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箱庭

今回は長いです


すみません_(._.)_


ーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃい!


『元に戻る!』


『猫の指輪!』


古代魔具(アーティファクト)高っ!』


『とりあえず隠そうね?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ




指輪型の古代魔具(アーティファクト)について話し合った後、そのままディーサルヌ王国へと向かうと思いきやアルトレアとスミリアは余程リゼットといちゃいちゃしていた事がきにくわなかったのか何故かシキだけ罰ゲーム的な事を強制的に行うこととなってしまった。


その罰ゲームの内容は……女装。


どれだけシキに女装をさせることが好きなのだろうか?


仕方がなく女装をしたシキはディーサルヌ王国に着くまでの期間着用することを義務つけられる事となったのだ。


「(……だからって……何で[空間庫]に入っていた女騎士のなんだよ。お婆ちゃん、まさかこうなると知っていたのか?)」


祖母から貰った女騎士の服装は頭以外の軽装備で純白の鎧で肩から下は白く細い腕が露出している。上は白だが下は黒いロングスカートで生足を露にする事は無かったことによかった、とホッとするシキだった。


だが金髪癖っ毛美少女騎士には変わりは無く、その服装を着ても凛々しい姿には男性だけでなく女性にも人気があることは間違いないだろう。



何はともあれ、現在は日も既に暮れて夜となっていた。今はシキとマシロが火の当番をしており、他のリゼットとアルトレア、スミリアの三人は就寝している。


「(まあ、それはいいとして……[箱庭]に行くか)マシロ、3人とランスロットを頼むぞ」

「はーい」


マシロにそう頼むとシキは立ち上がって[箱庭]の入る準備をする。


「[浄化]っと。念のためにもう一度[浄化]……これで、よし!」


準備を終えると[箱庭]を発動する。


しかし、発動しても無音であって特に目立ったものではない。


只、シキの目の前に木製の扉が現れる。


その扉のノブを掴んだ瞬間、後ろから誰かに抱きつかれてしまう。


「シキ、何をしてるんだ?」

「起きていたのか、リゼット」

「偶々目が開いてな。で、何だよ、その扉は?今回ばかりは説明させてもらうぞ?」

「……え、えーっと」

「アルトレアとスミリアの二人を起こすぞ?」

「……わかったよ。」


脅迫気味にリゼットに攻められて仕方がなくシキはそのノブを回してその扉を開けた。


「?何も見えねぇぞ?何だ?」

「まあ、入ったらわかるさ」

「お、おう」

「じゃ、マシロ、皆を頼むな」

「はーい、いってらっしゃーい」


シキに続いてリゼットもその扉の先に進むと思わず目を瞑ってしまうほどの光に襲われた後、ゆっくりと瞼を開けていく。


「……な、なんだ。ここは……?」

「ここは俺の[空間庫]にある[箱庭]だ」


そこはまさに楽園と言える様な場所であった。

辺りは草原でありそこには鶉や兎等の小動物系で無害そうなモンスターが存在していた。


「む?主よ、来たのか」

「あぁ、今来た所だよクリム」

「随分、変わったら格好をしているな。女になりたくなったのか?」

「……ほっとけよ」

「ハッハッハ!美しいぞ、我が主よ!」


シキとリゼットの元に来たのは一人の中性的な人物だ。シキはその人物を知っているのはわかるがリゼットも又、その人物をよく知っている者であった。


「……その姿……レッド?……シキが二人、だと?」


そう、その人物とは黒スーツに真紅の髪の麗人でありシキの変装姿であった『レッド』だったのだ。しかしその『レッド』を見た瞬間、驚きはしたがリゼットはその人物をシキではないと判断する。そして自分の横にいるシキこそが本物だと理解した。


