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クリュプトン遺跡

今日はこんな時間に投稿してすみません。


多分、これからこんな感じ……かな?



あ、FGOの二部始まりましたね!


何とか攻略?しました!


ガチャはアタランテ・オルタ、ゲットです!


新☆3のアヴェンジャー、欲しいなぁ……。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃい!!!


『帰宅!』


『おこられ!』


『神刀"空"の名は……』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



『カグヤ』の首都、『キョウラク』に存在する観光知的な大規模な遺跡。通称『クリュプトン遺跡』。


そこではその『クリュプトン遺跡』に存在するとあるゴーレムを一目見ようと多くの人々が賑わっていた。遺跡内は横より縦に広く、そして高い。観光客の為にか地面を平らに加工されているので歩きやすくなっていた。



「ここが『クリュプトン遺跡』……」


「遺跡にしてはなんとも壮大なものだ」



そんな観光客である『クリュプトン遺跡』に、シリルとリラが遺跡内を見回っていた。


何故シリルとリラの二人がここへ訪れているのか。それはシキからの頼みである。といっても、元々はシリルだけでの話だったのだが、シリル一人では不安だということでリラが自ら共に同行する事をシキに頼んだのだ。


前に比べてシリルの男性恐怖症はマシにはなっている。だが、マシになっているだけで克服はしていないのだ。今ではシキがいたから大丈夫だったが、一人で他の男性と話したりする事はまだ難しい。


観光客の割合は男性の方が多い為に、シリルは少し男性恐怖症が出てしまっているのかリラの手をギュッと握っていた。


端から見れば、幼い男の子と大人な女性の歳の差カップルである。


シリルは周りに男性が比較的に多かった為、恐怖を抱いたのかリラに無理を承知で涙目でうるうるしながら手を繋ぎたいと言ってきたのだ。手を繋げばこの男性恐怖症が少しでもマシになると思ったのだ。


そんな事を発言したシリルにリラは、快く承諾した。


いや、内心心臓バクバクである。


年下ではあるが、リラはシリルに好意を抱いているからだ。リラ本人もまさか自分より一回り下の歳の男性……男の子に惚れてしまうとは。


因みにシリルは14歳、リラは28歳である。


現在二人は、調査として私服でこの遺跡へと来ている。シリルは清楚で大人しめな、リラは動きやすそうな服装だ。他の観光客も同じ様な、似た服装をしているので目立ちはしないだろう。


流石、観光名所というべきか。


遺跡内は観光客で賑わっており、少し列が出来ている。そんな列から少し離れた場所から遠くから遺跡内を見て回っていく。


シキからの頼み、というのは『クリュプトン遺跡』に存在するゴーレムについてだ。この話はあの『七天魔皇』最強、『覇王』からの情報を確認するためである。


恐らく、『クリュプトン遺跡』に存在するゴーレムは『あちら』の世界と関係する何かがあるとシキは睨んでいる。だが、あくまでも予想なので確証するものはない。だからこそ、シリルとリラの二人に確認してもらうためにここへ行ってもらったのだ。


シリルとリラだけでなく、この『クリュプトン遺跡』のゴーレムの件以外に葵とクリムにもシキからある頼み事をしている。


現在シキは『大樹の郷』に行っているので、その間はその頼み事を行うだけ。



「……ありがとうございます、リラさん」



少し恥ずかしそうに言うシリル。今は猫耳と尻尾を隠しているので分からないが、隠していなければピコピコと動いていただろう。シリルだって男である。今まで女性と手を繋ぐという行為はしたことがなかった。いや、手を引っ張られる様な事はあったが。


そんな顔を赤らめたシリルを見てときめいてしまうリラであったが、そこは表に出さずにクールに返す。



「感謝は不要だ、シリル君。」



リラはそう言いながら少し震えるシリルの手を握りながら、ある事を訊ねた。



「シリル君。君は……『ゼリファラール学園』を知っているか?

