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幕間 勇者①

PV20000を越えました!


ありがとうございます‼



ーーーーーーーーーー



前回のあらすじぃぃい!


『世界激震!』


『太古の最強の魔王!?』


『王様達びっくり!( ; ゜Д゜)』


『他の魔王達も?』


『何かが起こるかも?』



のどんっ!ι(`ロ´)ノ


エルディンテ王国の王宮内に存在する緑が広がる中庭で一人の華奢な人物が魔法の訓練を行っていた。


その人物はヨーロッパの僧侶の様な服装で女顔で男女共に比べて背の低い茶髪の美少年、朝比奈梨央は既に日が沈んで他の『勇者』が帰った後も毎日鍛練をしているのだ。


「『水弾(ウォーターバレット)』!」


朝比奈が前に手を翳し唱えると水の弾丸が放たれて近くにあった訓練用の人形に被弾する。威力はその人形の身体を貫通する程だ。


「ふぅ……」


汗を拭い一息つけると後ろから声を掛けられる。


「精が出ますね、朝比奈先輩」

「……河波さん。」


声を掛けてきたのは同じく召喚された一年の小柄な美少女、河波美空だ。彼女は一年でありながら学内でもアイドル的に有名な生徒であるが不知火がこの王宮から出てからは朝比奈の様に一人で修行する事が多くなった。


「どうですか、ステータスは」

「見てみる?」

「はい、私のも見せますよ」



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 リオ・アサヒナ

種族 人族

性別 男

職業 勇者・僧侶


レベル 19

体力 2100

魔力 3000

筋力 1300

耐久 1050

俊敏 1300

ーーー

[固有スキル]

勇者


ーーー

[スキル]

回復魔法.3

浄化魔法.3

水魔法.4


ーーー

[称号]

異世界から召喚されし勇者

ーーー


女神ルティアナの加護


ーーーーーーーーーーーーーーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ミク・カワナミ

種族 人族

性別 女

職業 勇者・精霊魔法師


レベル 17

体力 1700

魔力 1500

筋力 1120

耐久 950

俊敏 1200

ーーー

[固有スキル]

勇者


ーーー

[スキル]

槍術.3

精霊魔法.2

魔力操作.3

魔力具現化.2


ーーー

[称号]

異世界から召喚されし勇者


ーーー


女神ルティアナの加護


ーーーーーーーーーーーーーーーー



召喚されて暫く経ったが、既に『勇者』達はモンスターとの実際に戦闘を行っている。平均レベルは14位で最高では朝比奈のレベル19が数人だ。


「レベル上がりましたね」

「でもまだまだだよ。こんなんじゃ不知火君を守れない。」

「……不知火先輩がここを出て一週間も経つんですよね」

「うん……河波さんは……不知火君の事どう思ってるの?」

「不知火先輩の事は……好きです」

「……何で?」

「……私が中学2年の時、通学中に信号無視の車に轢かれそうになった所を身を呈して助けてくれたんです。不知火先輩も同じ中学生の先輩で……助けてもらった後、私の頭を撫でながら気を付けろよって言って去っていったんです。……私は誰かに頭を撫でられたり髪を触られたりするのが大嫌いなんですけど……その不知火先輩に撫でられて……心がほわほわして……とても気持ち良かったんです。それからでしょうか……私は不知火先輩の事が好きになっていたんです」


河波は懐かしむ様に髪を触りながら照れる様に笑っていた。それを見て朝比奈は不知火に対する思いは本物だと分かってしまう。


「……そうなんだ。僕と同じなんだね」

「先輩も……ですか?」

「うん……僕も不知火君に助けてもらったんだ。……高校一年の時かな。変な男の人達に襲われそうになったんだけど、そんな絶体絶命の時に助けてくれたんだ」

「朝比奈先輩も……不知火先輩の事好きなんですか?」


河波の問いに静かに頷いた朝比奈は少し顔を赤くしていた。


あの時、恐怖で竦み上が動けなかったこの小柄で華奢な身体を包み込んで抱き上げてくれた事を朝比奈は今でも覚えている。その時から不知火とよく話す様になった大きなきっかけだったのだ。


