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未知の存在

投稿遅れてしまい、大変申し訳ありませんでしたッ!!!


何とか完成したのはいいのですが……来週もちゃんと投稿できるカナ……?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『神!?』


『やべぇ!?』


『参戦!?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



ドラトスにラヴィ、そしてイアの介入によりその戦いは苛烈を極めていた。しかし、ここでまず理解しなければならないのがあの黄衣の者はドラトス達の参戦しているにも関わらず互角という状況である。だが、ラヴィとイアに関してはそれほど全力は出していない。どちらかというと、黄衣の者に最も前に出て戦っているのがドラトスである。


ドラトスと黄衣の者。


両者はどうやら顔見知りらしいが、仲が良い訳ではないのはその戦いの様子を見ればわかる。ドラトスも黄衣の者もどちらも殺しにいっているのだから。


自ら風となってしまう黄衣の者が有利だと思う者がいるかもしれないが、実際はドラトスの方が能力的にも優勢である。


ドラトスの『空間固定』という能力は、風となって避けようとする黄衣の者の動きを封じてしまうのだ。風になろうとする黄衣の者のいる空間を固定することによって逃がす隙を無くしていく。一瞬でも動きを止めればドラトスにとっては攻撃しやすくなる。


黄衣の者もそれを理解しているのか下手な動きをすることなく、迫り来るドラトスに迎え撃っている。しかし、その視野はラヴィ達を捉えながら対応しているのだ。



ーーー■■■■■■■ッ!!!


「kぉN0*、9sHe.4g×!!!」



だが、ドラトスの『空間固定』は黄衣の者自身だけでなく周りにも満遍なく展開されているので動きを鈍らせてしまう。それに対して苛つきを露にする黄衣の者は怒りが籠っていた。


怒りを露にした黄衣の者は、その瞬間、身体が膨れ上がったかと思うとドラトスと同様の大きな球体になる。その球体はまるで惑星の様な雰囲気を放ち、周りには強烈な暴風を纏っている。辺りにあるものはその風の球体に吸い込まれてしまっているのだ。その球体は、球体から人形へと形を変えていく。


まるで、風の巨人である。


大きさは先程と同様にドラトスと同等の大きさ。


黄衣の者から風の巨人へとなった存在はドラトスに向けて殴り付ける。


ドラトスはその拳を避ける事は出来たのだが、その拳の周りから暴風……というより、爆風は発生して空中にいた為に吹き飛ばされてしまう。



ーーー■■■!?!?


「ドラトス!ーーーくっ!イアよ、やるぞっ!」


「りょーかいだしっ!」



ラヴィとイアはこちらへ迫り来る風の巨人に向かって立ち向かう。ラヴィは右手に何やら炎を生み出す。イアは周りに水を生み出すと、その水はまるで生き物のように風の巨人へと襲いかかった。



ーーーooooooooOOOOOOO!!!


「これならどう、だしっ!」



イアが操る水は風の巨人を取り囲み、そして封じ込めようとする。だが、風の巨人はそう簡単に拘束される訳ではなく自らの身体から発生する風によって水を吹き飛ばそうとするのだ。イアも吹き飛ばされぬ様に食い止めているので、風の巨人を辛うじて封じている水は、今にも破裂しそうな風船の様である。




「凍えちゃえっ、だしっ!」



イアの声に反応するかの様に風の巨人を包み込んだ水の檻は一瞬にして氷付けにされてしまう。だが、それで終わりではなくその氷の檻には更に水が包み込まれ、何重にも重ねるかの様に全体を凍てつくしていく。



「いでよっ!余の相棒っ、『殲滅する天魔の銃剣(レグリ・ア・エルシェ)』よ!!!」



そのラヴィの手に顕現したのは、一つの銃剣。


しかし、その銃剣というのは特徴的な形をしている。


見た目は大剣の様に見えるのだが、その大剣の本体は真中が無いのだ。あるのは左右にある刃のみ。分かれている為なのか、片刃しかない剣が左右にある様だろう。その分かれた刀身は白と黒に変われている。


これは聖剣でもあり、魔剣でもある。


更に言うのであれば、剣でもあり、銃でもあるのだ。


ラヴィの身に宿す聖と魔の銃剣、『殲滅する天魔の銃剣(レグリ・ア・エルシェ)』。


これを使用するということは、ラヴィが本気になったのだ。


殲滅する天魔の銃剣(レグリ・ア・エルシェ)』を銃を持って構えるかの様に右手で持つと、刀身の間から迸る閃光が出現する。



「受けるがよいッ!!!」




その閃光は、凍てつかれ封じされた風の巨人に向けて放たれる。そして、その閃光はその氷の塊の中心……つまり、風の巨人の身体を貫通したのだ。貫通した後、穴が空いた氷は遅れて崩壊していく。



これで、あの風の巨人を倒したと、その場の誰もが思った。



いや、唯一ラヴィだけは直ぐに直感した。


その直感は正しかった。


が、そう判断した時には遅く『殲滅する天魔の銃剣(レグリ・ア・エルシェ)』を持つ逆の腕が斬り飛ばされたのだ。


風の刃で(・・・・)



「ーーーむっ!?」



「ラヴィちゃん!?」


「ラヴィ!?」


「ラヴィ様!?」


ーーー■■■ッ!?



