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おめでたー

新年あけまして、おめでとうございます!


2019年、今年も『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』をよろしくお願い致します!!!


そして、新年初の投稿では!!!


タイトル通り、おめでたですよ!!!





[箱庭]にあるシキ宅。


そのリビングでは、リゼットが何やら棒の様なものを横にして目の前にのんびりしていたシキへ見せていた。


棒の様なもの、というのは長さ150mmで可愛らしいピンク色。そしてその中心には横の楕円形があり、その中心には真っ赤な線があった。



「……ふぇ?」



リゼットに突き付けられたその棒……妊娠検査薬(ヒュギエイア製)に目を真ん丸としたシキ。そんなシキはのんびりと椅子に座っていたのだが何時も通りの狐の『獣人族(ビースト)』の姿で、尾をリゼットのお腹周りを何故か巻き付いていたのだ。これは単なる無意識で最近巻き付いていて、それは寝る時は必ずやっていること。加えて最近のシキは少し可笑しかったのだ。具体的にはリゼットに必要以上にベタベタしていたことである。ベタベタといっても見せつける様なものではなく、シキにとっては無意識に抱き付きたくなる衝動に駈られるのだ。特に何故かリゼットのお腹を抱き付くのが寝るときの体勢となっていた。


ここでシキ以外が不思議に思った。


どうした、シキ……と。


直ぐに女神ヘスティアから渡された妊娠検査薬を『矢乃波波木(やのははのき)』から教わりながらそれを行ったのだ。


その結果が、赤線である。



「なあ、これって……どーなんだ?」



因みにリゼットはこの結果がどういう意味は理解していない。流石に妊娠検査薬はこの世界には復旧していないのだ。そもそもやり方は教えて貰ったがその結果はどうなるかまでは聞かされていないし、知らない。だが、シキはその妊娠検査薬に赤線(陽性反応)が出るという意味を理解していた。


その意味とは……。



「り、リゼ……最近、何か変わったことある、よね……?特に身体的に……」


「?……あー、そういやぁ……最近妙にすっぱいもんが食べてるかもなぁ。それと、数ヶ月前からアレ(・・)が来てねぇ……よ……ん?」



流石にリゼットも何となく紙に水が染み込んで広がる様に自分の身体の異変についてやっと気付いていく。そして、この手に持つ妊娠検査薬(これ)が何なのかをシキへ訪ねた。



「……なぁ、これ、なんだ?」


「……妊娠してるかわかる道具」


「これは……どう、なんだ……?」



困惑したリゼットは恐る恐るシキへこの妊娠検査薬の結果を聞く。女神ヘスティアに妊娠検査薬とは聞かされず、ただやってみてと試みただけであったがこれが妊娠検査薬だとわかればリゼットもようやく何故それをやらせたのか理解する。


シキは異常な程に手に持って飲んでいた湯飲みを震わせながらテーブルへ置くと、黙ってリゼットを優しく抱き締めた。抱き締めるだけでなく、九つの尾になった尻尾は全て二人を包み込むように巻き付いていく。シキはリゼットの顔を真っ正面に向いて今にも涙を溢してそうで、更には涙声で言う。



「リゼ、妊娠してるんだよ」


「……ぇぁ?」



一瞬、何を言われたのかわからなかった。


既に涙を溢してしまっているシキであったが、リゼットの手を持って彼女の御腹へと導いていく。そしてほんの少し膨れた(・・・・・・・・)御腹にシキとリゼットは手を添える。



「少し、太ったと思ってた……」



ポツリと呟きながら、命が宿る自分の御腹を撫でるリゼット。その撫でる手は恐る恐るであり、微かに震えていた。まさか妊娠しているとは思ってなかっただろう。が、よくよく考えれば何時妊娠しても可笑しくない程にやってることは毎日欠かさず(・・・・・・)やっているのだ。そう思えば当然と言えば当然なのかもしれない。



「……なぁ、気付いてたのかシキ。オレが……その、妊娠してるって」



シキが何故、数ヶ月前から自分にベタベタしていたのか。そして特に御腹を守るように優しく抱き締めたり、尻尾で巻き付けたりしていたのか。更には交わる時では特にリゼットの身体を気を使ってたりと優しかったのだ。今思えば、リゼットが妊娠してるからこのような行動を起こしていると思えば納得が行く。



「……何となく、かな?」


「シキらしいな」



思わず笑ってしまうリゼット。


シキはどうしようもなく、リゼットとリゼットのお腹が愛しくて仕方がなかったらしい。最初は何故かは本人自身、全く分からなかった様だ。だが、日に日に愛しさが増していくので何度か考えた結果『もしかすると……?』という感じであった。しかし、断定するにはまだ早いのでは?ということで一つの可能性としては考えていた。


まあ、リゼットの妊娠検査薬の結果で完全に確定したのだが。



「リゼかーさまーーー?」


「なのなのーーーっ」



リビングにシキとリゼットしか居なかったのだが、先程まで2階()で折り紙で遊んでいたアイリスもマシロが1階()へ降りてきた。何やら話している二人が気になったのだろうか。それに続いてアルトレアとスミリアも降りてくる。


シキはリゼットに抱き締めたまま、4人に手を招いた。



「どうしたんですか?」


「二人で抱き合って……少し妬けるぞっ」



アルトレアは頭の上にはてなマークを浮かべ、スミリアはぷくーっと頬を膨らませながらもシキとリゼットの元へ近づいていく。アイリスとマシロは楽しそうにキャッキャとシキへ抱き付くのだが、何故呼ばれたのかは全く理解していない様子だった。


