ハーレムへとっ!
前回のあらすじぃぃぃい!
『ギルド依頼へ!』
『孤児院!』
『やっぱりシキは女騎士と間違われ!』
『神話?みたいなもの発見?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
孤児院の手伝いを終えた後、既に日も暮れておりギルドへ報告してから宿へ戻って夕食を済ませて部屋に戻っていた。
夕食はモンスターの肉で作った豚の角煮の様な物やフルーツサンドに野菜シチューだった。やはり有名な宿だからか味も絶品でありリゼット達も満足しているようだった。
そして夕食を済ませた後なのだがリゼット達が二つに分かれていたベッドを一つにしており、そのままシキは三人に大ベッドに向かって押し倒されてしまう。
「えっと……三人共?」
「シキぃ……」
「シキさん……」
「シキ殿……」
三人はシキの身体に顔を埋めながら匂いを嗅いでいるのだが、どうやらかなり何か色々と我慢していた様だ。シキは三人が我を忘れた様に抱きついてきた事に一瞬驚きはしていたが、その間にマシロは胸元の服から脱出して[箱庭]へと退避していった事は気づいていなかった。
「リゼットはともかく、アルトレア、スミリア……ど、どうしたんだ?」
「シキさん……抱いてくださいっ!」
「わ、私も……や、優しく……お願いしますっ」
埋めていた顔をシキに向けると二人は顔を真っ赤にさせながらも身体を乗り出して迫ってきた。
「えっ……」
「ぼ、ボク、シキさんの事が好きなんですっ!」
「わっ、私もシキ殿が好きなのですっ!」
「「だから、ボク(私)の初めてを貰ってくださいっ!」」
「ふぁっ!?……で、でも……俺にはリゼットが……」
やはり日本に馴染んでいる為か、恋人を二人も三人も同時に付き合う事はあまりすすまない。『あちらの世界』では一夫多妻制は認められてはいるが、殆んどが一夫一妻であるから憚られていた。
だが、後ろに抱き締めていたリゼットは二人から告白されても怒った表情等をせずに只シキの顔を両手で自分に向けると真剣な眼差して話した。
……話ながら服の下から身体を触りながらでなければもっとよかったのだが。
「シキ、二人は本気でお前の事が好きなんだよ。俺は、この二人ならいいと思ってる。あっ、でも、シキの正妻は俺だからなっ!」
どうやら、この世界でも一夫多妻制は認められており、主に貴族や王族では普通らしい。過去の『勇者』や強者達もハーレムを作っていたので、問題は無いということだ。
「……リゼット、いいのか?」
「おぅ!……そ、それに……俺一人じゃぁ……その……夜、満足できねぇ……だろ?」
「へっ?」
「だっ、だってお前、昨日の夜、あれだけヤってても汗一つかかないし全然余裕そうだったじゃねぇか……それに俺……何度も何度も……その、きっ、気持ち良過ぎて、気絶したし……」
「……ぉ、ぉぅ」
[箱庭]でリゼットとの出来事は本人の言う通りで、かなりだらしない醜態をシキに曝け出してしまった事を思い出しながらも更に強く抱き締めていた。
リゼット本人もあらかじめ二人から聴いていた様なので二人がハーレムに入ることは賛成であるみたいだ。普段から三人は姉妹の様に仲が良いのはシキも知っている。
アルトレアとスミリアの事は可愛いと思っているし、性格もいいだろう。
アルトレアは元男ではあるが女で生きていくつもりだと決めているらしく、家族や裏切った幼馴染みで恋人だったレーラと専属の使用人だったマリンの事はもうどうでもいいらしい。復讐よりも愛するシキと一緒に過ごしていたいのが一番と考えている。
スミリアはシキとなら良いと了承されているらしく、本人もシキが『レッド』として助けられた事が切っ掛けではなく、出会ってから一緒に過ごしていく中で徐々に好意を抱いていたらしい。鍛冶の腕も一流だし、褐色肌で小学生位しか見えないが魅力的な女性である。
「……アルトレア、スミリア。俺で……いいのか?」
「はいっ!」
「シキ殿しかいませんっ!……し、シキ殿は……私達の事……どう思いですか?」
スミリアの質問にアルトレアも興味津々だ。
「アルトレアとスミリアの事……え、えっと……すっ、好きだ……よ。り、リゼットの次位に……だけど」
「シキーーーっ!」
「り、リゼットっ!?」
珍しくシキは恥ずかしながらも言うその仕草はリゼットの心を鷲掴みにするには十二分だった。もし、リゼット、アルトレア、スミリアの三人から一人だけだとすれば、シキは迷わずリゼットを選んだのは先程の発言で理解できた。しかし、それでも、アルトレアとスミリアは二番目、三番目で居られるのであればいいらしくリゼットが一番だということは不満は無い。
「なら、ボクはシキさんの二番目ですっ!」
「私は三番目だなっ!」
そう言うとアルトレア、スミリアの順に口付けをすると、左右に抱きついた。そして、リゼットが正面に移動してシキの唇を重ねた後、二人にこう言った。
「アルトレア、スミリア。覚悟しとけよ?シキは……凄いからな」
「はいっ!」
「望むところですっ!」
そうしてアルトレアとスミリアはリゼットと共にシキに初めてを捧げて四人で身体を重ねていくのであった。
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