捜す者・待つ者
前回のあらすじぃぃぃい!
『食指を終えて』
『押し倒され!』
『ハーレムにっ!』
『三人まとめてかかってこいや~!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
ある国、ある高位貴族の屋敷にある書斎室で一人の美女が目の前にいる男性を殺す程の叫びを放っていた。
怒りに満ちていた女性は腰まで伸びた白金の髪に翡翠の目、そして服装はまさしく騎士といった服装と鎧を着用している。憤怒している表情でもその美しさは衰えていない。年齢は20~30位だろうか。
それに対して男性の方は30代ではあるが整った顔立ちをしている。髪は暗めの茶髪で短い。しかし、前にいる美女に怒鳴られてか表情が酷く歪んでいた。
「ちっ、違うんだっ!あれは……」
「言い訳は聴きたくないっ!ジーク、貴様という奴は……っ!」
「待ってくれっ、リラ!俺じゃない……」
「貴様も同罪だッ!何故、何故だッ!『あの子』をッ!」
そう言うと女騎士、リラはジークの胸座を掴むとそのまま本棚の方へと片手一つで投げ飛ばした。彼女にとっては余程許せない事をしでかした彼をこのまま殺してやろうという考えもあったかもしれないが、その感情を何とか押さえ込んだ。
「グハッ!」
「……くっ、こんな奴と結婚した私がバカだったッ!『勇者』とはいえ、こんな奴と結婚した事が……あの時、政略結婚であっても、無理にでも断ればよかったッ!」
そう、彼女は『勇者』であるジークの正妻であった。ジークは良かったかもしれないが、リラ本人はあからさまに嫌がっていた。それに結婚して10年以上は経つがジークとは一緒に寝た事も、交わった事も一度も無い。彼女は正妻でありながら子を授かった事も無いのだ。
「(私が……私が、騎士団長としての責務を全うしている間に……こんな、こんな事が!クソッ!『あの子』にはもっと目をかけてやれば……こんな事は……)」
リラはこの国で騎士団の長として仕事をしている。騎士団長はかなり忙しく、日頃から我家に顔が出せなかったのだ。しかも、彼女は騎士団長の中でも最高の実力者でもあったから尚更であった。
「貴様は……貴様はッ!『彼女』の約束を破ったのだぞッ!?なのに、……なのにッ!」
「ぁ……ぁぁ……」
ジークは吹き飛ばされた衝動で戦闘不能となっていた。だが、これでも『勇者』である。しかし、『勇者』という存在は"最強"ではないのだ。むしろ『勇者』より強い存在は意外といる。
「……もういい。私はお前と縁を切る!安心しろ。私は騎士団長を辞め、この屋敷、この国から出ていくッ!」
「ま……さか……」
「あぁ、そうだ。私は"ヴィリアヌス"という姓を捨てる。もう、貴様とは会うことは無いだろう」
「まっ、待ってくれっ」
リラは叫ぶジークを無視してその書斎室を後にする。そして、彼女はある場所へと向かうべく、先に王宮へと向かうのであった。
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王宮に行き騎士団長を辞め、貴族の名を捨てたリラはある場所へと向かっていた。
王に騎士団長を辞める事を伝えると酷く驚き引き留めようとしていた。それは王だけでなく他の貴族や騎士団長も同様である。
それほど彼女を騎士団長として頼られていた証拠であったのだろう。
何があったのかを、それを全て話すとそれを聴いていた王は渋々であったが了承してくれた。そしてリラの代わりに新に騎士団長に任命したのは同じ騎士団の副長、レオルド・バッコーニーだ。彼も中々の実力者であり、人望もあるから問題ないだろうとリラは任命した。本人も何かしら思い詰めていたが、快く了承している。
暫く歩いていると少し大きな石碑が立てられていた。他の周りにも石碑があるのだがリラの前にある石碑はどれよりも小さかった。
リラは手に持っていた花束をその石碑の前に置く。
「……すまない……すまない、『ルーシェ』。私は……お前の、約束を守れなかった……ッ!」
彼女は亡くなる前の『ルーシェ』の事を思い出していた。
『……リラさん……私……多分、この子を産んだら、死んじゃうと思うんです。……そんなに怒らないで下さい。今も私、頑張ってるんだから。……でも……もし、私が死んじゃったら……この子を……守って……。』
『安心しろ、ルーシェも、産まれた子も、守ってやる!だから……』
