表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
281/357

六華、参戦!!!

どうも!


毎週木曜日に投稿しますよ!!!(今さらだけどっ)


さてさてっ、メインストーリーも動いてますのでどの様な展開になるかな?


あ、福袋、スカディ様でした!


でちでちは……出なかったよ……( ;∀;)


そういえば、紅閻魔の声って、アニメのベルゼバブ嬢の、ゴッチンかね?




「失礼します」



無礼を承知でノックもせずに扉を開けるシキ。学園長室には既にオレンジ髪の魔女っ娘、学園長であるビティーカは苦虫を噛み潰したかの様な表情をしながら机の上にある『通信玉』に冒険者ギルド総本部の『グランドマスター』であるネメシアと連絡を取っているところであった。



「丁度いいところに来たね、シキ君」


「学園長、状況は?」


「今私の『魔王(部下)』の数名に既に生徒達は教室に戻り、待機させるように指示しているさ。教室一つ一つが広いし、避難所にもなるからね。問題は……国外()からの侵略者さんさ」


『こっちも『七大クラン』のリーダー達や他のソロの冒険者等にも通達はしているよ。勿論冒険者ギルド職員も何とか通達してもらってるさ』


「なるほど。で、どうします?他の分身達(・・・・・)にも警戒はするように伝えましたが……」


「そうだね……私もこのカグヤ全体に強固な結界は張っているのさ。神であろうが、そう簡単には破られないさ。ただ、問題が……」


『何故、いきなり神様がカグヤ(ここ)に攻め込もうとしているか、だよね』


「何となく、ではあるが予想はつくけどね。けど、だからってこの状況を黙って見過ごす訳にはいかないのさ。君はどういだぃ、シキ君?」


「私は……いや、俺もこの状況は貴女方と同じだ。娘二人がこの学園に通っているんだ。分身であれ、"分身()"は"シキ()"だ」


「そうかぃ……なら、久々に私も動こうか!」



学園長ビティーカが席を立つ。


これは、『七天魔皇』として学園長として『黄昏の魔女』ビティーカはこの学園に通う教師と生徒達を守るために動き出すのだ。それは『グランドマスター』のネメシア、そしてシキも動き出す。


