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学園長……その者は

お待たせ!!!


今回も短いです!


ごめんちゃい!!!





「やあやあはじめまして。ネメシアとゼンから話はきいてるよ~」



シキの目の前にある一人の人物が席に着いていた。


そこは学園長として座るべき席にいる事から『グランディセウム学園』の教育の最高責任者である事が伺えるだろう。


その者は、女性だ。


女性、というより少女。服装は地球で言う何処かの魔法少女のコスプレをしたオレンジな髪色をした愛らしい少女だ。しかし、そんな外見だけでは判断してはならない。何せ、その少女の身体から濃厚な魔力が漏れ出す様にしているのだから。恐らくそれはわざとなのかもしれないが。


だが、相手は一見少女に見えて学園長。


礼儀を弁えなければならない。



「挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。シキというものです」


「あーいいよいいよ。別に謝罪なんていいさ。むしろこっちが色々と忙しかったから、寧ろ私が謝罪すべきなのさね」



そう言って少女は自己紹介をする。



「私は『ビティーカ』。ここ『グランディセウム学園』の学園長であり……『七天魔皇』の一人さっ」


「っ!?」



まさかの発言であった。


そのビティーカが、学園長なのは薄々とその場に居合わせた時から想像はしていたが、まさか『七天魔皇』の一人だとは驚愕するしかない。まるでゲームの序盤からNPCにネタバレされたという意味わからん感覚である。



「あははっ、流石に驚くか!でも安心して。私は悪い『七天魔皇』……いや、『魔王』じゃないよ?どっちかというと同じ『七天魔皇』の『覇王』や『死霊之王(アレキザンダー)』ちゃんと同じ立場みたいな者だからネッ!」


「……その他の『七天魔皇』は?」


「『敵』さ」



まるで絶対零度の、何の温かみもない一言で言い捨てた。


ビティーカにとって『覇王』と『死霊之王』以外の『七天魔皇』は敵だと言い切った。その瞳から見える様は本気である。



「君には感謝しているんだ。あの『ラバラス』を倒してくれたことにね」


「その事については別に……」


「本来は同じ『七天魔皇』としてどうにかするつもりだったけどね。ほんとうにありがとう、シキくん」



ビティーカはシキに頭を下げた。


責任感が強いのだろう。


しかし、客観的に見てみれば少女が自分に対して頭を下げさしている様な絵になっているのでそれは勘弁したいと思いシキは頭を上げるように言った。顔を上げたビティーカは「ほんとうにありがとうねっ」の見た目の様な年相応にも感じる曇りない笑顔であった。


するとビティーカは何やらもじもじしながら上目遣いでシキに言う。



「お願いがあるんだけどぉ……」


「……内容によりますが」


「我が同胞、イルディアちゃんから聞いたんだ。色々変身?できるって」



どうやらあのディーサルヌ王国のギルドマスター、イルディアとも仲が良いらしい。


何故我が同胞か。


イルディアと同様にビティーカの身体を見れば大体察するだろう。


長年の年月を生きているらしいが、子供のような体格。簡単にいえば、貧乳なのである。残念なことに。


そんな事はどうでもいい……彼女達にとってはどうでもよくないだろうが、ビティーカの問いにシキは答えた。



「そうですが」


「ならさならさっ!『魔王』みたいになれるかな!?」


「……できますよ?」


「じゃあやってみてよっ!」


「え、嫌ですよ……あ、嘘ですゴメンナサイ、泣かないで……」



断ろうとするがビティーカはうるうると泣きそうな表情になる。なので嘘だと言うのだが、それに反応したビティーカは満面の笑みになる。


何とも困った相手である。


仕方がなくシキは御要望通りに[魔人族(デーモン)]に変身する。


白い肌は褐色の肌になり、非常に健康そうであるが光の加減なのかは妙に妖艶にも感じる。真紅の髪は癖毛な為に、余計に燃え上がる炎を感じさせていた。背中からは大中小の三対六枚の漆黒の翼が姿を現す。



「ふぁぁあ~~~っ♥かっこいぃ~~~!!!ねっ、その翼触ってもいい!?」


「……どうぞ」


「わーい!ありがと~!おぉ……わあっ!サラサラだぁ~~~!!!」



何の躊躇もなくシキの翼を触るビティーカ。


触る手付きは少し厭らしくも感じてしまうが、シキの翼は[天人族(エンジェル)]と同様に手触りの良いものなのだ。だが、ビティーカみたくそこまで夢中になるものではない筈なのだが……。



「うんうんっ!いいねぇ~、これはぁ~」


「……で、何故私に[魔人族(この)]をさせたのですか?」


「……え?……あ、あぁそうだね。君のその姿なら問題ないよね!」


「はい?」



どうやらシキを[魔人族]に変身してもらったのは単なる趣味等ではないらしい。いや、大分そこも入っているのだろうが、兎に角それだけではないということだ。



「実はね、シキくんが『ラバラス』を倒したことによって『七天魔皇』の席が一つ空席になっているんだよ」


「そうか、としか言えないんだが……」


「こっからが本題なのさっ!」



ビティーカはズイッ!とつま先立ちでシキに顔を近づけようと必死になるが元々が低いので少し近くなった位である。自分の思っていた通りにならないビティーカは少し「むぅ」と不満を漏らすがそのまま続ける。



「シキくん、『七天魔皇』になってみない?」








感想とか宜しくお願い致しますヽ( ̄▽ ̄)ノ




因みに皆さんはどの様な展開を期待していますか?

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