表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/357

ディーサルヌ王国へ!

前回のあらすじぃぃぃい!


『お婆ちゃんからの贈り物!』


『女装しろってか?』


『とりあえずありがとう!』


『リゼットとアルトレア、寝惚けながらシキにセクハラを!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ

翌日、シキは何事も無く起床するが左右に抱きついて寝ているリゼットとアルトレアに昨晩の仕返しに軽く[雷電]で起こすことにした。


ーーーピリッ!?


「ぉうっ!?」

「ひゃんっ!?」


抱きつきながらビクンッ!と身体を跳ね上がりながら二人は起床した。


「な、何するんだよっ!?」

「し、シキさん!?」


驚きながら怒っている二人に昨晩にあった事を説明する。しかし、祖母からの手紙等の事は除いてだが。


一通り説明を終えると二人は何か心当たりがありそうな表情をしていたので聞いてみるとその内容が二人共同じだったのだ。


どうやら寝惚けながらセクハラ紛いな事をしている時に夢の中では二人は何故か男になっていて、加えてシキも女になっていたようだ。しかもその夢ではシキと二人っきりの空間でリゼットとアルトレアは女シキが可愛過ぎて思わず襲っていたらしい。その夢の中にいた女シキについてはあまり聞きたくなかったので説明する二人を強制的に終了させた。


「まー、その、わるぃ」

「ご、ごめんなさい」


反省はしているようなので謝る二人を許すが、二人はそれより次から一緒に寝れない事に心配みたいだ。

最初は異性だから……と別々のベッドで寝ようと考えていたが二人はどうしても一緒に寝たいっ!と言って聞かなかった。男としては美少女二人と一緒に寝れる事は光栄な事なので後から後悔しないように次回からも一緒に寝ると言うことに決まったのだった。


そして後から起きたスミリアと共に朝食を食べ終えた後、シキ達は冒険者ギルドに呼び出されているので速めに食事を済ませた。


因みに女装は続行していたのでその美少女なシキを見て男女共に釘つけになっている中、胸元の服の中に眠っているマシロを見て微笑みながらギルドへと向かうのであった。




~~~~~




冒険者ギルド2階にある部屋では何故シキが女装しているのかを説明するとギルドマスターであるゼラル・ガハートルはそれを聞いて腹を抱えながら爆笑していた。

その横にいる買取職員も同様だ。


「ここに絶世の美少女が来たと思えばシキ君だったのか。あぁ、びっくりしたよ……ププっ」

「1階でも冒険者達や受付嬢達が釘つけになってましたよ。それほど綺麗なんですね……くくっ」


正直、全然嬉しくない評価にシキは眉をしかめるがそれはそれで女性としてはかなり様になってしまっている。吹き出しそうにしているから余計に不機嫌になっていた。


「シキの女装はレベル高過ぎだぜ。男だとわかっていても近付いてくる奴はいるから心配だな」

「シキさんみたいなお姉さんがいてくれたらな……強いし料理もできるし……」

「女として、殆ど負けてる気がするぞ……」


美少女三人の評価も高いがシキはもう聞きたくないのか寝ているマシロの頭を撫でながら頬笑む。

マシロはにゅ~、と眠っているにも関わらずシキに撫でられて嬉しそうだ。そんな所を目撃していた美少女三人は羨ましそうに眺めていた。


「むぅ……わしも後、30年程若ければ……シキ君が女ならば絶対にナンパしていたのぅ……」

「気持ちはわかりますが……シキさん、明らかに怒ってます。それに伝えなきゃいけないこともあるんですよ」

「おぉ、そうじゃったっ!」


今思い出したかの様にゼラルが言うとシキ達にある事を伝える。


「君達には今回の『魔王』達との戦いで大きく活躍したので四人にはランクが上がる事となった。リゼット君、アルトレア君、スミリア君はBランクに。シキ君……じゃなくレッド君はAランクに自動的に上がる事となる。あ、言っておくがこれは断れんぞ。あれほど活躍したのじゃからの」


本当ならレッドはSSSランクにしてもよかったらしいがそれはギルドマスター一人で決める事は出来ないらしい。最低でもギルドマスター4人の賛成が必要だということだ。


あくまで『シキ』ではなく『レッド』なので別に問題ないと判断する。だが『レッド』の正体が知っているゼラル達には正体をばらさぬ様に釘を打っておいた。


買取職員にギルドカードを渡すと5分もせずに更新が完了した。


シキは銀色のギルドカードを。


リゼット、アルトレア、スミリアは銅色のギルドカードを受け取った。


「そう言えば、今日、ここを立つのかの?」

「そのつもりだ」

「そうか……次に行く目的地は決めておるのか?」

「……いや、特に決めてないな。」

「なら、南門から出てそのまま真っ直ぐ行くとディーサルヌ王国があるぞ。バルリムやエルディンテよりも大きな国だ。近くに迷宮(ダンジョン)があるからな。そこは大体速くて1週間で着くじゃろうな。」


迷宮(ダンジョン)はシキ自身興味があったのでリゼット達にどうかと話してみると3人共も行きたい!と言うことだったので次の目的地が決定した。

するとゼラルはシキに厳重に封された手紙を渡される。


「なんだ?」

「ディーサルヌにも冒険者ギルドがあるからな。そこのギルドマスターは信用できるぞ。」

「……どうも」


要するに『レッド』についてもその手紙に書かれていると言うことだ。何かあれば融通が効くらしいので有りがたく受け取る事にした。報酬である大金貨100枚入った袋も忘れずに貰っておく。


「じゃ、行くわ」

「シキ……いや、レッド君、この国を救ってくれてありがとう。また暇があれば寄ってくれ」

「おう」


そしてシキ達はギルドを後にし宿に戻るとランスロットを引き取ってから次の目的地、ディーサルヌ王国に向かって旅に出るのであった。



















ブックマーク登録、評価をよろしくお願いしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