幕間 魔王(魔導王)
前回のあらすじぃぃい!
『討伐依頼を!』
『召喚術つかえなーい!』
『リゼット(ノ`△´)ノ』
『スミリア!Σ( ̄□ ̄;)』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
シキ達が岩石森亜竜と戦闘している頃、異世界から召喚された一人の『勇者』がある東の魔王城へと乗り込んでいた。
その者の名は浦崎勇平。
浦崎はイーリスト王国から召喚された『勇者』の一人だ。彼の他に同じクラスメイト全員がいたがその中でも浦崎が一番の力を持っていた。
「おっしゃー!ここの魔王はめちゃくちゃ強いって王女が言ってたからなっ!そいつを倒したら……俺は有名になって!王女を俺の物にするんだ!そしてクラスメイトの女子を……グヘヘヘヘ~」
彼は見た目はイケメンではあるが自分勝手で他のクラスメイトとは関わろうとはせずにここにいると言われている『魔王』を一人で倒しに来たのだ。
そして浦崎のステータスはこうなっている。
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名前 ユウヘイ・ウラサキ
性別 男
職業 勇者・聖剣使い
レベル 1900
体力 92880
魔力 47340
筋力 82460
耐久 91620
俊敏 85700
ーーー
【反則スキル】
略奪
鑑定眼
成長100倍
ーーー
[固有スキル]
勇者
ナビゲーター
ーーー
[スキル]
剣術.10
槍術.10
竜魔法.10
火魔法.10
水魔法.10
風魔法.10
土魔法.10
雷魔法.10
光魔法.10
闇魔法.10
重力魔法.10
ーーー
[称号]
勇者
チート使い
外道
ーーー
女神ティールバの加護
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かなり最高位レベルのステータスではあるが殆どが【反則スキル】のお蔭でスキルは全て他の人やモンスターから[略奪]した物だ。
だが、彼は全て自分の実力だと勘違いしていた。
【マスター、『魔王』という存在は図り知れません。なので慎重に行くべきかと】
「何言ったんだよ、レベル1900だぞっ!?俺みたいに強い奴はいねぇって!俺は最強だぜ?」
【数字ではそうなってはいますが、実際に戦闘になると……】
「はぁぁ~、うっせーよ[ナビゲーター]。俺より強い奴なんていねぇよ!ここの魔王を瞬殺だぜ!」
【……。】
[ナビゲーター]は何かを言おうとするが浦崎は聞く耳持たないので、何を言っても無駄だと判断するとこれ以上の発言を控える。
浦崎は魔王城の最深部へと向かっていたが敵が一人も現れなかった。
「あ~?何でいないんだよ~!ま、いいか!さっさと『魔王』倒していくか!」
【マスター、この奥の扉から大きな気配を感じます】
「でかしたぜ!いくぜぇぇぇえ!!!」
浦崎は持っていた聖剣アルクーラを大きな扉を突き破って入っていく。
大きな広間に出るとそこには真紅のドレスを着た美女が豪華な椅子に深々と座っていた。
彼女が『魔王』だとわかるが、その美しい容姿に浦崎は心を奪われていた。
「(かわぇぇぇぇえ!艶やかなプラチナゴールドの髪に愛らしい小顔!若干吊目ではあるがそれがいいっ!しかも巨乳じゃん!よし!決めた!こいつも俺の物にするんだ!)」
【マスター!今すぐそこから離脱してください!】
「あー?何言ったんだよ!」
面倒臭そうに浦崎はその『魔王』であろう女性に[鑑定眼]を発動した。
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名前 シルファ・ニューレスト
種族 吸血鬼
性別 女
職業 魔王・魔導者・賢者
レベル 1247
体力 99321
魔力 329420
筋力 73210
耐久 63900
俊敏 90970
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[絶対固有スキル]
????
????
ーーー
[固有スキル]
魔王
剣舞
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[スキル]
剣術.8
気術.8
火魔法.7
水魔法.7
風魔法.8
雷魔法.7
土魔法.8
闇魔法.8
血魔法.8
強化.7
魔力操作.7
魔力具現化.8
ーーー
[称号]
魔導王
?????
????
????
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「(『絶対固有スキル』?なんだそりゃ?それに何か見えねぇやつが多いな)」
【警告 警告 警告 警告 警告 警告 警告 警告】
「なっ!?なんだっ!?[ナビゲーター]!?」
【『魔王』シルファ・ニューレストの『絶対固有スキル』、[狡滅消無]発動されました。】
【[狡滅消無]の発動でユウヘイ・ウラサキの『反則スキル』、[鑑定眼][略奪][経験値100倍]が消滅されます。よって、これまでの効果も消失されます。】
【ユウヘイ・ウラサキのステータスを更新……開示します。】
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名前 ユウヘイ・ウラサキ
性別 男
職業 勇者・聖剣使い
レベル 19
体力 1920
魔力 1470
筋力 1820
耐久 1910
俊敏 1850
ーーー
[固有スキル]
勇者
ナビゲーター
ーーー
[スキル]
剣術.1
ーーー
[称号]
勇者
外道
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女神ティールバの加護
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浦崎のステータスは【反則スキル】が消滅したことによって大きく減少しスキルもこれまでに奪ったものも消滅していた。
「なっ!?何でだよ!?何で俺のチートがっ!?」
【目の前にいる『魔王』の能力によって【反則スキル】は消滅しました。】
「お、おい![ナビゲーター]!俺のチートを復活させろ!?」
【不可能です。マスターの【反則スキル】は跡形もなく消滅されており、復元することは不可能です。】
「そ……そんなぁ……今の俺は19……む、無理だ!?早く逃げな、ぎゃ!?」
【反則スキル】を失ってレベルも19にまで下がってしまった事に浦崎は戦意を消失し、その場から逃げ出そうとしたがその前に『魔王』シルファはその首を剣で跳ね上げた。
浦崎の頭が宙に舞う時に微かに[ナビゲーター]の声が聞こえてくる。
【……マスター……生命……消滅……同様……[ナビゲーター]……消滅……】
ボトリッと頭が地面に落ちた瞬間に切断面から血飛沫が辺りに飛び散る。
シルファは剣に付着した血痕を振り払うと屍となった『勇者』を見ていた。
「……ふん、弱い奴よ……まあ、【反則スキル】持ちを殺すことで大きくレベルが上がるからいいものの……こやつの血など飲みとうないな。」
近くに転がってきた頭を蹴り飛ばそうとするが良い考えが浮かび上がったのか蹴るのを中断して黒々とした鴉達を呼び出した。
「そういえば、こやつ最強と言っておったの。じゃが、汚らわしい事に変わりわない。ならこやつを召喚した国に返すとするかの。」
そして『勇者』浦崎が魔王城へと乗り込んでいた翌日にイーリスト王国の宮殿には頭が、近くの神殿には首から下の胴体を見せつけるように置かれていたのだった。
だがこれは浦崎が何の罪もない人がらスキルを奪った報いでもあったのかもしれない。
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名前 シルファ・ニューレスト
種族 吸血鬼
性別 女
職業 魔王・魔導者・賢者
レベル 1576
体力 157930
魔力 656510
筋力 212810
耐久 147400
俊敏 176320
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[絶対固有スキル]
魔導
狡滅消無
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[固有スキル]
魔王
剣舞
ーーー
[スキル]
剣術.8
気術.8
火魔法.8
水魔法.8
風魔法.8
雷魔法.8
土魔法.8
闇魔法.8
血魔法.9
強化.8
魔力操作.8
魔力具現化.8
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[称号]
魔導王
チート殺し
勇者殺し
魔王殺し
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