表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/357

『あちら』の世界とは?

前回のあらすじぃぃぃい!


『冒険者ギルドにっ!』


『犬耳受付嬢が……』


『リゼット達はシキに噛み付いた!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ






ギルドマスターの部屋へと着いたシキ達はギルドマスター、イルディアの前へと座っていた。この部屋にいるのはシキ・リゼット・アルトレア・スミリア・イルディアの五人しかいない。案内してくれた犬耳受付嬢はリゼット達三人に睨まれた為か終始怯えていたが案内が終えた途端に一階へと逃げていったのだ。


「あまり怖がらせないでほしいんじゃが……」


ぼそっと思わず溢してしまうイルディアであったがリゼット達の様子を見ているとそう強気には言えなかった。自分の恋人が他の女に寄り付かない様にするのは当たり前だと思っているので、リゼット達の行動にはあまり否定はできない。まあ、公衆の面前であの様な事をされると困ってしまうのだが。


「で、何の様なんだ?昨日の事で何かあったのか?」


「昨日?シキどういうことだ?」

「何かあったんですか?」

「……依頼、ですか?」


リゼット達には昨日の夜にあった依頼について説明する。勿論だがイルディアにラッキースケベな事をされた事は言っていない。言えば面倒な事になると思ったからだ。


「そんな事があったのかよ」

「……『勇者』ってろくな人いませんね」

「まあ、シキ殿に怪我が無くてよかったです」


「ダスクからも助かったと感謝しておったぞ。」


イルディアから聞くと『勇者』達は騎士達と共にナルアマラから既に出発しているらしい。あと一週間弱でエルディンテに到着するだろうと言うことだ。


イルディアはその事を話した後、シキにあることを訊ねる。


「シキよ、お主はわしよりも強いじゃろう?正直お主の底が知れぬ。これはダスクやゼラルも同じ意見じゃ。おそらく……『勇者』、『魔王』も敵わぬだろうのぅ。……一体、お主は何者なんじゃ?あの『勇者』達と同じ異世界から来たとは到底思えぬのだ」


「……」


イルディアの問いにシキは只黙る。


シキが『勇者』達と同じ異世界から来た事はダスクからはあらかじめ聞いていたらしい。


リゼット達はシキが『勇者』達と同じ異世界から来た事は知っている。だが、イルディアの問いと同様に『勇者』達との実力差が天と地の大きさ、と例えるのも軽いだろうがその事に疑問に思うのはあった。しかし、彼女達はシキが何者であろうと一生着いていく覚悟はある様だ。


「俺から言える事は……あの『勇者』達とは違う異世界の出身でもあるからだ」


「『勇者』達とは違う異世界じゃと……?その世界とは……どんな物じゃ?」


「一言で言うなら……科学と魔法がある……ここの世界や『勇者』達がいた世界よりも、遥かに環境が厳しく、そして一種族だけでは間違いなく生きてはいけない世界……かな?」


「ほぅ……因みにその世界にはどんな種族がいるのじゃ?」


「まあ、人族(ヒューマン)を始めとした、魔人族(デーモン)天人族(エンジェル)森人族(エルフ)獣人族(ビースト)鬼人族(オーガ)竜人族(ドラグニル)海人族(マーメイド)妖人族(ユーニア)がいるな」


「……なんと、オーガもか!しかもドラグニル、マーメイドは伝説の存在じゃぞ……」


どうやらこの世界の神話や御伽噺でドラグニル、マーメイドは伝説の存在らしい。オーガはこの世界ではモンスターのイメージが強いらしいが、外見は殆ど人族(ヒューマン)と変わりはない。


「あと、その世界は三つに分かれているんだ。天界に魔界・聖界にな。その世界には魔界の王族・『魔王』、天界の王族・『天王』、聖界の王族・『聖王』が国の象徴とされているんだ。」


そのシキの発言にイルディアだけでなく、リゼット達も驚きを隠せないようだ。


「『聖王』……『天王』……『魔王』、か……」


「その世界すげぇな!」

「『魔王』ですか……」

「正直、信じられませんが……シキ殿が嘘をついてるとは思えませんね」


リゼットはあまり気にしていない様だが、『魔王』が王族で、国の象徴だということが衝撃的だったらしい。この世界では人々を苦しめている存在なのだからそう驚かれても仕方がないだろう。それがここの世界と『あちら』の世界の認識の違いなのだ。


「ま、今言えるのはこれくらいだな。ギルドマスター、何故俺達がここに呼ばれたんだ?」


呼び出された理由をシキは訊ねてみるが正直、先程の話が衝撃的なのかイルディア少し深呼吸をする。

そして咳払いをすると用件を話した。



「ブーブル・タントーン侯爵、という人物を知っておるかの?」















ブックマーク、評価をよろしくお願いしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