★『あちらの世界』②
前回のあらすじぃぃぃい!
『シキの祖父、柊家!』
『全員若っ!』
『見た目20前後ですが、50越えています』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
「……父上、一体何をしているのですか?」
「しかも他の皆さんも何故、コスプレを?」
『あちらの世界』の柊家に不知火姫希の両親である雅章と柚希が着ていたのだが、その屋敷内では柚希の両親であるハクとソフィアだけでなく仲の良い結城家、マグナと秋沙家、和樹も混ざって仮装をしていたのだ。しかも父親の右腕である天城も含まれていた。
マグナ以外の男全員が女装をしておりソフィアは女騎士姿のハクに抱きつきながら愛でていたが、本人はされようがままになっている。
「あらあら~、柚希ちゃんに雅章さんじゃない~。見て見てっ!女騎士姿の私の夫、かっこ可愛いよねっ!」
「……可愛いだろ?」
「ハクさん、最初嫌がってましたよね?」
「ソフィアが喜んでくれるなら、いいかと思ってなっ」
 
既に女装される事に慣れてしまった主に巫女装束の天城は見惚れながらも溜め息をついていた。
いつもは仏頂面である父親の変わり様を見て柚希は二人へと近づいていった。
「ち、……父上……、……可愛過ぎますっ!」
「ゆ、柚希っ!?」
「しかーしっ、私の旦那も可愛さでは劣ってはいますがっ、格好良さは勝ってますよっ!ほら、見てくださいっ!スーツ越しからでもわかる引き締まった身体っ!そして鋭い目付き!格好良いでしょうっ!」
「あらあらあら~、流石私の娘が認めた旦那さんね~。でもね~ハクさんも見た目は男装した麗人しか見えないけど、とても格好良いのよ~?」
「確かに父上は格好良いですが、雅章も負けてませんからねっ!」
「うふふ、ハクなんて付き合ってから今まで毎日欠かさずに私と夜の運動をしてるわ~」
「なっ!?な、なら……」
母と娘がそれぞれの夫自慢話が開始されるのだが、結構プライベートな話が入ってくる。そんな中、両者の夫達二人は天城達が呑んでいる場所へと避難していた。
「なぁ、ハクよ、姫希が異世界に召喚されたって本当か?」
「あぁ、間違いないな。念の為に俺と義母上が契約していたマシロとクリムゾルの契約を切って姫希に全権移したからな」
姫希が突然[召喚術]を使用可能になったのは異世界召喚された時に仮契約していた影響か本契約者であるハク達と引っ張られていて不安定になっていたからだ。なので、本契約を解除し姫希には仮契約ではなく本契約したことにより安定して召喚できたのだ。
「まあ、俺達も下手には動くことはできねぇな~」
「……動くと、他の者達も何故か過剰に動く……不思議」
「和樹の言う通りだな……悠、何で俺達あんなに注目されるんだ?」
女騎士のハクに魔法少女の和樹、侍の格好をしたマグナ3人は同時に顔を傾げていた。
「……義父さん達は地球を救った事が何度かありましたからね。その事を知っているのは国々のトップ達だけですが」
「雅章さんの言う通りですよ。皆さんは有名なんですから自覚してください!」
巫女装束の天城はプリプリ怒ってはいる中、母と娘(柚希)の夫自慢話が終結していたが、また違う話で盛り上がっていた。
そしてその時に上がった案を夫(ハクと雅章)に投げ掛けた。
「「姫希ちゃんを女装させれば一番可愛いよねっ!」」
「「やめてあげてっ!」」
 
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次回はシキへと戻りますっ!
 




