男前なリゼット
前回のあらすじぃぃぃい!
『ある屋敷』
『貴族っ!』
『ヴィリアヌス家!』
『リラが動き出す!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
翌朝、シキが起きると左右から寄り添い会う様にリゼット達がすやすやと眠っていたが少し身体を動かすとリゼットが起きてしまった。リゼットは腰が抜けているのかうつ伏せになってそのままシキにフレンチな口付けをする。
「おはよう、リゼット」
「おう」
そう言うとリゼットはシキに寄り掛かる様に身体を預けるのだが、一糸纏わぬ姿なので[空間庫]から上着を取り出して着させようとしたがそのまま抱き付いて着て「必要ない」と言ってそのままにしておいた。腰に抱きついて眠っているアルトレアやお腹の上に顔を乗せて眠っているスミリアも毛布で身体を隠してはいるがリゼットと同じ状況である。
リゼットは徐に首から下げていたチェーンに着いてある『ステータスプレート』を眺めていると驚いた声を思わず出してしまう。
「どうしたんだ?」
「……シキ、俺の見てくれないか?」
リゼットから差し出された『ステータスプレート』をシキは見てみた。
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名前 リゼット
性別 女
種族 人族
職業 侍・武闘家・魔法剣士
レベル 62
体力 10690
魔力 19890
筋力 8310
耐久 9760
俊敏 9340
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[固有スキル]
侍
二刀流
全状態異常耐性
ーーー
[スキル]
刀術.6
剣術.3
体術.5
強化.3
火魔法.4
付加.4
ーーー
[称号]
モンスタースレイヤー
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神格者の加護
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「……はっ?」
「俺……魔力こんなに多くなかったし……【神格者の加護】って……」
明らかにリゼットの魔力が上がっており、称号の場所にも何故か【神格者の加護】が載っていたのだ。大抵『称号』の加護には【女神○○○の加護】や【精霊王の加護】、【○○神の加護】等が挙げられるのだが特定の存在、まして人である者が加護を与える事は前代未聞である。
「……シキの『ステータスプレート』見せてくれないか?」
「あ、あぁ」
シキも[空間庫]からステータスプレートを取り出すとそのままリゼットに渡した。
しかし、この時シキは[偽造]をかけるのを忘れてしまっていたのだ。
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名前 シキ
種族 人族?
性別 男
職業 騎士・武闘家・槍兵・侍・隠密者・料理人・狙撃手・召喚師・陰陽師・勇者
レベル 測定不能
体力 測定不能
魔力 測定不能
筋力 測定不能
耐久 測定不能
俊敏 測定不能
ーーー
[絶対固有スキル]
剣術.EX
体術.EX
刀術.EX
柔術.EX
槍術.EX
短剣術.EX
投擲術.EX
二刀流.EX
大剣術.EX
斧術.EX
弓術.EX
銃術.EX
火炎.EX
雷電.EX
白光.EX
漆黒.EX
治療術.EX
気術.EX
付加.EX
強化.EX
魔力操作.EX
氣術.EX
霊術.EX
隠密.EX
召喚術.EX
料理技術.S
陰陽術.A
全属性魔法.S(Up!)
騎馬術.SSS
空間庫.***
全属性無効化.EX
全状態異常無効化.EX
全環境適応.--(開放)
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[固有スキル]
偽造
勇者
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[スキル]
生活魔法.5
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[称号]
異世界からの迷い人
覚醒者
限界を越える者
神格者
魔王の資格
天王の資格
神々の加護を受け付けぬ者
魔王殺し
大天使と呼ばれし者
大英雄
加護を与えし者(New)
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「……何だよ、これ」
「あっ……(隠すの忘れてた……)」
「シキ、お前【異世界人】だったのか?」
「あ、そっち?」
シキの『ステータスプレート』にある測定不能や【絶対固有スキル】等よりもリゼットは【異世界から巻き込まれた者】の方が驚いていたようだ。
「あぁ。リゼット、ステータスとかスキルを見て……その、怖がらないのか?」
「は?何言ってんだよ。驚きはしたけど、シキはシキだろ?怖いとか知らねぇよ。俺がシキを愛しているのは変わりねぇんだからよッ!……って、おい?シキ、何涙流してんだよ……」
「えっ……」
気づくと頬から暖かな液体が流れていた。それは無意識ではあったが、これは悲しさでもない、嬉しさだった。
「お、おい?何でシキが涙流してんだよ。俺、何か言ったか?えっ!?ちょっ!」
シキはこの世界でも地球でも強い、最強だろう。『あちらの世界』でも最上位の実力は持っている。
だからだろうか。強いからこそ周りから怯えられ、拒絶され、孤独になっていくのを無意識に恐れていたのかもしれない。
かつて仕事で有名アイドルを護衛していく中で恋仲に発展しても『力』を見せた途端、怯えて遠ざかり他の者と恋仲になっていた事があった。
その時、不知火姫希は仕方がないと諦めていた。
しかし、リゼットは違った。
怯えもせず、只一人の男として愛していると言ってくれたのだ。
それが嬉しくて、今までに無い様な心が満ちるような感覚があった。
シキは涙を隠す様にリゼットの胸に顔を埋めるとそのまま両手を優しく指で絡めていた。
「えっ、シキ?」
「……リゼット」
「なんだ?」
「……ありがとう」
「~~~~~ッ!?!?」
かなり貴重な頬を紅く染めて恥ずかしながら目を逸られて言う可愛らしいシキにリゼットは悶絶していた。だが、我慢が出来なかったのかリゼットは自分の露となった胸にシキの顔を押し付けて両手で抱き締めた。
「っ!?り、リゼット?」
「なぁ、シキ……お前は……元の世界に帰っちまうんなら……俺も連れていってくれよ」
「当たり前だ……んっ……」
シキは元の世界にリゼットを連れて帰る事を決心して唇を重ねている中らアルトレアとスミリアが起きてしまい、その光景を見た後二人からキスをせがまれるのであった。
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