それぞれがラヴィの左手が床に地に落ちた瞬間、イア達は思わず悲鳴にも似た声を出してしまう。


そしてわかったのだろう。


あの風の巨人は、黄衣の者はまだ生きていると。



「K9ぁ、が、か、か……」



崩れた氷の隙間から、風が発生するとその氷の瓦礫から黄衣の者が現れる。だが、無傷だったというわけではなく所々細かな欠損が見られるのだ。しかしそれは直ぐに修復されてしまう。やはり、身体は風で出来ているからだろうか。




「……ま」



ポツリとラヴィは左肩から手が無い状態で、呟く。



「……さま」



しかし、それは痛みや苦しみではなく、怒りが籠った声。もし苦痛であったのならば、今の様にその場で立っていないだろう。



「キサマ!!!」



大地を揺るがす怒濤の声が響き渡る。


しかし黄衣の者はそんなラヴィを見て恐れる事もなかった。


一方のラヴィは、自身の左腕を切り落とされた事に怒り狂っている様子。今のラヴィと同調しているのか、『殲滅する天魔の銃剣(レグリ・ア・エルシェ)』も憤怒のオーラを纏っていた。


別にラヴィ自身も言い訳をする気は無いが、本気であったものの全力でなかった。


しかし、今の状況はどうだろうか。


これはラヴィ自身、油断はしていなかった。得たいの知れない相手なら尚更。


だが、よりにもよって、この姿(・・・)を傷つけられた事は、ラヴィにとって逆鱗だったのだ。


……ならば、最初からその姿をしなければいいのだが。あるいは別の姿になればよかった。しかし、ラヴィはその姿が未来永劫最も気に入っているので仕方がない。


ここで、ラヴィは黄衣の者に何か仕掛けるか、と思われたのだが、それは第三者によって止められる。



「はいはーい、そこまでだ」



突如、現れたのは白衣を着た三十路を過ぎた冴えない男性だ。髪は焦げ茶で、それほどオシャレでもないツンツンした髪型。


その男が現れた時、その場にいた全員が警戒する。


しかし、ドラトスだけは警戒する事なくその男の方へと飛んでいき、そして小さくなった。そしてその男の肩へとちょこんと乗ると「ぎゃーす♪」と一鳴きしてなついている様子だったのだ。男はドラトスの頭を撫でながら言う。



「さて、そこの……黄色い人?でいいか。これ以上戦うのはやめてもらえませんかねぇ?」


「……」



男の言うことに黄衣の者は沈黙する。


いや、わかったのだろう。あの男の実力を。


ラヴィといえば、少し苛つきながら怒りを抑えていた。斬られた左腕は回収しており、修復されている。一応言っておくがラヴィはスライムなので、身体の一部を欠損しても直ぐに元通りになるのだ。


突然、黄衣の者は身体中から辺りに風を放出したのだ。


それに攻撃ととらえた葵・クリム・イアであったが、それを片手で制止したのはラヴィであった。


これは攻撃でも何でもない、と。


その後に風はこの世界の隅々から引き寄せるかの様に黄衣の者へ吸収されると、吸収された風はそのまま外に出されてしまう。


一体何がしたいのかと思っていた葵達であったが、そこにいたのは黄衣の者ではなく、黒と黄色い線の入ったシルクハットを被った一人の長身の男だ。年齢は20歳半位に見える着崩した中世貴族が着ていそうな暗めの色をした服装のイケメン。そのイケメンは改めてシルクハットを被り直すと、その男に向けて言う。


人の言語で。



「オーケイ、俺としてもこれ以上の戦いはやる意味ノーだしな」


「……驚いた。まー、いいや。君が何者かは知らないが私達に危害を加えるのは今後はやめてもらえないか?」


「ん~……。そりゃーノーな話だな。今宵は次々にオモシロソーな生物が出てくるからナー。……それに、ソイツ(・・・)、アンタが従えてるのか?」


「あー、まぁそうだな」


「まさかソイツ(・・・)が……。あ、俺はハ……『ラマ』だ。アンタは?」


「……『(のぞむ)』、だ」


「ノゾム、か。オーケィ、覚えた。また合おうぜ、ジャーな」



そういうと黄衣の者、ラマは風のように溶けるように消え去っていた。終始ドラトスは男、(のぞむ)の肩からラマを「ギャース、ギャース!」と可愛らしい声で威嚇していた。


ここで未だ警戒体勢であったのはラヴィを除く葵・クリム・イア。(のぞむ)という男がどのような存在か全くわからない。ラヴィとドラトスは全く気にしていない、ドラトスに関しては、まるでシキと同じらい(・・・・・・・)なついている(・・・・・・)のだ。


望はそんな事を気にせずに言う。



「そろそろ戻るんだ。先程の戦いはかなり目立っていたから……もう少ししたらこの国の騎士達がやってくるぞ」


「……後で、わかっておろうな?」


「わかっている。それを理解した上で戦いを止めたんだからな」


「フンッ、わかってるならよい」


「あぁ。じゃぁ、私はここで……後は頼んだよ」


「うむっ、余に任せよ!」



そう言うと望も一瞬にして消えてしまう。


しかし、葵・クリム・イアの三名はあの『望』が何者かのかわからない。


なのでラヴィに聞いてみると……。



「あれは『シキ』だぞ?あの姿、『望』は<WAO(組織)>にいるときしか変装しないからクリムが知らぬもの仕方がないな。」


「「「はぁ!?(だし!?)」」」





【さくしゃのつぶやき~】


休日なのに、業務っぽいのしてたので執筆が全く進まない……。これが社会なのか……。


……( ;∀;)


じ、次回は、主人公サイド?に戻ります!


かなり展開がすごいことになる、かも?


次回もお楽しみ!


……がんばって、執筆しますぅ!



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