東門へ
前回のあらすじぃぃい!
『変装パート2!』
『赤髪の麗人レッド!(男だよ!)』
『東門へ!』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
シキ、ではなくレッドは建物の屋根を飛び移りながら東門へと疾走していた。しかもその速さは荒くは無く、むしろ優雅な動きである。
下にある大通りでは市民や商人達が避難の為に移動をしていおり、パニックになっているかも思われたがギルド職員や騎士達が避難誘導をしている為にそこまで事態は悪くはなかった。
「そろそろか……」
そうこういっている内に東門の近くにある一番高いであろう建物の上へと到着する。
その高台から東門を見てみると既に戦闘が開始されていた。この東門に攻めてきたモンスターは主に虫系が殆どだ。
「お、あいつらもいるのか」
そこには大きな巨大蜘蛛と戦っている天海とその取巻きの女子達に水間や石山を含めた約20名の『勇者』達を目にした。
元々高いステータスだからか成んなくと倒していっている。
どうやら、『今』は助けは必要無いみたいだ。
他の騎士達も優勢なのか虫系モンスター達を押している。
「じゃ、俺は……」
レッドは[空間庫]から一本のランスを取り出した。
そのランスに1滴の血を落とすとその槍は大きく変化していった。
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武器銘:白蓮華
ランク Error
説明
本来聖槍又は魔槍として生み出される筈の武器であったが不知火姫希の血で更なる高み、頂に達した神槍として神化を遂げた武器。
この神槍は不知火姫希のみしか扱う事が出来ない。
神槍に流す属性によっては槍の色が美しく変化する。
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見た目は騎士が扱いそうな細長い円錐の形だが、最初は3メートル位しかなかったが長さは約4メートルを軽く越えており透明感のある白色であった。
「……何か……あれー?」
まさかここまで変化すると思わなかったレッドは何事も無かったかの様に静かに[空間庫]へとしまうのであった。
「Aランクモンスターが来たぞー!!!」
どうやらピンチの様だ。
「……よし!今は『レッド』として頑張ろう!」
そう言うと高台から戦場のど真ん中に飛び降りるとそこにいた人やモンスター達が突如現れたレッドに注目していた。
辺りを見渡すと先程まで優勢だった『勇者』達と騎士達はモンスターの数で押され始めており、更には巨大な百足の様なモンスターが10体以上が迫ってきている所だった。
それに気づいた騎士達は怯えた声で恐怖で後ろへと思わず下がっている。
「あ、あれは、Aランクの巨大百足だ……」
「くっ!?」
「『勇者』様!?」
どうやら『勇者』達も虫系のモンスターには数では叶わなかったのだろう。『勇者』達は特に目立った外傷は無いが恐怖で武器の持つ手が震えて硬直状態となっていた。
「むっ……無理だ……あんなデカい奴なんで……」
「あ、天海君?」
「大丈夫!?回復するよ!」
島崎達、取巻きは完全に諦めモードとなっている天海に声をかけている。横から水間が励まされて何とか再び武器を持つ手に力が入るが……。
「(……はぁ……あれじゃあ、ここで死ぬな)」
そう思いながら『勇者』達を眺めていたが、これ以上の被害を出さない為にレッドは動きだす。
迫ってきた虫系モンスター達をレッドは素手で固い筈の甲殻を突き破りながら殲滅していく。
ーーーグギャァ!?
ーーーグジュゥ……!?
ーーーギギッ!?
ーーーガッ……!?
殴られたモンスター達は目にも華麗に舞いながら拳や蹴りを放つレッドによっていとも容易く葬られてしまう。
レッドはスーツが虫系モンスターの体液に少々汚れてしまった為に[浄化魔法]で汚れを落としながら違う方向から迫るモンスターに狙いを定めた。
「いくぞ、[火焔]!!!」
「グハハハ!俺様はザルボブル様のーーー」
「らぁっ!!!」
「ぎゃっ!」
何か人の様に立ち喋り掛けてきたデカいゴキブリがいたがそれを焔で纏った拳で粉々に燃やし尽くしていた。
「ん?誰か話していたか?」
レッドはとりあえず心の中でごめん、と謝罪しながらも迫り来るモンスター達を両手の拳に焔を次々に葬っていく。
『勇者』や騎士達はたった一人で全てのモンスターを戦う姿はまさに一騎当千をしているレッドに男達は呆然と、女達は麗しい人レッドを眺めながら自然と魅了しているのだった。
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