父親になったら……
前回のあらすじぃぃぃい!
『ステータスプレート!』
『神格者の加護?』
『偽造忘れてた!』
『でも気にしない!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
リゼット、アルトレア、スミリアの三人は昨夜の事で腰に力が入らず立てない為シキが[治療術]を発動して治した。
その後、朝食をとる為に宿の一階に降りるとアルトレアとスミリアの二人は不思議そうな顔をしていた。
「……ボク達、結構な声だしていましたよね?」
「他の者達は気付いていない様ですが……」
「部屋の外に音が漏れないようにしてたからな」
実は前もって[陰陽術]で部屋の音を遮断する結界を張っていたのだ。なので、どれだけの声や音がしようとも一切漏れないので他の部屋で泊まっていた客にも気づかれない。その事を教えられた二人はホッと息をついていた。リゼットはその事を何となくわかっていたようだ。
朝食は丁度良い軽いものであったが、食事をしている途中にアルトレアは顔を赤らめながら横に座っているシキに小さな声で訊ねていた。
「あ、あの……シキさん。思ったんですけど……あっ、あれだけ中に出されたら……その……あっ、赤ちゃん……出来るんじゃ……ないかな……と思うんですけど……」
その発言に近くにいたリゼットとスミリアも同様に顔を赤らめていた。だが、周りの客達はアルトレアの小さな声は聴こえていなく、談笑等をしている声で掻き消されているみたいだ。
「……その……昨日は……大丈夫じゃない日で……アルトレア殿の言ってる通り……もしかすると、私も……」
「俺も……かもしれねぇ……」
「あぁ、前もって[避妊魔法]はしているから大丈夫だ。ちゃんと効果は出てるから。」
シキも何の準備も無く行為をやっていた訳ではない。ちゃんと避妊は魔法ではあるが行っていた。初めて使用したが無事に[避妊魔法]は効いているかどうかは三人の身体を見ればわかるのだ。万が一、子供ができてしまったら?と三人からの質問にはシキは微笑んでこう答えた。
「もし……父親になったら……よし、今から商人ギルドに行こう!」
「「「……は?(へ?)(うん?)」」」
「子供ができる前に安定した仕事はいるだろ?食べ終わったらすぐ行くから」
シキの所持金はバルリムで『魔王』三体の討伐で報酬、大金貨100枚を貰っていし、召喚されてたエルディンテの時からこつこつ貯めていたお金は多くある。
だが、シキは将来リゼット、アルトレア、スミリアだけでなく子供ができた時の事を考えたのだ。
それが商人ギルドの登録と言うわけだ。
この世界では商売するのに必ず商人ギルドへと加入しなければならないといった決まりがあるのだ。
因にシキが考えているのは手頃な価格で尚且つ美味しく食べられる料理を販売しようとしている。具体的な料理はクレープやサンドウィッチ等の手に持ってもあまり汚れない料理だ。前に泊まった宿の厨房を借りてリゼット達の為に作ったのだが、周りにいた客達が欲しそうだったので出してみるとかなり好評だったのだ。食べた全員が絶対売れると絶賛であったので前々から販売しようかと考えていた。シキの料理の腕は確かなので売れるのは間違いないだろう。
何故かリゼット達はいきなりの事に呆然としていたが、朝食を終えた後にシキと共に商人ギルドへと向かうのであった。
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次回は25日の夕方に投稿しようと思います。