シキの九つの尾はふわっと広がるとリゼットだけでなくアルトレアにスミリア、そして娘のアイリスとマシロを包み込むように両手で抱き締めるかの如く包み込んだ。アイリスとマシロは『わーっ』とおしくらまんじゅうの様で楽しそうである。



「アル、リア。お母さんになるよ」


「「……へ?(にゃ?)」」



唐突のシキからの発言に目が点となるアルトレアとスミリア。流石の不十分過ぎる発言にリゼットは『ばか』と肘を横腹に軽くつついて、代わりに説明する。



「あー、その、なんだ……。に、妊娠、したんだよ、オレ」



リゼットが少し恥ずかしながらも嬉しそうに言う言葉にアルトレアとスミリアはポカーンとしてしまっている。『妊娠』という言葉だけで、一瞬情報の整理が出来なかったのだ。アイリスとマシロは『えっ、えっ、ほんと!?』と小声ながらも目をキラキラさせている。


するとアルトレアとスミリアは声を震わせながらリゼットに言う。



「さ、触っても、いい、ですか?」


「わ、私も、いいか……?」


「おうっ」



二人は壊れ物を扱うように、優しい手で震えながらもリゼットの御腹へと触れる。まだ大きくないとはいえ、ほんの少し膨れた御腹は妊娠の証。それに触れた二人は言う。



「おめ、おめ゛で゛どぅ、ござっ、ごじゃ……っ」


「お、ぉ……ぉぉおぉぉおぉおおお!?!?」



アルトレアはまるで自分の事のように泣きながら。そしてスミリアは何やら驚きすぎて『お』しか言っていない。鼻水まで垂らしながら嬉し泣きをするアルトレアをリゼットは持っていたハンカチで吹きながら苦笑い。スミリアは『お』から『にゃにゃにゃっ!?!?』と未だに驚いており、それをシキが『落ち着いて』と笑いながら頭を撫でる。そんな様子を見ながら面白そうに笑うアイリスとマシロ。


そんなワイワイとしている中、一人の女神が新たにリビングへ入ってきた。



「やーっぱり、妊娠してたかー」



その女神とはシキの主である『女神ヘスティア』の部下の一人、『エイレイテュイア』である。


何時もならば挨拶をするのが当たり前なのだが、その場にいたシキ達は『女神エイレイテュイア』が何時も(・・・)必ず持っているもの(・・・・・・・・・)を持っておらず、その事に目を丸くして驚いていた。



「エイレイテュイア様、どうしたんですか?」


「なんかあったのか?」


「何処か体調が……?」


「ヘスティア殿に報告しなければっ」


「エイレイテュイア様……?」


「なの……?」



「いやいやいやいやっ!お酒持ってないだけ(・・)でその反応とか、幾らなんでも酷すぎないかいっ!?アンタ等、あたしのこと日頃どう思ってんのかねっ!?」



エイレイテュイアはただ、何時も身に付けて持っているお酒が入った酒瓶を持ってなかったのだ。たったそれだけに見えるのだが、シキ達からすれば驚愕すべきことである。


日頃、エイレイテュイアをどの様に思っているかと問われシキはハッキリとこう言った。



「お酒が大好きな服装痴女な女神様」


「なっ!?」



シキの大変失礼な発言に言い返そうとしたが、押し黙ってしまう女神エイレイテュイア。よくよく考えてみればシキの発言は正しいのだ。


まず第一に、女神エイレイテュイアは何時もは必ず朝起きて朝食を食べるときも散歩するときも遊ぶときも入浴するときも寝るときも……欠かさず酒瓶は見離さずに手に持っているのだ。


そして第二に、女神エイレイテュイアの服装はまさしく痴女と呼ばれても可笑しくはない際どい服装。灰色のへそだしチューブトップだ。人前に出て恥ずかしい格好である、一般的に。


シキからすれば女神エイレイテュイアの痴女な服装は非常に好みではなく、むしろ引いている。男女問わず、人前で肌を過剰に露出させる意味がわからないのだ。まだ相手は女神なのでそれほど拒絶はしないが、これが赤の他人であれば顔に出てしまうほどに引いてしまう。アイリスはというと女神エイレイテュイアの姿を見て「……寒くないのかな?」と心配そうに見ている。その心配そうに見るアイリスの眼差しには流石の女神エイレイテュイアも子供の見本としてあるまじき姿だと酒無し状態の為か恥ずかしそうにしていた。もし酒があれば忘れるように飲んでいるかもしれない。



「……こほんっ。ま、まあ、そんな事は置いておいて……あたしは、こんな成り……で、ごめんね?一応は、産婦と出産の女神でもあるのさっ!」


「あらあらまあまあ、私も安産の神様でもあるんですよ~」


「私は衛生と清潔の女神です、はい」



女神 矢乃波波木と 女神 ヒュギエイアがエイレイテュイアの後ろからひょっこりと姿を現した。


そして、宣言する。



「あたしらがリゼットの為に妊婦としての知識を教えてやるさっ!」


「あらあらまあまあ……エイレイテュイアちゃん、お酒がないと口調に違和感を感じますねぇ~」


「大人しくお酒をの見なさい、エイレイテュイア」


「ひどいよねっ、二柱(ふたり)共っ!」




いやぁーっ、シキ達、おめでとうございます!!!


因みに性別と名前は決まってます。


そして、次回は……視点が変わって久々のあの方々のお話です。


では、次回もよろしくお願い致します!!!m(_ _)m

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