「……結局、私は何も守れなかった。……でも、不思議とわかるんだよ、ルーシェ。あの子は今も生きてるって。私の予感は良く当たるんだぞ。……だから……私、リラは、あの子を助けに行ってくる。だから……」
「リラ様っ!」
「君は……」
そこには一人の使用人の少女が息を切らしながらリラの元へとやってきていた。
「リラ様、私を連れていって下さいっ!」
「マリン君、だったか……何故だい?君は『あの子』ではなく、ジルドの使用人だから……恋人だから関係ないのではないか?」
使用人の少女、マリンはリラの言葉に只唇を噛み締めていた。リラも彼女がやった事はある程度知っている。
「君が何を思っているかはわからないが、好きにするがいい。」
そう言うとリラはルーシェの墓に黙祷すると、そのまま何処かへ歩いていく。そして、その後ろから何かを決心したマリンはついていくのであった。
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ヴィリアヌス家とはまた違う、ある貴族の屋敷の書物室ではある一人の少女が泣き崩れていた。その場には母親であろう女性が駆け寄っている。しかし、父親であろう男性は椅子に座り只目を閉じながら前のテーブルに手を組んでいた。その彼の表情は悲しみの様なものが感じ取れるだろう。
「……なんで……なんでぇ……私は……只、救いたかっただけ、なのに……」
「レーラ……」
レーラ・バッコーニーは父から聞かされた事に酷くショックを受けて美少女でありながら、涙や鼻水で台無しになっている。だが、それほど彼女にとって大事な存在が失ってしまった事を意味していた。
「レーラ、お前は何かを守ろうとしたのかもしれないが……結果的にはどうだった?聞いてみればお前はそれでよかったかもしれないが、『彼』の心はどうなる?それを、考えていたか?良く考えてみなさい。」
レーラの父親、リラから騎士団長から任命されたレオルド・バッコーニーだ。彼は王宮でリラから聞かされたある事を話したのだ。その結果、今の状態になってしまった。
「とうさん……」
「なんだ?」
「わたし、『彼』に謝りたい。リラ様も生きてるって言ってたんでしょ?なら……私、リラ様についていきたい」
「……本気か?」
娘の発言に眉をしかめたレオルドだが、その固い決意をした目は本物だと理解する。しかし、だからと言ってそんな事が出来るわけがない。
「お前では、力不足だ。むしろリラ団長の足を引っ張るだけだと目に見えている。」
「とうさんッ!私は」
「レーラ。自分の大事な存在を傷つけた相手と一緒に同行したいと思うか?」
「それは……」
レーラは口をつぐんでしまう。
おそらく、リラならいいという可能性があるが、内心酷く憎しみを抱いているかもしれない。それにレオルド自身、今のリラに負担を負わせる事はしたくはなかったのだ。
レオルドはその部屋から出ていくと窓を見ながら酷く怒りを抱いていた。
「ジーク……いくら『勇者』であろうと、高位貴族であろうと、許しはしない……ッ!」
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名前 リラ
性別 女
種族 上位人族
職業 騎士・魔法剣士・魔法師・武闘家
レベル 1621
体力 164160
魔力 159170
筋力 198320
耐久 161640
俊敏 178770
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[絶対固有スキル]
狡滅消無
心眼
金剛
馬鹿力
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[固有スキル]
電光石火
二刀流
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[スキル]
剣術.8
槍術.7
棒術.6
気術.7
体術.8
強化.8
光魔法.6
回復魔法.5
雷魔法.5
火魔法.4
水魔法.4
付加.6
強化.7
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[称号]
魔王殺し
大群殺し
英雄
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