方がない。やってみるか」


クロはその魔方陣に手を乗せるとその魔方陣にある僅かな歪みを探し出す。歪みは簡単に見つかるとその方向に白い円を動かすと嵌まったかの様に金庫型魔具へと吸収されていく。それを同じ様に残りの魔方陣にしていくと金庫型魔具が開いた。


その中にあった資料はブーブル侯爵と繋がりがある数々の盗難団を証明できる資料があった。加えて違法に奴隷にした女子供の一覧表や暗殺依頼等々が多く出てくる。


「主よ。これで依頼は達成か?」


「あぁ、そうだな……ん?」


その多くの資料を[空間庫]に入れて屋敷を後にしようとするが、また一体の『影蛇(シャドースネーク)』がやってきたのだ。


クロはまだ何かあると判断すると金庫型魔具を閉めた後、元の場所へと戻した。


「クリム、行くぞ」


「御意」


そうして『影蛇(シャドースネーク)』に連れられてやってきたのは、この屋敷の一階……ではなく、地下一階だったのだ。









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