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ロリショタ姫希(タイトル全く思い付かなかったとかではある by作者)

タイトル、思い付かなかった……( ;∀;)



リエル・テケタクアの死。


それをラヴィの言葉から告げられた時、過去の姫希は酷く混乱し取り乱した後に気を失ってしまったのだ。その姿は自分達がよく知り得る不知火姫希とは遠くかけ離れていた。


言葉遣いが丁寧な姫希など、単なる礼儀正しい美少年だ。



「……ショック?」



倒れた姫希をベッドへ横にしたリゼットに女神ヘスティアは平常通りもふもふの毛布にくるまってひょっこりと顔を出している。リゼットは暫く息子の詩音を抱いて姫希を見守っていた。


姫希はリエル・テケタクアの死がそれほどショックだったのか時折魘されているのだ。本来こんな状況の姫希の元に詩音を同席する必要は無いが、リゼットは前に約束していた。


優先すべきは、姫希(俺)じゃなく子供を、と。


非常だと思われるかもしれない。こんな状況でもリゼットは姫希よりも詩音の世話を優先している。けれども、姫希の事も心配だったのだ。


確かに女神ヘスティアが言うようにショックはある。


だが、人は誰しも語りたくない事も知られたくないこともあるのはリゼット自身わかっていた。


例え、夫婦だからと言って何もかも全てさらけ出して話せなくてもいい。夫婦という形はそれぞれだ。だが、どんな人でも夫婦の理想はある。けれど、それを実現する程、人の世は甘くない。


それは子育ても同じである。


やはり、自分の子は可愛いと思い甘やかせ過ぎれば世間知らずになり、厳しくし過ぎれば己の存在価値を疑問に思ってしまうだろう。



夫婦生活も、子育も、理想を持つのは毒である。



ありのままの、そのままでいいのだ。


中途半端、というのは誰もが嫌うものなのかもしれない。だが、中途半端ではなくメリハリさえつければそれでいいとリゼットは思う。


だからこそ、過去の女を語っても別に構わない。


けれども、やはり姫希は自分の夫なのだ。



「ショックはねえよ。ただ、こんな姫希が新鮮でな」


「……意外と、平気?」


「あぁ、勿論。元に戻ったら散々甘えるからな。なっ、詩音ー♪」


「あーう~」



リゼットの言葉を理解しているのか彼女の腕に抱えられた詩音はご機嫌な様子で返事をするのだ。詩音もご飯を済ませているので満足そうである。



「……ん」


「ぁ」


「お?」


「う~?」



どうやら起きたようである。


姫希は眠そうにしながらも身体を起こした。そしてジッと己の両手を眺めていると姫希はリゼットに苦しそうに無理して笑うのだ。



「……わたしが、記憶喪失だって、本当だったんですね」


「何か思い出したのか?」


「はい。と、言っても、少しだけ……ですけど」



姫希は思い出したのだ。


リエル・テケタクアの死を。


まるで夢の中に未だに迷い込んでいる様な感覚らしく、イマイチピンッときていないらしい。けれど、リエルの死は確実に思い出した。



「……平気?」


「今は、もう大丈夫です。申し訳ございません、倒れてしまって」



申し訳なさそうにする姫希だが、リゼットからすればそんなことどうでもいい。ショックを受けたまま、過去に囚われているよりか今の方がよっぽどいいのだ。


すると、姫希はリゼットをポケ~ッと眺めていたかと思うとハッとしつつ顔を赤らめて目を逸らしてしまう。まるで好きな相手に中々目を合わせられない初々しい少年の様だ。



「どうしたんだ?」


「えっと……わたし、リゼットさんと……その……夫婦で……その子が……わたしと、リゼットさんの……?」


「ああ、そうだぜ」


「~~~っ」



顔を真っ赤にさせたかと思うときゃーっ!とでも言いそうに両手で顔を覆って恥ずかしさを爆発してしまう姫希。姫希にとっては、数年後の未来に来たかと思えば未来の奥さんがいるのだ。意識しないのがおかしいだろう。


リゼットはもじもじしている姫希の横へ詩音と共にベッドへ腰を掛けてニヤニヤとしてしまう。こんな羞恥心で赤面し、少し取り乱す姫希は新鮮なものである。



「あ、あの……し、したんですよね?」


「あん?」


「ぁーう?」


「そ、その……き、キス、とか……」


「……」



貞操概念がお堅いイメージな今の姫希は童貞丸出しである。自分の妻と子供がいるならヤることはヤっているのは当然だ。目を潤ませながら言いにくそうにしている姫希にリゼットはフッと笑うとそのまま詩音を抱いていない、空いている片手で姫希の肩に手を回すのだ。


ドキッとして反射的にリゼットの顔を見たと思えば、そのまま唇を奪われてしまう。



「ん゛っ!?」


「んっ♪」



突然、過去の姫希からすればファーストキスを奪われた衝撃は計り知れないもの。しかし、暫く互いの唇を合わせたまま姫希は驚愕に満ちていた目であったのだが、1秒、1秒が経つに連れてリゼットとのキスが心地好くなったのかとろんと目をとろかせて目を瞑った。


受け入れたのだ。


そして口を離して、リゼットはそのまま姫希を自分の胸へ抱き締めた。姫希の顔はそのままリゼットの胸へダイブしてしまう。



「んぐっ!?」


「ちょっと……お前を抱き締めさせてくれ」


「あぅ♪」



右には詩音を、左には姫希を。


リゼットは抱き締める。


詩音はキャッキャと驚いた姫希の顔を見て楽しそうに声を出しているのだが、一方の姫希は服の上からはわからなかったが、直でこれ程の大きな胸と、その柔らかさに再び衝撃を受けてしまう。


初めて尽くしの展開に姫希の頭は混乱してしまうのだが、何故か心地好く感じてしまう自分がいる。向かい合う詩音にふと手を伸ばすとその人差し指を握ってくれたのだ。反射的に握ってくれたのかもしれないが、姫希にとってはこの世にとってかけがえのない宝物に思えてしまう。



「リゼット、さん」


「……なんだ?」


「暫く、このままで……ううん。ずっとこのままで……いさせてください」



上目遣いで「ダメですか……?」と小動物の様に愛らしい様は、リゼットの理性を吹き飛ばしてしまう破壊力を秘めていた。しかし、詩音がいる今堪えるべきである。


理性を保たせたまま、リゼットは今にも襲いかかりそうな獣の野生を押さえ付けたとは思えない爽やかな笑顔でこう答えた。



「おう────後で襲うからな?」


「ひゃぃっ!?」


「ぅ~?」



やはり、己の欲望を思わず自然と最後の台詞に吐き出してしまうリゼットであった。


次回の投稿は11/21(木)です。


もしかすると、作者の気分でそれより前に投稿するかも?


───え、何故暫く日が空くのかって?


だって……ほら、11/15(金)ってあれじゃん?


絶対に執筆に集中出来ないから……( ;∀;)

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 風呂敷広げすぎ・・・まさか始まった3年前から322話まできて、ほとんど伏線も回収されてないとは思わなかった; 新しいキャラ等、多分作者様は楽しいんだろうけど、読者から見ると、え?この話…
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