表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/357

終わりだと思っていても実は終わってなかったりする。

どうも!


前回投稿できなくて申し訳ありませんでした!!!( ノ;_ _)ノ


さて、今回のお話は個人的に超展開だと思ってます!!!


思ってるのは自分だけだったりするので、読者の皆様はどう思われるかはそれぞれだと思います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!



『レイティア、暴走!』


『地球を滅ぼす!』


『け、れ、ど……』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



滅ぼせ(ハシュマダー)



その言葉を呟いた瞬間、レイティアの頭上に二つの球体が現れた。


右上には、太陽の如く生命を与える様な……ものではなく、全てを焼き付くす赤々しい球体。


左上には、全てを飲み込むブラックホールを纏った禍々しくそして全てを引き寄せる漆黒の球体。


その二つは大きくはないものの、強大なエネルギーを凝縮されており、それを解き放った瞬間辺りを……いや、星をも砕いてしまう可能性を秘めている。


しかしレイティアはその二つの力を解き放つことなく、後方に存在する聳え立つ巨大な大樹……『世界樹(ユグドラシル)』へと近づけていく。



「何をする気だ!?」



シキが呼び止めようとするのだが、レイティアは何も返すことなくただ実行する。


レイティアが今やっているのは、充填しているのだ。


世界樹(ユグドラシル)』は大砲。


二つの球体は砲弾。


世界樹(ユグドラシル)』に二つの星をも砕いてしまう可能性を秘めているエネルギー球を充填し、そして地球に向けて放つ。


そうすれば、地球は滅びてしまうのだ。


例え、威力が弱まったとしても人類が滅びてしまう可能性の影響はあるだろう。


例え、起動を剃らしたとしてもその衝撃波には逃れられないだろう。


では、そんな物騒な。


そして、そんな膨大な魔力を暴走染みていればどうなるか。


そう。


何かが起こってしまうのが必然である。


そんな異常な事を起こしてしまえば、誰からも注目を集めるのだ。


そして。


そして……。


今まで、長い眠りについていた、ある一体のモンスター。


そのモンスターは、何もない場所で眠ってきた。


しかし、外が騒々しければ、起きてしまうのは仕方がない。


多少の音ならば目を瞑るだろう。


だが、そのモンスターにとって、無視できない程の騒々しさ。


だからこそ、そのモンスターは。



「……ぇ」



レイティアの、後ろから。


空間を裂いて、顔を覗かせていたのだ。



「……"空"」


『ヤー。あれ、やばいっぽぃ』



レイティアの後方に、空間が裂かれた事に誰もが茫然とするしかない。何故ならば、その空間の裂け目からは、視覚では見えない筈なのに、何かがいるのはわかるのだ。しかし、その何かを触れる事は叶わないとも同時に感じてしまう。


まるで、幻の様な……というのでもなく、確かにそこに存在しているので、間違えるわけがない。


そこにいるのに(・・・・・・・)そこにいない(・・・・・・)



「な……なに……」



突然現れた相手に、レイティアは狼狽えるしかなかった。


こんな相手、知らない(・・・・)


まだ、神という存在が現れた方が落ち着ける自信はあっただろう。


シキも、この様な異質な相手に変な動きが出来なかった。


精々、相手の出方を伺うくらい。


無虚龍抜殻(ヌケガラ)』……"空"はその見えない何かに対峙するかの如く静かにその場で佇んできた。



「!?なにをーーー」



突如、その見えない何かは手、なのか触手なのかは不明だがレイティアが生み出した二つの膨大なエネルギーの塊を何の躊躇もなく掴んだのだ。


そして、その二つの膨大なエネルギーは徐々に吸い取られる様に力を急激に失っていく。



「やめ……やめて、よ……」



それを茫然と見ているしかないレイティアは、自分がやろうとしていた事を悉く阻止、そしてその見えない何かに邪魔された事に憤りを露にしていく。



「やめろ……やめろぉぉぉぉぉぉお!!!」



レイティアは邪魔をする見えない何かに向けて、自身が持つ魔法の数々を打ち放っていく。


しかし……。



「ひっ!?」



その見えない何かはまるでそこにいない事を証明するかの如く、レイティアが放った魔法は当たることなく、見えない何かの身体を透き通ってしまったのだ。


そして、それに気付いた見えない何かはレイティアに向けて目を向けた。


見られているのはわかる。


しかし、その目は?


身体はどこにある?


