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黄衣の者

大変お待たせしました!


やっと投稿できました……♪ヽ(´▽`)/


GW、休みじゃなかったんですよね……( ;∀;)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『葵とクリム!』


『イチャイチャ……』


『敵!?』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



「ーーーッ!?はぁッ!」



黄衣の者が風の刃で放った瞬間にクリムは片手に炎を生み出すと、その風の刃に向けて放つ。放たれた炎は龍の形になって風の刃と共に黄衣の者ごと飲み込もうとする。


が、風の刃を飲み込んだ瞬間に黄衣の者は動じる事なくその風の刃を爆発させて炎の龍こど消し飛ばし、相殺したのだ。


その風を肌に感じた瞬間、クリムはある力を感じ取った。


それは葵も同様。


その力とは……。



「これは、[神気]っ!?」


「まさか……神なのかっ!?」



[神気]。


それは神であるならば、必ずしも宿るもの。


だが、人間の中にも【神格者】、【超越者】ならば使えるだろう。


しかし、目の前にいる存在は、どうだろう。


気配、存在感、風格、人の様な姿ではあるが、明らかに異形なるもの。


神にも階級があるのだが、不明。


クリムは舌打ちをしながら、考える暇もなく風を纏い自身へと襲い掛かる黄衣の者へと同じく[神気]を宿した炎を放つ。クリムを一番厄介な相手だと認識したのだろう。葵には興味が無さそうだ。


一方、葵は黄衣の者に対して恐怖を抱いていた。だが、それは戦闘に支障が出る訳ではない。


そもそも、この戦いの切っ掛けは葵が黄衣の者に対して発砲したからだと外部からはそう思ってしまうだろう。だが、実際は発砲したのは黄衣の者が小さな風の弾丸を放ってきたからだ。葵はそれを相殺したにすぎない。しかし、黄衣の者からしてみれば葵の実力は対した事はないと思われ、手応えがありそうなクリムへと標的として攻撃したのだ。



「……無視はひどい」



そう愚痴を溢しながら、右手には『ジルヴァラ』を握り、左手からある力を……ある武器(・・・・)を生み出しながらある事を思い出していた。


それは、主であるシキと共に冒険者ギルド総本部で一線交えたある冒険者に敗北した事だ。その時はシリルも居たにも関わらず、だ。


一対二で敗北。


その時は葵は右目を一切使用していない。


だが、それは言い訳にしかならない。


あの時、敗北した事に関してはシキからいい経験になったのでは?という感じである。確かに、何処かで強くなった自分に酔っていた節があるのかもしれない。


しかし、今回はあの時の様に出し惜しみをするわけにはいかない。


目の前に愛するクリム()が戦っているのだから。



「『心象イメージ・《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》』」



左手に姿を現したのは、主であるシキが愛用する武器の一つ《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》。それはかつてシキに実戦の特訓で見たことがあった。しかし、一度見ただけではこの様に生み出すのは不可能。


何度も何度も、《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》を扱うシキと刃を交えながら徐々にここまで生み出す事ができたのだ。



「Nぁ.@8:1ぁ?」


「葵!?それはーーー」



心象イメージ』で生み出されたとはいえ、劣化版である《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》の存在は凄まじい様で黄衣の者はそれを見て驚愕した様子。それはクリムも同様で、葵の『心象(イメージ)』の力を見たのは初めてだったからだろう。


しかし、葵の真骨頂はここからである。



「『弾丸化(ブレット)』」



そう唱えると、その左手にあった『』心象イメージ・《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》』はグシャリと圧縮され、その形は小さくなっていく。そして『心象イメージ・《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》』は一個の小さな弾丸へと変えていた。


それを葵は『ジルヴァラ』に装填する。


『ジルヴァラ』は魔力の弾丸で込めて撃つので弾丸一個しか装填できなくても問題ない。だが、一個しか弾丸を装填できないので葵が『心象(イメージ)』する武器によっては一撃必殺だ。


弾丸になった『心象イメージ・《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》』を装填し終えた葵はクリムが戦っている黄衣の者へと銃口を向けた。


そしてーーー。



「ふっ!」


「!?」



葵が引き金を引いた瞬間、黄衣の者はクリムから離れてその場から離脱しようとするが、遅い。


銃口から放たれた劣化版であるが《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》の力を宿した弾丸は一度回避したし黄衣の者を追跡する。