「リゼット、今は『レッド』の姿だが俺の仲間クリムゾルだ。クリム、彼女が旅仲間のリゼットだ。」

「そうか、よろしく頼むぞ、クリムゾルだ。」

「お、おう、リゼットだ。よろしく」


お互いの自己紹介を終えた後、シキはある場所へと向かう事にする。


「何処にいくんだ?」

「ん?ちょっと育ててる植物があってな。」

「……ついていっていいか?」

「いいぞ」


シキはリゼットを連れてある場所へと徒歩で向かう。それ程長い距離ではなく約2、3分でその目的地に着いた。

そこはある植物を育てている畑であった。


「シキ、これは?」

「香辛料だよ。他にも薬草や果物もあるぞ」

「……これ、一人でやったのか?」

「そうだな。だが今はクリムも手伝ってくれているぞ。」

「凄いな、お前は」


シキは育てている植物を観察や水やりを行っている。リゼットはそれを見て何となく手伝いをしていくのだった。


そして作業を終えた後、クリムゾルが後をやりたいらしいのでシキ達は小動物系モンスターもいない静かな場所に訪れた。


「……ここは?」

「俺のお気に入りの場所だ。景色も綺麗だからな。あの子達はここには来ないな。多分、俺しか入っちゃいけないって思ってるかもしれないな。別に来てもいいんだけど」


あの子達とは鶉や兎等の小動物系モンスターの事だ。そのモンスター達はシキが育てている大事な存在である。シキは気づいていないようだがこの[箱庭]にいる影響か普通のモンスターよりもかなり強いモンスターと独自の進化をしているのだ。


「……そうか」

「ん?」

「なら、今ここには俺とシキの二人っきりしかいないんだなっ」

「そ、そうだな」

「何か、シキと二人っきりって……とても、嬉しいな……」

「……リゼット」


シキは横にいるリゼットを強引に抱き寄せた。その唐突な行動にリゼットは思わず声を出すのを忘れてしまうほど驚いてしまう。そしてようやく抱き寄せられた事に気付くと顔を赤面させながら狼狽していた。


「なッ!?シキ、何をするんだよッ!?!?」


少し声を荒げながら言うがシキはリゼットの顔を抱き締めながら見つめると真剣な眼差しで見詰める。

シキは今にも理性が崩壊しそうになりながらもそれを抑えて甘い吐息を漏らしてきた。


「し、シキ?」

「……リゼット、俺……もう、我慢ができない」

「お、おぃ!ちょっ」

「……っ、ぅ、悪い。今の、忘れてくれ」

「ぇ……」


シキは拒絶したリゼットを見て自分がしている現状を理解した瞬間、抱き締めていたリゼットを離して距離をとった。そしてシキは更にリゼットとの距離を離そうとする。


「お、おい」

「……悪い、ちょっと待ってくれ」


シキは自身の性欲を無理矢理抑え込もうとするがそう簡単に収める訳でもない。


「(くそっ、自分が思っていた以上に欲情してたのかよっ!あ~、情けないなっ!でも、仕方がないじゃん!あんなの言われたら襲いそうになるだろっ!可愛過ぎだろっ!)」

「お、おい、シキ!」

「もうちょい、待って……」


そんな苦痛な表情をするのを見てリゼットはゆっくりと腕を伸ばし、シキの首へと回す。そしてそのまま自分の方へと寄せて自分の唇をシキのへと押し付けた。


「んっ!?!?」

「……んっ」


唇を重ねて暫くそのままの状態で1分程続いた後、ゆっくりとお互いに話していった。


「リゼット……?」

「……お、俺はな……し、シキの事が……だ、大好きだ。だ、だからな……は、初めてだから、その、頑張るから……優しく頼む、ぞ……って、んんっ!」


リゼットの告白を聞いた瞬間、シキは最初は優しく唇を重ねた。最初は驚いていたリゼットだったがそのままシキを受け入れていく。


「……ん……んちゅっ……はぁっ……んんっ……ぷはぁ……シキっ!」


最初は初々しいキスであったが徐々に大人のキスへと変化していく。そして一度唇を離すとお互いから生み出した白い糸をひいていたが、お互いに求め合う様に再び唇を重ねていく。


そうして[箱庭]の特別な場所、二人っきりしかいない場所で二人は身体を重ねていくのであった。














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