わからない。


見えない何か(それ)は全くわからない。


これまで生きていた手段が、何一つ敵う事がないと理解してしまいあまりにも強大で未知なる敵相手に恐怖を抱いてしまうレイティア。


あまりにも金縛りにあってしまったかの様に身体を、指先一つ動かすこともできない。


すると、その見えない何か、は近くに聳え立つ巨大な大樹、『世界樹(ユグドラシル)』に向けて手を伸ばしていく。


それは手なのか触手なのかわからないが触れてしまえばレイティアが生み出した二つの膨大なエネルギーの様に吸収されてしまうかも知れない。


見えない何か、が『世界樹(ユグドラシル)』を掴んだ瞬間、その『世界樹(ユグドラシル)』からあまりにも高音の悲鳴の様な音が響き渡る。


そして、見た目は特に変わらないがレイティアだけでなくその場にいた誰もが何が起こっているのかわかってしまう。



「あ、あぁ……」


「そんな……」


「『世界樹(ユグドラシル)』の力が……」


「魔力が、失われていく……」



もし、普通の人であるならわからなかったがエルフである彼等であれば魔力を敏感に感じ取れるので余計にわかるのだ。


しかも失われていくのは魔力だけではない。


世界樹(ユグドラシル)』の力もだ。


これでは、レイティアがやろうとしている事は根本から破綻してしまう。


これではもう手遅れだ。


レイティアは最初は恐怖で動く事が出来なかったが、根本から破綻された事にただ立ち尽くすしかなかった。


彼女にとっては絶望だ。


せめて、あの『勇者』のいた世界を滅ぼす事で復讐を遂げようとしたのだが、それは叶わない。


こうなってしまえば、見えない何かがやっている事を黙っているしかないのだ。


シキ達も、見えない何かは特にこちらに危害を加える気はないらしい。大人しく待ち、さっさと帰ってもらったほうがいいだろう。『世界樹(ユグドラシル)』については残念ではあるが、枯らされた訳ではない。『世界樹(ユグドラシル)』の力はまた時間が経てば元には戻るだろう。



ある一人の老いたエルフの男性はフラフラと杖を着きながら、その見えない何かの名を震えた声で言う。



「あれは……無を司る神……『デシィート』……」


「それは本当なのですか!?」



その老いたエルフの発言に一部のエルフ達は動揺を見せる。


無を司る神『デシィート』というのはこの『大樹の郷』で言い伝えとして一部のエルフ達からは名前は知っているのだ。そしてどの様な存在なのかも伝えられている。


しかし、今では誰一人実際に無を司る神『デシィート』を間近で見たことはない。


言い伝えでは、何もない、異空間で深い眠りについている事位である。


その無を司る神『デシィート』について知るもう一人のエルフの女性はその『デシィート』の近くにいるレイティアに向けて逃げるように言う。



「レイティア様!はやくそこからお逃げください!!!」



しかし、レイティアは俯いて反応はない。


そして最悪な事に、その『デシィート』は『世界樹(ユグドラシル)』の力を吸収した後、近くにいたレイティアに向けて手を伸ばしてきたのだ。



「レイティア様!?」



世界樹(ユグドラシル)』は『デシィート』に触れても力を吸収されるだけでよかったが、レイティア……人間相手であればどうなるかはわからない。悲鳴を上げる様に逃げるようにいうエルフの女性は『デシィート』に触れられた人間がどうなるかを言い伝えで知っていた。


だからこそ、エルフの女性は必死に呼び掛けたのだ。


『デシィート』に触れてしまえば魔力を吸収されるだけでなく、身体も消えてしまう。


『デシィート』という存在は、それほど太古の昔……この世界が誕生したのと同時に誕生したとされており、誰もそれを止める者などいない。それほど『海之神(リヴァイアサン)』等の存在よりも更に遥か昔から存在する。


いや、誰も止められないというのは間違いだ。


『デシィート』と同じく世界と共に生まれた存在……全能を司る神『ハヴァピア』という存在がかつて激闘を繰り広げたとされている。


本来この二つの存在は合間見えることは不可能。


そもそも、今もこのように『デシィート』が現れた事事態が異常なのだ。



『デシィート』の手がレイティアの身体を掴もうとする直前、レイティアの前に淡い電光の様な光が出現する。


そしてーーー。



ーーー!?



『デシィート』は酷く驚いた様な声を発する。


レイティアの前にいるとある人物によって阻止されたのだ。



『大丈夫、レイティア?』



「……ぇ……ぁ……」



俯いていたレイティアはその者の声によって初めて反応をしたのだ。そしてゆっくり顔を上げて、自分を守ってくれた存在に瞳から涙が零れていく。



「ディー……なの……?」


『あぁ、そうだよレイティア』



そうかつて、あの時の様に優しく返してくれる……自分達が裏切って、殺めてしまったディーの姿であった。


しかし、ディーの片腕は無くなってしまっている。


『デシィート』の手を弾く為に犠牲にしたのだろう。


今のディーは見てわかる通り、霊体の様なものである。



「今だ、"空"ッ!!!」


『ヤー!ぃっくよぉーーー!!!』



レイティアの元から『デシィート』が離れた瞬間、ディーとタイミングを合わせていたのかシキの声に『無虚龍抜殻(ヌケガラ)』はシキから供給された魔力、そして様々な属性の力を込められた不純物のない白き光線が放たれる。


その光線は『デシィート』に直撃する。



ーーー!?!?



まさか自分が攻撃を受ける事はありえないと思っていたのか、『デシィート』は驚きを隠せなかった様だが自身の敵だと理解すると文字にも表せない咆哮が響き渡る。


しかし、それに負けず『無虚龍抜殻(ヌケガラ)』も咆哮する。


その光景はまさしく神話の戦いにでもありそうなものであった。



『ありがとね、ひめちゃん!タイミングばっちりだったよっ!』


「右腕大丈夫ですか?」


『あーうん。大丈夫さっ!さて、ボクとひめちゃんで『あれ《・・》』をどうにかしよっか!』


「了解です!」







さて、今回のお話はどうでしたか?


まさかのディーが!!!


そして次回はこの騒動は一段落?します。


更にディーの正体も暴かれると思います。


大胆には出ないとは思いませんが……。


それでは、頑張って来週もこの時間帯に投稿できるように努力します!!!



ーーーーーーーーーーーーーー


ブックマーク登録、評価、感想・レビューをいただけると非常に嬉しいです(*≧∀≦*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