しかし、ビティーカの顔に驚愕に満ちたかの様に目を見開いてしまう。



「学園長、どうした」


「……ヤバいね、既に一人。私の結界を掻い潜って、この国に潜入されてるよ」



~~~~~




「異世界から召喚された『勇者』を知っているか」



朝比奈梨央の前にいきなり高身長の男が声をかけてきた。


この場は市場で賑わう繁華街。


人々はこの繁華街で販売される食べ物を食べたり、近くのレストランで食事をしたりなどをしている賑わった場所だ。


何故、朝比奈梨央はこの繁華街にいるのか。そもそもこの時間は授業があるはず。それを朝比奈は欠席して冒険者ギルドの依頼をこなしていたのだ。どうしてこのようなことをするか、というのは己が強くなるため。一応は無理を言って学園から許可を取っているのだ。学園側もこのようなことを許可をしたくなかったのだが、朝比奈自身が頑なに言うことを聞かないからだ。どう説得しても冒険者ギルドへ通い、己の力を高める為に熟練の元冒険者であるギルド職員等に指導してもらっているのだ。流石に学園側が冒険者ギルドに低ランクのみしか依頼を受けられない様にされている。だからこそ、熟練の元冒険者のギルド職員に指導を受けている。当然その見返りではないが、ギルドの仕事も手伝っているのだ。


指導や手伝いも終わり、何故かはやく学園に帰るようにと念を押されて仕方がなく帰っている最中なのだ。


そんなときに、目の前にいる男が声をかけてきた。


多少は強くなったと自負している朝比奈であったが、目の前にいる存在は明らかに強者の存在感を放っている。そして何より、異世界から召喚された『勇者』という言葉すら忌々しく言い放つところから、恐らく『勇者』に用件があるのだろう。今の朝比奈は『勇者』の特徴の一つである黒髪を隠す為にわざわざ髪を灰色に染めている。


朝比奈はどう返答すればよいかを思考を巡らせ、黙っていると再び目の前の男は言う。



「もう一度問おう。異世界から召喚された『勇者』を知っているか?……いいや、こう言えば良いか。他の『勇者』等は何処にいる?」


「……!」



既に自分が『勇者』の一人だとバレていた。


だからこそ問う、この男は。


他の『勇者』を差し出せ、と。


しかし、ここで下手に口出して周りの一般市民に被害が被るのは避けたい朝比奈。だが、そんな事を待つそぶりを見せない男。朝比奈は覚悟を決めて、男へある提案をする。



「……その前に、場所を変えませんか」



例え、朝比奈が強くなるために人が変わったようになったとしてもやはり根本的には優しい朝比奈であった。とりあえずこの場から離れることが優先だと判断した朝比奈。


そんな朝比奈の発言に男は少し驚いた様な目付きになると、フッと何処かこの男が芯から優しそうだと感じさせる様な微笑みを浮かばせる。


男は朝比奈に優しい眼差しを向けながら静かにこう溢した。



「……優しいのだな、お前は」



だが、その微笑みは一瞬で消え去り男の手にはバスターソードが握られていた。



「その必要はない。今ここで答えぬのならば、ここで消し去るのみ!覚悟せよ、異世界から召喚されし『勇者』よッ!」


「っ!?」



振り下ろされたバスターソードを透かさず腰に携えていた仕込み刀が入った杖を鞘から抜かずに受け止めたのだ。


その男が振り下ろしたバスターソードはまさしく岩石が落ちてきたかの様な衝撃であった。朝比奈はその振り下ろされた一撃を辛うじて受け切ったが、仕込み刀の杖だけでなく身体のあちこちがミシミシと嫌な音を立てている。



「なんだぁ!?」


「い、いきなり剣が……」


「ただ事じゃねぇな……?」


「やっ、やばいんじゃなぃ?」



この大胆な男の行為に流石に周りの人々は騒然とする。ただの冒険者同士やその他の喧嘩ではないことは武器を取り出している時点で周りは悟っていく。


この状況に今にも身体中の激痛に耐えながら朝比奈は叫んだ。



「はやく……逃げてぇ!!!」



その言葉で人々は慌て始め、その場から逃げ出そうとする。男はただ黙ったまま他の一般市民を襲うことなく黙っていた。朝比奈はそんな男の様子など知るよりも無く、ただ周りに被害が広がらない様に未だに押し潰そうとする男のバスターソードを押し止めている。


そんな緊迫した時であった。


既に人々は避難し、朝比奈と目の前の男の二人しかいない状況だった筈。


なのに……。



「あ、あの!やめてくれませんか!」


「っ!?」


「な、に……っ!?」



男はいつの間に背後を取られていたのか全く分からなかった。先程まで自分と朝比奈の二人しかいなかった筈。なのに、二人に気付かれずに背後を取られてきた。それに驚いたのは何より男の方であった。朝比奈は耐えながらもまだ一般人をこの場に残していた事に悔いながらもどうにかしてこの場から避難させようと思考を巡らせていた。



「え、えっと!そんな事をしていると危ないのでやめてください!」



男の背後に居たのは、オドオドしながらもハッキリと発言をする朝比奈よりも年下であろう中学生位の金髪の美少女であった。その金髪美少女はこの近くの店の店員であろう服装である。具体的にはカフェの店員なのだろうか。


男は背後を取られたのはたまたまだと思い、耐えていた朝比奈を力業で吹き飛ばす。そして金髪美少女店員に向かい合う形で見下ろすと警告を放つ。



「少女よ、この状況はわかって話したのであろうな?今、ここは戦場だ!!!死ぬ覚悟はあるであろうな!?!?」


「はわっ!?はっ、はわわわ!?!?えっ、えっと、えっとですね!?私、あそこの店で働かせていただいてるんですっ。な、なので、こ、壊すのはやめてほしいんですっ!!!」


「ほぅ……店を守る、か。その意思は素晴らしいと称賛しよう。が、我はやらねばならんのだ。我等が主の為に……この国を滅ぼすことを、な」


「させ、る……かァァア!!!」


「ぬぅっ!?まだ動けるか!?」



吹き飛ばされ、壁に激突していた朝比奈であったが幼い少女の命が危ういと感じ気合いで男へ突っ込んでいく。男は驚愕はしたが、迫る朝比奈をひらりと見事に交わした。朝比奈は避けられてしまったものの、透かさず少女を守るように手に持つ杖の鞘を抜いて仕込み刀の刃を露とさせる。



「はわわ!?!?だ、大丈夫ですかっ?すごい怪我ですっ」


「はや、く、にげ、て」



身体中が傷だらけになりながらも少女を守ろうとする朝比奈。そんな朝比奈を感心するかの様に眺める男。少女はというと相変わらずあわあわしていて朝比奈の傷を心配するのだが、朝比奈本人からすればそんなことよりはやく逃げてほしい。その朝比奈の意思を読み取ったのか男は少女に言う。



「少女よ。この者は貴様を守ろうと命懸け、その意思を汲み取ってはどうかね。さっさと逃げるがよい。あくまで私の狙いは(・・・・・)……『勇者』のみ。今ならば生き延びれるかもそれんぞ」


「……そ、そのまえにっ!一つ貴方に御伺いしてもよろしいでしょうかっ」


「……なんだ」



少女は男に問う。



「『勇者()』をどうする気ですか?」


「分かり切ったことを……。その『勇者()』は殺す。他の『勇者』等もな」


「そっ、そう、ですか……」


「これで終わりならばすぐに立ち去るがよい。この『勇者()』の勇士に讃え、見逃そう」



そう言って男は少女にここから逃げるように催促する。この男も別に無差別に人を傷付けるのはあまりよろしく思っていないのだろう。朝比奈もはやく逃げろと目で訴えかけるが、少女は予想外の行動に出る。



「……そ、それは(・・・)、させま、せんっ!」


「ぬぅぅっ!?」



言い終わる直前に、少女は風のように男の懐へと潜り込んでいた。そしてそのまま正拳突きの構えで男の溝に軽く、トンっと当てるとそのまま両足を大地を掴むようにして力を溜めてその拳を数センチめり込ませた。


たった数センチであるが、それだけで高速で走る車にぶつかったかの如く男は吹き飛ばされてしまう。それを目撃した朝比奈も思わず声を漏らして驚愕する。



「ごっ、ごめんなさいっ!でもっ、これ以上は勝手な真似はさせませんよっ!!!」


「ぐぅ……!手練れだったか……!」








さあぁて、来週の分も既に執筆完了!(誤字脱字はあるでしょうっ!だって私だもんッ)


因みにシキさん御本体は……何してるんでしょうねぇー?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