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朝比奈梨央は諦めない

どうも!


今年も『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』を読んでいただき、誠にありがとうございます!!!


今回は短いです!ごめんちゃぃ!!!






「ほんとうに……不知火君、は……」



小早川は自分を責めていた。


地球に帰れるということで感動していたのだが、未だ行方不明の不知火姫希の事を考えていなかった。彼は自分の生徒なのに、全く頭になかったのだ。それは教師である彼女にとって、許されざることであった。



「貴女も教師として生徒の事を信じたいのは理解できます。ですが、不知火君の件については諦めてください。」


「なら……桜間君も……?」


「恐らく、ですが桜間君は何処かで生きている可能性が高いでしょう」



小早川は不思議に思った。


桜間葵という生徒は不知火姫希と同じ"女神の加護"を持たない筈だ。それを目の前にいるシキが発言していたのにも関わらず、何故桜間葵は生存は高いのか。


小早川が思っていることが表情に出ていたのか、それを察したシキはその理由について説明する。



「簡単な話です。桜間君には、とある地球神が"加護"を与えたからです」


「地球の、神……?」


「えぇ、地球の神が桜間君に加護を与えたのです。それはその神から確認も取っています」


「……何故なんです」


「……はい?」



小早川は顔を俯かせ、瞳に涙を溜めながら不満を吐き出した。



「なんで……、不知火君には……」


「神ならば何でもできる、なんて発言は止してください。桜間君は運が良かった。そして、不知火君は運が無かった。それだけです。そもそも、地球の神(・・・・)がこの別世界に干渉できるとお思いですか?」


「……でも、」



何かを言おうとする小早川であったが、シキはこれ以上話をする気は無い。朝比奈の反応には予想外ではあったが、今ここで自分(シキ)が不知火姫希だと正体を明かす気も毛頭無い。今回は自分が地球に存在する組織の一員だというのを明かしただけである。



「話を戻しましょう。地球への帰還についてですが、帰還に用意すべきものは大体は揃っています。後は地球へ戻る為に『大樹の郷』のエルフの方々に協力してもらっています。ですが、帰還の決行は……約1~3年後。」


「……大分先、ですね」


「はい。用意は出来ていますが、戻るには準備をしなければならないですから。それまでに、この世界に飛ばされた地球人をこの『カグヤ』に集結させることです。既に地球人がいる二ヵ国には『カグヤの王』から通達させていただいてます」


「……私達に出来ることは」



少しでも何か力になれれば、と思いそう言う小早川であったがシキが発言する前に先程まで黙って聞いていた学園長の『ビティーカ』は発言する。



「なに簡単な事だ、小早川先生。生徒達がバカなこと(・・・・・)をさせぬ事だよ。勿論、我々も常に目を光らせているけどね」


「わかりました……」



この時のビティーカも鬼になっていた。


別に小早川を責めている訳ではない。ただ、これ以上地球人等が取り付かないことをすれば地球人の立場が更に悪くなってしまうからである。勿論、学園長のビティーカは教師や生徒達から話を聞いていると全ての地球人は悪いとは思ってはない。


地球へ帰還するまでとはいえ、この学園の生徒なのだ。


これはビティーカにとっても苦痛の発言でもある。


小早川はその事もある程度察しながらも、返事をするのであった。




~~~~~




朝比奈梨央は、学園長室から退出して寮にある自室にいた。自室は『勇者』達が個別に割り振られた部屋はそれほど広くは無いが最低限の広さでそこで十分暮らせられるだろうか。朝比奈は奥にあるベッドの上で布団を涙で濡らしながら静かに泣いていた。



「なん、で……不知火君……」



彼は不知火姫希の生存は極めて低く諦めろと保険の先生、シキが発言したのだ。加えてシキは地球という単語を知っており、恐らくではあるが自分と同じ地球人。そんな彼から地球へ戻れると聞いたときには、まず不知火姫希の事を思い出した。今頃何をしているのだろうか。また会えると、無理矢理にではあったが約束したのだ。何時か会えると楽しみにしていたのだが、シキのあの発言に心が打ち砕かれた。



「不知火君が……死んだ、なんて……」



彼は不知火姫希の死を受け入れられなかった。


何故ならば、朝比奈梨央は不知火姫希を愛していたから。


男である自分が、同じ同性である男を愛している。


大体の人は気持ち悪い、可笑しいと意見するのが殆どだろう。それは朝比奈自身も思ったことは多々あった。しかし、やはりどれ程葛藤しても朝比奈梨央は不知火姫希を愛しているのに変わり無い。勿論、自分が女の子であればどれほどよかっただろうか。だが、どれほど願っても男から女になるなんて不可能だ。手術でもしない限りは。



「不知火姫が、死んだなんて……嘘だ……絶対に……!」



朝比奈梨央は不知火姫希を愛してる。


不知火とあの時(・・・)、別れてから気付いた感情。


その感情()は、彼を強くさせるのか。


或いは……。



「不知火……うぅん。姫希君。絶対に……絶対に、強くなるから……絶対に、姫希君…………君を…………必ず…………」



朝比奈の目は今までの優しくも暖かな眼差しは何処にもなく、ただただ眼光鋭い目付きに変わってしまった。まるで何も知らない無知な子供から戦士に変わってしまったかの様に。


朝比奈梨央()は、強さを求める。


単なる少女の容姿を持ちながらも、今の彼は人が変わったかの様に別人となってしまった。





次回の投稿は1月1日です!!!


次のお話は……いよいよ……あれだ!!!(どれだ!?!?)


とりあえず、楽しみにしてください!!!


来年も宜しくお願い致します!!!


読者の皆様方、よいお年を!!!



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