特訓しようっ!
前回のあらすじぃぃぃい!
『マシロとお話!』
『シキの過去!』
『今じゃ子供はできない!?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
マシロはリゼット達に何故シキしか子が成せないのか。そして今の状態では子ができないのかを簡潔に説明する。
「あるじはねー。しゅぞくの『さいこうい』のそんざいなの。あるじはしらないとおもうけど、『さいこうい』しゅぞくとえっちするとそれいがいのひととえっちしてもなんにもかんかくがなくなっちゃうの。だからさんにんのからだはあるじしかはんのうしないってことなの!でも、さんにんとも『かい』のしゅぞくだからいくらえっちしてもあるじのまりょくとかをもらってるだけなの」
「……シキの子を授かるには……俺達自身がシキと同等にならなきゃいかないってことか?」
「どうとうまではいかなくてもいいの。たぶん……『じょうい』ならあんしんしてもいいの!」
種族には『最下位』・『下位』・『中位』・『上位』・『高位』・『最高位』と六つに分けられるのだ。
階級が違いすぎるとやはり低い階級側に子が成せる力が不足してしまう。『最高位』なら『上位』になれば安心できるだろうマシロは思っていた。『中位』では少し不安が残ってしまう。今のリゼット達はステータスには記されていないが『下位』である。『上位』に上がるまで二階級上げなければならない。
「あとねー。さんにんはあるじとえっちしてまんぞくしているようだけど、あるじがさんにんにあわせているんだよ?もし、あるじがほんきでぶつけちゃったら……たぶん、『かいらくおち』?とかはなでわらえるくらいましに思えるようになるとおもうの~」
「え、えっと……それはボク達じゃぁ、まんぞくしていない……ってこと?」
「ん~。まんぞくしていないわけじゃないけど……がまんしていないかんじ?かな?」
元男であるアルトレアはマシロの言った事についての意味を理解する。アルトレア自身、男の時に経験はあるので何とも言えない表情をしていた。
「『下位』?から『上位』はそんな簡単になれるものなんですか?」
「あのせかいじゃむりだとおもうの。でも、ここ[はこにわ]なら、かのうなのー!ちょっとまってるのー!」
とてとて、と着物のせいか小走りでリゼット達から離れるとその場で立ち止まり白い狐耳をピクピクっと動かして九つの尾の先端に光を灯すと暫くその状態でマシロは『何か』を待っていた。
するとマシロが見る先から飛行する何かがやってくる。
ーーーコケッーックックックッ!コケッコッコォォォォォォォオッ!!!
鳴き声が大きすぎるが、その鳴き声を聴いたならわかるだろう。
やってきたのは巨大な鶏だった。赤い鶏冠は短いのでその鶏の性別は雌だということはわかるだろう。種類は一般的な白と赤だが尾は尾長鶏と雄の様に黒く長い。しかし、その長い尾は重力に落ちていかず逆らうように存在感を際立ている。
リゼット達三人はいきなり現れた巨大な鶏に呆然としているのを気にせずにマシロはとことこ、とその鶏に駆け寄っていく。
「ココちゃん、やっぱり[はこにわ]のそらをとんでみまわりをしていたんだー!」
ーーーコッコッコッ、クルシュゥゥ!
「あははは!がんばりやさんなの!あ、ココちゃん、てつだってほしいのー!」
「え、ちょっと待て、何だ、見たことねぇぞその鶏……」
「ココちゃんはココちゃんなのー。ココちゃんはあるじがひろったにわとりなのー!……もう、ココちゃんにわとり止めてるのー!」
確かに見た目は鶏ではあるが古代龍と遜色無い、それ以上の存在感がある巨大な鶏に思わず後ろへ下がってしまう。
「ま、マシロさん?い、一体何を……」
アルトレアの問いにマシロは無邪気な満面の笑みでこう答えた。
「かんたんなの!すこしでもあなたたちを『じょうい』にするためのとっくんなの!ココちゃんはマシロやクリムのつぎにつよいの!だから、しぬきでがんばるの~!」
ーーーコケーッ!コッコゥォォッ!!!
巨大な鶏、ココはリゼット達に目標を定めた後、試合の合図かの様に鳴き声……いや、咆哮を放つ。
臨戦態勢に入ったココを見たリゼット達はもう腹を括るしかなかった。
「クソッ!やるっきゃねぇかっ!」
「が、頑張りますぅっ!」
「これも『上位』になる為っ!」
「(……さんにんともほんきなの。マシロも……すこしはしんじてみようなの)」
こうして、リゼット・アルトレア・スミリアの三人は『上位』種族になる為に理不尽な特訓に挑んでいくのだった。
名前 ココ
種族 巨大鶏
ランク 測定不能
性別 雌
職業 魔法師・管理者
レベル 測定不能
体力 測定不能
魔力 測定不能
筋力 測定不能
耐久 測定不能
俊敏 測定不能
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[絶対固有スキル]
気術.EX
霊術.EX
疾風.EX
水魔法.EX
光魔法.EX
回復魔法.EX
自動回復.EX
自動修復.EX
浄化魔法.EX
全属性無効化.EX
全状態異常無効.EX
魔力適応.--
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[称号]
覚醒鶏
限界を超えし鶏
[箱庭]の住人
[箱庭]の代理鶏
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