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不知火姫希は赤面する。

短いです。


ごめんちゃいm(_ _)m





「うぅっ……」



不知火姫希は絶賛、赤面しながら布団にくるまっていた。理由は簡単。記憶を取り戻したからだ。記憶を一時的に失った時の事を鮮明に覚えており、そしてリゼットに盛大に怒られたのだ。確かに黙っていた自分が原因でこんなことにならなかったので怒られるのに文句はない。


しかし、怒ったリゼットは怖かった。



「……どんまい」



ポンポンと同じく布団を纏った女神ヘスティアは姫希───シキに慰める様にしていたのだが、ヘスティアもヘスティアで部下の眼鏡女神に怒られたのは言うまでもない。



「ま、自業自得だオリジナル」


「わーかってるよぉ……」



レッドはレッドで苦笑いするしかない。一応レッドもシキがバカな事をすれば随時連絡とリゼット達の指示に従うことにしたらしい。どうやら分身も本体と同じでリゼットに怒られるのは嫌らしい。



「……で、戦力は確保したな。『迷宮の(ダンジョン・コア)』を。流石はオリジナル」


「正直ギリギリだったけど。戦力としては文句の着けようはないさ」


「ラヴィねぇの『機械精霊兵(アダス・オベリスク)TYPE(タイプ:)Δ(デルタ)』も調整中だが、心強い」


「そうだ、な」



機械精霊兵(アダス・オベリスク)TYPE(タイプ:)Δ(デルタ)』は現在ラヴィ自ら調整している。調整は各部位の補強やメンテナンスだ。しかもスミリアも参加しているらしく朝から晩までせっせと作業をしている。場所は箱庭の家から少し離れた場所だ。


希に近くによると『機械精霊兵(アダス・オベリスク)TYPE(タイプ:)Δ(デルタ)』の声が『んほ────っ!!!』等の奇声を上げているが、そんなことは聞かなかったことにするしかない。



「……さて。戦力は十分、だとは思うが」


「そう言えばオリジナル。最近、妙な噂を耳にするんだが」


「なんだ?」



レッドから聞いたのは冒険者ギルドでだ。


しかもその内容はシキにとって無視できぬものである。



「地震だ」


「地震……あぁ、あったな。確かあのバハムート、だっけか。あの時のは流石に堪えた」


「その発信源なんだが……どうやら『七天魔皇』の一つ『女夜叉』が王とする組織『シルヴァクス騎士団』の城からだ。しかし、その城が……見る影もなく崩壊していたらしい。まるで強大な力によって破壊されたかの様な爪痕だったみたいだ」


「バハムートか?」


「可能性はある。しかし、もしこれがバハムートでもなく第三者によるものだったら、とな。それに何故バハムートがその城を破壊したのか。そしてカグヤに攻め込んできたのか、だ」


「そうか。で、その妙な噂とは」


「あの地震は人為的な(・・・・)可能性がある、ということだ」


「……ほぅ?」



冒険者からの話だが、『シルヴァクス騎士団』の動向を偵察していたSSSランクの冒険者は地震が起こった時に人が棒の様なものを持って、それを城に向けて叩きつける光景を目の当たりにしていたらしい。距離は離れていたが、その棒は剣よりも短い何かだったが、叩きつけると空間が歪み、その歪みが広がって城を巻き込み破壊した、らしい。そしてその光景を見ていた冒険者は『七天魔皇』の座を狙った存在。或いは新たな『七天魔皇』の可能性もある。しかし、結局はレッド自身その目で目撃した訳ではないので何とも言えない。



「そうか。心には留めておこう」


「……何かあったかオリジナル」



布団から出たシキはリゼット達がいる部屋へ戻ろうとする。その様子から何かあったのでは、とレッドは察したがその通りであった。



「アルの故郷、覚えているな」


「サウザラート国……確か分身の一人が偵察に出ていたな。何があったのだな」


「あぁ。そこの国王が、殺害された」


「!」



サウザラート国国王の殺害。


それは由々しき事態だ。


しかも殺害を実行した人物が、シキにとって無視できぬ相手だったのだ。



「まさか……」


「国王を殺害したのは……アルの父親『ジーク』だ」



次回の投稿は12/19(木)です。

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