紅蓮天神竜VS邪竜の魔王ラガーム
前回のあらすじぃぃい!
『北門!』
『ピンチッ!』
『クリムゾル登場!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
紅蓮天神竜であるクリムゾルがバルリム王国の北門へと舞い降りるとモンスターだけでなく『勇者』や騎士達も注目の的になっていたが、そんな事を気にせずに敵であるモンスターに見定めていた。
そんな中、唯一その貫禄を受けて動けたのはバルリム王国国王ガウィルのみだった。
ガウィルはクリムゾルに畏れを抱きながらも一国の王として前に出る。
「真紅の竜よッ!御主は何者であろうかッ!もし、ワシの言葉を理解するのであれば返答をしてほしいッ!」
その言葉にクリムゾルが向くと2つの綺麗な紅蓮の眼にガウィルを写し出した。
「ぬ?その格好からして……御前がここの国の王なのか?」
意外にも何も威圧や殺気も無いが威厳がある中性的な声で返答が返ってきた事に驚きながらも肯定する。
「い、いかにもそうだ。ワシはこのバルリム王国の国王、ガウィルだ。」
「ほぅ……ガウィルと申すか。我は紅蓮天神竜、クリムゾルだ。」
「クリムゾルというのか……御主はワシ達の……味方か?それとも……敵なのか?」
敵か味方か、この場にいる『勇者』や騎士達、モンスター達の両者が一番尋ねたいであろう問いをガウィルはクリムゾルに問う。
ガウィルの他の『勇者』や騎士達、モンスター達は無意識に冷や汗を流していた。
もし、紅蓮天神竜、クリムゾルが自分達の敵になるのであれば確実に死が決定してしまうと。
「我は、我が主の命により、この国を守るようにと仰せ付かっている。」
そのクリムゾルの答えにガウィルを含めた『勇者』、騎士達は喜び、反対に言葉を理解するモンスター達は一歩、無意識に後ろへ下がってしまう。
「おぉッ!それは心強いッ!……まさか御主は『守護霊獣』ではないのかッ!?」
「父上ッ!?『守護霊獣』とはまさか……あのですか!?」
「そうじゃ!世界を守護する存在、それが『守護霊獣』!一柱の『守護霊獣』に一人、契約し力を授けてくれる存在じゃ。その力は『守護霊獣』によって様々なのだが……」
「……すまぬが『守護霊獣』とやらはよくわからんが……分類からしてみて我は『神霊獣』と呼ばれる者だ。それに我は『守護霊獣』では無いのは間違いないな」
「そうなのか……いや、共に戦ってくれるだけでも心強い」
「……ふむ、だが速くこの戦いを終わらせる為に我だけで行こう」
「なんとッ!?」
クリムゾルの存在感に怯んで硬直していたモンスター達の前に移動すると身体より大きな翼を広げた。
「そこにいるのであろうッ!このモンスターの主よッ!何やらこそこそし逃げようとしている様だが、そうはさせんぞ?」
モンスターの群れの中心に睨み付けるとその中から一体の……いや、一人の小学生位の子供が現れる。
「……こんなの、聴いてないんだけどね~」
「ここのモンスター達の主で間違いないな?」
その子供の姿をしたモンスターの主はクリムゾルに恐れる事無く、むしろ嬉しそうな表情をしながらゆっくりと歩いてくる。
「そうだよ~!ぼくはラガーム。『魔王』だねッ!『邪竜の魔王』とも呼ばれてるんだよ~」
「ほぅ……(邪竜だと?しかも『魔王』が人を襲っている?……いや、ここは『あちら』の世界とは異なるのだったな。)」
「んん~?それにしても君はかなり強そうに感じたんだけど……意外にそんなにだよねッ!『守護霊獣』だったならピンチかもしれなかったけど……君を殺したら……進化できるかもね~。じゃ、全身全霊をかけて君を殺しちゃおうかッ!」
するとその子供はパチンっと指を鳴らすと身体が激しく光輝くと一体の山の様な翼の無い巨大な四足竜が現れた。
身体は岩の様にゴツゴツしており首と尾は胴体よりも非常に長い。
しかも巨大化になった事で近くにいたモンスター達を踏み潰しながらクリムゾルへと目を向けていた。
≪あははっ!どう、このぼくの真の姿はッ!クリムゾルとか言ったっけ?君、この姿になったぼくを倒す事ができるかな~?一口で君を呑み込む自信があるよぉ~!やってみよっかーっ!!!≫
ーーーガガガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアア!!!
ラガームは吼えながら呑み込もうと巨大な口を開けて呑み込もうと迫ってくるがそれをクリムゾルは何事も動じずに只一言唱える。
「……『炎獄之大太刀』」
唱えた瞬間、クリムゾルの目の前に巨大な紅蓮の大太刀が現れる。
クリムゾルは人の様に後ろ足で立ち、前足でその大太刀を掴む。
その様は武人を感じさせる様な佇まいでその光景を見ていた者達の目を更に引き寄せていた。
クリムゾルはその大太刀を大口を開けて迫るラガームに向かって垂直に振るう。
ーーー斬ッ!!!
≪な……ぁ……ぼ……くぅ……がぁぁ……いっ……しゅ……でぇ……≫
ラガームは虚しくもクリムゾルが振るった大太刀の斬激によって面白い位に頭部から尾までスッパリと魚が捌かれた様に斬られた。2つに分かれた身体は地を揺らしながら亡骸となって倒れていく。
主を失ったモンスター達はラガームが倒されたのと同時に尻尾を巻いて森の方へと一目散に逃走していた。
「な、なんと……」
「す、すげぇ……」
「こ、小早川先生……私は幻でも見ているのだろうか?」
「……これは……現実です」
『勇者』や騎士達は一瞬で魔王を滅ぼされた事に驚いて呆然としている中、ヘルフレイムは大太刀を消すと四足の状態へと戻っていた。
「ふむ、一件落着だな」
ガウィルはそのクリムゾルの様子を見ながらこの竜の主は本当に何者なのか、と只それだけを考えていたのだった。
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名前 クリムゾル
種族 紅蓮天神竜・神霊種
ランク 測定不能
性別 両性
職業 魔導師・侍
契約者 ヒメキ・シラヌイ
レベル 測定不能
体力 測定不能
魔力 測定不能
筋力 測定不能
耐久 測定不能
俊敏 測定不能
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[絶対固有スキル]
火炎.EX
水流.EX
暴風.EX
竜法.EX
体術.EX
氣術.EX
霊術.EX
治療術.EX
小型化.--
魔力操作.EX
憑依.--
精霊化.--
結界.EX
気術.EX
霊術.EX
浄化魔法.EX
全属性無効化.EX
全状態異常無効.EX
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[固有スキル]
偽造.9
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[スキル]
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[称号]
神如竜
覚醒竜
限界を越える獣
神格竜
竜王の資格
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