黄衣の者はまさか追跡してくるとは思っていなかった様だが、何処までも追跡してくるのならば撃ち落とすか相殺するかである。迫り来る弾丸を黄衣の者は風を操り、それを破壊しようとする。


が、黄衣の者は葵が撃った『心象イメージ・《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》』の弾丸に気をとられてしまっていた。



「ぉA1苛、O6刄!?」



破壊しようとしていた黄衣の者であったが、背後から炎の蛇達が現れると身体の各部分を完全に拘束されてしまう。加えて破壊しようと放った風は炎の壁で相殺されてしまい破壊するのは出来なかった。



「させぬさっ!」



それをやったのはクリムであった。


見事に拘束した黄衣の者であったが、何度も迫り来る弾丸と身体に巻き付かれた炎の蛇達から逃れようと風を操るのだがそれを炎の蛇達によって阻止されてしまう。しかもこの炎の蛇達は単に身体を拘束しているのではなく、自ら風になって逃がさぬように魔方陣を生み出し、起動させていたのだ。



そして、『心象イメージ・《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》』の弾丸は、黄衣の者の身体を貫いた。



劣化版とはいえ、《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》の力が宿る弾丸に当たればどうなるか。簡単にいえのであれば《死ニ至ル槍銛(ゲイ・ボルグ)》の上位版といえばわかるだろう。


黄衣の者に致命傷を与えた、と思っていた葵とクリムであったがその黄衣の者は身体の中止に穴を開けながら倒れることなく立っていた。


そしてーーー。



「Aぁ8Aaaaaaaa8aハAーーー!!!」



黄衣の者は、心底面白いものを見つけた子供の様に、楽しそうに笑いだしたのだ。その様子は《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》の弾丸を貫かれても意味を成さない様な、葵とクリムを嘲笑うかのようであった。


葵は直ぐにクリムの元へ辿り着くと、警戒しながら黄衣の者を睨み付けていた。クリムもまさか、あの攻撃が効果無い事に驚きを隠せない。



「……む?」



するとクリムはある違和感を感じ取った。


辺りにモンスター等の気配が全く無いのだ。


近くには『カグヤ』の首都である『キョウラク』がある。しかもいくら遠くてもこれほど大規模な魔法や音が出ていれば誰かが異変を察知するものだろう。しかしそれが一行にない。加えてモンスターも一匹もおらず、まるでここは別世界に切り離されてしまった孤島ではないかと感じてしまう。



「さa10、去R-殺S1?」



そんな違和感を感じるクリムを他所に、黄衣の者は葵とクリムの二人を自身にとって立派な敵だと認識されたらしく両手から風の球体を生み出した。



「a---?」



だが、黄衣の者も何かを感じ取ったらしく、真上へ、夜空へと顔を上げたのだ。


すると、夜空に一つの流れ星がーーー。


葵とクリムの元へと落ちてきた。


しかし、その流れ星?は大きな赤い光を発するだけで地面に衝突する前に宙で止まったのだ。だが、その落ちてきた一瞬の速さでは地面に衝突しなくても風圧が辺りを吹き飛ばしそうな勢いで発生する。



「なにが!?」


「この感じは……」



その風圧を起こした中心にはある一体の存在。


鷲の顔にドラゴンの身体、烏の二対四枚の翼、棘のある尻尾。身体全身には黒く細く尖った鱗で被われている。


そのモンスターは葵とクリムがよく知る存在であった。


そのモンスターとは、葵の主であるシキの契約獣、『ドラトス』。



ーーー■■■■■ッ!!!


「!!!Omぇ、Hぁ!?」



そのドラトスの存在に葵とクリムより驚愕していたのは、黄衣の者であった。先程の様な、葵とクリムと相手をしていたときよりも荒々しく桁違いの[神気]を放つ。一方のドラトスもら何時もの時よりも威嚇をしていた。まるで、前々からお互いのこと知っている様で……。



「無事かッ!葵、クリムよ!」


「助けにしたしぃ~!」



そのドラトスの背中の上には、真っ赤な着物ドレスを着た真紅の髪をツインテールの少女『ラヴィ』と、学生服を着用しているウェーブのある碧色の髪に蒼目の少女『イア』であった。




【さくしゃのつぶやきー】

うーん。

まだあと1話後くらいでシキの話に戻ります。


むむむ……先の話をどのように展開していこうか……。(--;)


大体の構成は出来てるんですけどねー( ´Д`)


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