「あ、朝比奈君と河波さん。特訓してるの?」


するとその二人が話している時に一人の女子生徒が声を掛けてくる。


「早乙女生徒会長?」

「……何でいるんですか」


その女子生徒は生徒会長の早乙女(さおとめ)弥生(やよい)だった。


その早乙女が着た時の二人の反応は違っていて、朝比奈は驚いた様だが河波はあからさまに嫌な表情を浮かべている。


「ちょっと自主練をしようと思ってね。二人も一緒にしないかい?」

「はい!よろこん……」

「すみませんが、私はお断りさせてもらいます」

「河波さん?」


早乙女と一緒に特訓することを拒んだ河波に朝比奈は驚いていた。


生徒会長である早乙女は今では『勇者』達の中で断トツの戦力となっているし誰もが指導してほしい程男女共に人気なのだ。加えて才色兼備なのだから尚更だ。だからこそ、早乙女と一緒に特訓することを断った河波に疑問を抱いた。


「あれ~?私の事嫌いなのかな?」

「嫌いですよ?」

「河波さんっ!?」


嫌い、と宣言されてしまった早乙女は苦笑いをしながら困った風に頬を掻いている。


「私、河波さんと会うのは初めてな筈なんだけど……何でかな?」

「……不知火姫希先輩、知ってますよね?」

「……うん、知ってるけど……それがどうしたんだい?」

「へぇ……心を弄んだ相手の事なんて忘れていると思っていましたけど」

「……え!?」

「……。」


早乙女はその河波の言葉に口を閉ざしてしまう。朝比奈は河波の発言に思わず声を出してしまった。


「黙ってるって事は肯定、という事は事実なんですね」

「……あれは」

「どれだけ傷付いたかわかっているんですか!?貴女はッ!?不知火先輩を……ッ!」

「……早乙女生徒会長、それは……本当ですか?」

「……うん、事実だね」

「ーーーっ!何でッ!?」


朝比奈は早乙女に詰め寄ろうとするが河波に肩を捕まれてしまう。


「朝比奈先輩、もう行きましょう」

「河波さん!?」

「……もう、この人とは一緒にも居たくはないですし、見たくもないんです。だから、行きましょう」

「……うん」


そして朝比奈は河波に連れられて中庭から出ていってしまう。


取り残された早乙女は苦痛の表情を浮かべていた。



あの時、中学3年の時にある友達とゲームをしていたがその罰ゲームで根暗な誰かに告って一週間付き合うというのをやっていたのだ。所謂悪質な騙しだ。


その当時の早乙女は流されやすい生徒だったが、ある時仲が良い友達とのゲームに負けてその罰ゲームを受ける事となった。その騙す相手となった相手が虐められっ子で癖っ毛貞子こと、不知火だったのだ。


「(私は……)」


そして不知火と付き合う事となったがやると言っても手を繋いだり一緒に帰ったりだ。それ以上はしなかった。


そして一週間後に放課後の空いた教室で不知火を呼び出して騙していた事を言ってそこに一緒にいた友達に笑い者にされていた。


だが、早乙女は笑えなかった。


辛かった。


その不知火を騙して付き合った一週間が、とても楽しくて……。


照れ屋で誰にでも心優しくて、時には自分が何か失敗した時には一緒にいて慰めてくれた、そんな優しい彼の事を。


「……私は……あの時から、好きになってたんだ……不知火君。」


もう、既に彼はこの場所には居ない。



「さ、訓練しなくちゃ……」


早乙女は背中に背負った剣を鞘から抜きながら訓練を始める。




彼女はこの世界で強くなる事を決意する。



次は彼を全ての障害から守るために……。



そして、また、愛しの彼に自分の名前を呼んでもらえる様に……。



これは実現するかわからないが、彼女は只強くなるために剣を振るっていたのだった……。








そしてその翌日に『勇者』達はレベル2000越えの魔王ガルディアスが討伐された事を知ったのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ヤヨイ・サオトメ

種族 人族

性別 女

職業 勇者・聖光騎士


レベル 19

体力 3500

魔力 3200

筋力 3800

耐久 4000

俊敏 3200

ーーー

[固有スキル]

勇者


ーーー

[スキル]

剣術.3

聖魔法.3

光魔法.3

体術.3

柔術.3

浄化魔法.3

火魔法.3

大剣術.3

槍術.3

刀術.3



ーーー

[称号]

異世界から召喚されし勇者


ーーー


女神ルティアナの加護


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