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ディーサルヌ王国到着!

前回のあらすじぃぃぃい!


『ディーサルヌ王国から離れた迷宮(ダンジョン)!』


『シリル、奴隷落ち……』


『犯され辱しめられ……』


『シリルは救われるのか?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ


馬車をランスロットに引かせながら無事昼前にシキ達はディーサルヌ王国へ到着した。


今まで緑しかなかった場所から国に入ると水が豊富だと分かりやすい位に辺りが噴水や水の通路が多く見られる。

まさしく水の都といった方が相応しい。街並みや風景も地球でいう同じく水の都、ヴェネチアと同等に美しい。


ディーサルヌ王国は迷宮(ダンジョン)で有名だと言われていたがそれは国内にではなく、その近辺で有名でもある。その数は6つあるということだ。


殆どが低レベル・中レベル位の迷宮(ダンジョン)であり馬車でなら一時間位で到着できると言う。その迷宮(ダンジョン)の全ては近くにある海辺にあるらしく、何故その場所にあるかは不明らしい。

一説にはその海に眠る海神を祀る為に古代の人々が作り出した等と言われている。



シキ達はディーサルヌ王国の街並みを暫く見学した後、人に聞きながら有名で安全な宿に到着していた。

ランスロットと馬車は国に入る前に周りに気づかれない様にこっそりと[箱庭]に入ってもらっている。最初は不安そうなランスロットではあったが入ってみると居心地が良かったらしく嬉しそうに走り回っていた。何かあればクリムゾルから何か言ってくるので安心している。


一応クリムゾルは竜ではあるが特殊で食料は不要だが、もし食べるとしても[箱庭]に植えている果物が好きなので問題ない。マシロも同様である。


因みにアルトレアとスミリアの二人は[箱庭]を初めて目にして酷く驚いていていたがシキならやりそうだと何だか諦めていた様な表情をしていた。リゼットはリゼットで昨夜の出来事を思い出したのか顔を真っ赤にさせていたのは内緒である。


シキ達は宿に入るとカウンターらしき所にいた中年の女性に声をかけた。


「すみません。泊まりたいんですけど」

「おや?これまた別嬪なお姉さんだねぇ。」

「……こんな格好をしてますけど、男……です」

「まぁ!本当かい!?」


女性と間違われる事にシキは仕方が無く感じていた。明らかに女騎士の様な格好をしていたらそう見えるだろう。加えてシキ本人は男でありながら絶世の美女にしか見えないから尚更だ。


その事実を聴いていた他の客は信じられない様な面持ちでシキをまじまじと眺めていた。が、それを許しなかったのは後ろにいたリゼット、アルトレア、スミリアの三人だ。白く小さな九尾の狐、マシロはというとシキの着ている服の胸元から顔をぴょこっと出して気持ち良さそうに眠っている。


リゼット達三人はシキを見ていた者達にギロリっと睨み付けてビビらせている中、中年の女性、宿の店主は驚きはしていがその後豪快に笑いながらバシバシっとシキの肩を叩いていた。


「あっはっはっは!男だったのかい。悪かったねぇ。で、何人泊まるんだい?」

「四人だ。あ、ここに眠っているこの子もいいか?」

「おぉ……可愛いねぇ。構わないさ。だが……今空いている部屋は二人部屋一つしか空いてないんだよ」

「そうか……」


一部屋しかないと聞いて悩んでいると、後ろにいたリゼット達がシキの前に出た。


「いいぜ!それで!な?」

「はい!ボクも構いません」

「わ、私も……いいぞっ!」


「三人共っ」

「おやおやー、いいねぇ~。なら、男であるお前さんが断る訳にはいかないねぇ。で、どうするんだい?」

「……それで、頼む」

「あいよ、四人一泊食事付きで小金貨1枚だよ」

「一応、10日で」


シキは中金貨一枚を渡すと店主はそれを確かめて受け取った。

これがもし、人数分の部屋を用意すればその倍はあったかもしれない。


鍵を受け取るとそのまま上の部屋に移動する前に店主はシキにこっそりある事を話した。その声の大きさは近くにいたリゼット達に聞こえる位だ。


「ベッドは二つ別れてるけど、移動できるから一つにすれば大きなベッドに出来るよ。それなら、三人纏めて夜の相手が出来るねぇ!」


「なっ!?」


「……マジか」

「……シキさんと……」

「……ハレンチっ……ではあるがっ!」


「え、ちょっと待って!三人供っ!?」


シキはリゼット達三人に引き摺られながら急ぐ様に泊まる部屋へと誘われてしまう。


扉が閉まる前に聴こえてきたのは店主の「頑張りなっ!」という声だけだった。






















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