アルトレアの嫉妬
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前回のあらすじぃぃい!
『朝比奈特訓』
『河波( ・ω・)ノ』
『早乙女生徒会長ヽ(・∀・)ノ』
『河波( ̄^ ̄)』
『三人とも不知火好き!?』
のどんっ!ι(`ロ´)ノ
翌朝、寝起きのシキはリゼットとアルトレアによって髪を弄ばれていた。
「おっ?これ似合ってるよな」
「ちょっと待ってください……これはどうですか
か?」
「おぉー!シキ可愛くなったぞ!なら……これならどうだっ!」
「その編みこみはいいですね!シキさん可愛いですっ!」
「いや、俺男だし……可愛くはないだろう……」
「「そんなことないぞっ!(ですっ!)」」
「はぁ……」
何故この様になってしまったかは数時間前までに遡る……。
数時間前、宿に三人部屋で泊まっていたシキ達はぐっすりと何事も無く眠っていたが、先に起きたのはアルトレアだった。
「……んっ……ふぁぁぁ~……朝、ですね……シキさん……寝てる……起こそうかな……」
眠たいながらも目を擦りながらゆっくりとベッドから出ると横のベッドに寝ているシキを起こそうとする。
「……シキさん……朝ですよ」
ゆらゆらと被っている布団をゆらゆら揺さぶるが反応が少ない。
「……どうしようかな?」
「……シキ……」
「うん?」
シキの布団の中から明らかに女の声が微かに聞こえてくる。
まさか、と思ってシキが被っていた布団を肩まで捲ってしまう。
「……何で、リゼットさんが……?」
アルトレアと反対方向にシキに抱きつきながら眠っているリゼットがいたのだが、それを見て元男でありながら嫉妬が生まれていた。
「(な、なんでシキさんとリゼットさんが寝てるんですか!まさか、そういう大人の関係……?……ずるぃ、ずるぃです!……あれ?ボクが嫉妬……?男だったのに……心も女の子になってるって事かな……?)」
少し複雑な心境になっていたアルトレアだったが、とりあえずこの状況なのでシキを無理矢理起こそうとする。
「シキさん!起きてください!」
「……んんっ……もう、ちょっと……まってぇ……」
「……シキさん可愛い……じゃなくて、これ、どういうことですかっ!」
「んっ……アルトレアか?……まだ朝食じゃないだろ?どうした?」
「どうしたじゃないですよ!何でリゼットさんと一緒に寝てるんですか!」
「……あぁ、リゼットか。」
「あぁじゃないですよ!説明してください!」
「あ、あぁ、実は……」
シキはリゼットとのやり取りを説明するとアルトレアは大人の関係では無いことにホッとするが少し添い寝してもらったリゼットに羨ましいと感じていた。
「(いいなぁ~、ボクもシキさんに添い寝してもらいたいな)」
「アルトレア?どうした?」
「シキさん!次はボクと……!」
「んだよ、さっきからうるせぇな……」
シキが起き上がった事でその温もりが無くなった事に気付いたリゼットはシキに持たれながら起きてきた。
「……リゼットさん、昨日はお楽しみでしたね?」
「あ?アルトレア、何を言って……!?!?」
リゼットは今の状況を理解してしまう。そしてその横にはシキの寝起きの少しだらしなく可愛らしい顔が見た事で昨日の事を思い出してしまった。
「あ、いや、アルトレア!これは……!」
「……シキさん、もう少し寝てもらってもいいですよ?あぁ、ボクが膝枕しますので」
「……?……わかった、寝るわ……」
寝惚けの為かアルトレアに向かってゆっくりと身体を倒し膝に頭を置くと再びゆっくりとすやすやと寝始めた。
少し疲れが出てたのか気持ち良さそうに寝ている様子はアルトレアはふいに下腹部が甘く疼く様に感じてしまう。そして無意識かアルトレアはシキの髪を優しくて撫でてしまっていた。
「……おぃ、何やってんだ。ずりぃぞ」
「い、いいじゃないですか。リゼットさんだってシキさんと一緒に寝てたんですから」
「それとこれとは関係ねぇよ。俺も撫でさせろ!」
「あ、ちょっ!?」
「……シキの髪、気持ちいいよな」
「そうですね……さぞかしシキさんと一緒に寝ている時も気持ち良さそうですよね?」
「何怒ってんだよ……」
「……リゼットだけずるいです」
「なら、今シキと一緒に寝るか?」
「賛成です!」
アルトレアは膝の上に寝ているシキをベッドの中央に寝かせると右側にはアルトレア、左側にはリゼットが過剰に密着、両足を片足に絡ませて一つのベッドで朝の朝食に呼ばれるまで一緒に寝るのだった。
「朝食の後、シキの髪を弄らないか?」
「そうですね、シキさんなら女の子の髪型は絶対似合いますよね!」
「そうと決まれば……とりあえず、寝るか」
「そうですね……」
そんな事があったのだが、本当に朝食の後にリゼットとアルトレアの二人から髪をされるがままに弄られ続けたのであった……。
「(……でも髪をすかれるのは気持ちいいな……)」
シキ本人も満更嫌では無かった様だった。
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