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恋敵?

何とか50話目になりました!


読者の皆様、『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』をお読みいただきありがとうございます!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃい!


『レッドVS魔王バルブーア!?』


『レッドおこ!?』


『瞬殺!』


『終結!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ




『暴食』、『邪竜』、『蟲』の『魔王』達が仕掛けてきた戦争が終結してバルリム王国内では人々が助かった事に歓喜に満ちており街中は祭りの様な賑わいとなっていた。


涙を流しながら家族と抱き合う騎士や冒険者。


共に無事だった事に喜び合う者達。


その戦争で戦った者達へ感謝をする者達。



この戦争で奇跡的に死者は無くこれは奇跡だという者達もいる。


しかしその背景ではレッドとマシロがそれぞれ負傷者全員を治療したりと動き回っていたことが大きく影響しているであろう。


祭りの中心では戦争で勇敢に戦った者達が主役となっていた。



『勇者』の一人、朝比奈梨央は祭りにも関わらずボーッとしている。若干頬が熱が帯びた様に赤らめていた。


「(……綺麗だったな。レッドさん)」


今の朝比奈の頭の中には自分達を救ってくれた赤髪の麗人、レッドの事しか考えていない。治療してくれた腕を触りながら彼女を思い浮かべる。


朝比奈はこれまで異性に対して好意を抱いた事がなかったのだが産まれて初めて彼女、レッドに魅力を感じてしまったのだ。


あの時、折られた腕を治療してくれた後、『魔王』に立ち向かっていくその華奢でスレンダーではあるがその後ろ姿が目に焼き付いていた。


女性にしては背が高く凹凸も殆ど無いがその凛々しさに朝比奈だけでなく他に彼女を目撃した者達にも朝比奈の様に見惚れたり好意を抱いたりしているだろう。


ふと朝比奈は自分の席の横に目を向けると空白の席が計4つあった。


「(来ると思ってたんだけどな……)」


その席に座る筈だったのはこの戦争で最も活躍したレッド。そして冒険者であるリゼットとアルトレア、スミリアの席であった。


王からも是非にと招待したのだが四人共断ってしまったのだ。

もし、ここにレッドが来てくれたならその場で顔を真っ赤にさせてまともに目を合わす事すら出来なかったかもしれない。


「(……でも……僕は……不知火君の事が……)」


同性でありながらも自分が愛しいと思うクラスメイトの一人、不知火姫希が脳裏に過る。彼は未だに出会っていない。また会うと約束した彼を。


彼の事も好きな筈なのだが今はレッドの事が勝ってしまう。このままでは彼の事が忘れてしまいそうで、そんな心境に朝比奈は心をキュゥと締め付けられる。


同性と異性を同時に好きになってしまった朝比奈は心がどうしてもレッドの方へと傾いてしまう。それはそれでいいような気がするのだが不知火に対する想いを捨てる事ができない。


「(……どうしよぅ。段々レッドさんの事しか……)」


レッドの事を想うと更に胸の鼓動が激しくなっていく。



彼女と手を繋いだら。


彼女とお話をしたら。


彼女と一緒にこの世界で過ごせたら。


彼女と……結婚したら……。


彼女と……。



そんな先の事まで考えていると無意識に顔が沸騰する位に熱くなっていくのがわかる。


もし、それが実現できればどれ程幸せだろうか。


そうこう考えていると横にいた同じクラスメイトの女子、島崎が声をかけてきた。


「朝比奈君、どうしたの?」

「ひゃんっ!?し、島崎さん!?」


完全に女の子な声と仕草をする朝比奈は性別的には男なのだが誰もが美少女しか見えない。


島崎はその様子を見ながら可愛い!と思いながら何故朝比奈がボーッとしていたのか理解する。


「あー、レッドさんよね。私、あの人に助けてもらったからお礼したかったんだけどな……」


その島崎の様子を見た朝比奈は目が点となってしまう。何故ならば学校やこの世界に来て、それに天海にも見せたことの無い表情をしていたのだ。レッドの姿を思い浮かべているのか惚けながらも完全に恋する乙女になっている。


そんな表情を目撃した朝比奈は無意識にこう思った。



恋敵(ライバル)が現れた、と。








~~~~~







一方、そんな賑やかな祭りが行われている中に何時もの宿屋でレッドの服装のまま金髪碧眼へと戻したシキは何故か床に正座をしている。前にはリゼットとアルトレア、スミリアがいるのだが何処かリゼットとアルトレアの二人が怒っている表情をしていた。


正座している柔らかそうな太股の上には小さな白い小狐がちょこんと座って眠っている。だが普通の小狐ではなく九つの尾を持つ狐だ。

正体はマシロが[小型化]でぬいぐるみの様な愛らしくなっている。クリムゾルは[空間庫]にある[箱庭]という空間で一眠りすると言って就寝中。


「シキ、目立ちたくないのはわかるけどよ。やるんなら俺達にも一言言ってくれよ」

「そうですよ!ボク達、心配したんですからねっ!」

「ま、まあ、皆無事だったからいいのではないか?」

「それとこれとは話が別だぜ、スミリア」

「シキさんは無茶し過ぎなんです!」

「確かにそうだが……」


最初は助けてくれた事等に感謝はしていたのだが、シキにとってはあまり無茶等はしていないのだが3人にとってみればかなり無茶していたように映っていたようだ。


何故レッドの正体がバレたのかはリゼットの場合は勘で、アルトレアは魔力でわかったそうだ。スミリアでは[空間庫]を使った時の動作でわかったらしい。

シキの事をよく見て理解している3人だ。


一応マシロやクリムゾルについて聞かれたが召喚獣で仲間だと言うとすんなり納得してくれた。


それにしても二人の怒り、というより心配をかけてしまった事には変わりはない。だから謝罪を込めてシキはある提案をした。


「すまないな。次からはちゃんと3人に相談する。謝罪と言っては何だが、俺が出来る範囲で可能であれば何でも言うことを聞くから……」


「「「それは本当かっ!(ですかっ!?)(なのかっ!?)」」」


「あ、あぁ。だ、だが一人一つだぞ!?」


「クククッ、わかってるって……」

「何でも……」

「むむぅ……」



この時、シキは自分の言葉に後悔する事となる。


具体的にはリゼットは女物の服を持ってきてシキを女装させたり。


アルトレアは女装したシキをおめかししたり。


スミリアは完全に絶世の美少女となったシキを暫くの間女装して過ごさせる事となってしまったのだった。




















































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