私が騎士団長として所属していた『サウザラート国』と友好関係であった『ソシャル国』にある有名な学園なのだが……」


「……」



歩きながらその事を話すリラであったが、シリルはその事について黙っていた。


リラはシキからシリルと出会った経緯については聞いている。勿論、非合法に奴隷に落とされ、男共の性欲の捌け口として道具のように犯された事も。


その話を聞いたリラは、アル……アルトレアを失った時と同様にシリルを犯した男共に、死よりも恐ろしいものを見せてやろうと思った。だが、ある一連の事件で捕らえられてはいるらしいが。


正直、内心は怒りが収まらなかった。


自分が好意を……いや、愛する者が酷い目に合わせたのだから。しかも、男共に犯され続ける等と屈辱でしかない。


本音を言えば、シリルを何処かに閉じ込めてでも守りたいと思っている。だが、そんな事をすればシリル本人も嫌がるだろう。だからこそ、せめて共にいたいと思うのだ。


そして、何故シリルに『ゼリファラール学園』の話題を出したのかは理由がある。前にシキ達が変装して冒険者ギルド総本部で『ゼリファラール学園』の言葉に反応した事をシキから話していたのだ。シキ自身もシリルの事を全て知っているわけではない。敢えて話さないだけ。


リラはその『ゼリファラール学園』についてはある程度、騎士団長時代の時に知っていたので様子見としてこの話題を出したのだ。更に言えば、シリルの事をもっと知りたいと思ってしまったからだろうか。


暫く黙っていたシリルであったが、何れ話す事だと意を決して話す。



「おれ、『ゼリファラール学園』の……生徒だったんだ」


「……そう、だったのか」



リラは言葉を詰まりそうになる。だが、実際は予想はしていた事だ。それでも、何故『ゼリファラール学園』の生徒であるシリルが非合法に奴隷に落とされてしまったのか。それをポツリポツリと言う。シリルがここまで話すのはリラが初めてなのかもしれない。


シリルが話した内容はこうだ。


ある時、仲が良かった同級生と共にある迷宮(ダンジョン)を捜索した。捜索した迷宮(ダンジョン)は比較的にランクの低い場所であったが、捜索している中である隠れフロアを発見してそこに入った。


そこで戦闘が行われ、何とか勝利したが仲が良かった同級生達からの支援が全くなかったのだ。抗議しようとしたシリルであったが、彼等は『バクハクト鉱石』を投げてきて、その『バクハクト鉱石』による爆発によって巻き込まれた。


そして、何者かに気絶され、奴隷に落とされた。


今思えば、同級生達に貴重な『バクハクト鉱石』を手に入れる事は不可能に近い。彼等は貴族ではなく平民だ。『バクハクト鉱石』等、貴族位でなければ手に入れる事は難しい。


シリルは平民でありながらも生徒の中でも優秀な剣術を有していた。貴族との剣の模擬戦でも勝利してしまう程の実力。だからこそ何処かで恨みをかってしまったのだろう。加えてシリルには優秀な姉の様な存在がいたのだ。彼女はゴーレム使いとして優秀で、他の貴族や平民に到るまで魅了してしまう程の美しい容姿を持っていた。


仲が良かった同級生達に裏切られた時、その年上である彼女は丁度ここ、『クリュプトン遺跡』のゴーレムを見学する為に短期留学に行ったばかりだったらしい。



「でも、もういいんだ。今がとても幸せなんだ。だからあの時の事はどうでもいい。おれは、シキ(マスター)に出会えて本当に良かったって感じるんだ。それに……」


「それに?」



シリルは繋がれた手をギュッと力を入れながらリラへ顔を向けながら、照れ臭そうな表情で言う。



「憧れの『剛剣』(リラ)さんに出会えて、よかったっ」


「なっ!?」



そう告白の様な、しかし告白ではない初々しい発言にリラはドキュンッ!と心を射止められてしまう程にシリルの表情、そして言葉に響いたのだ。会話は周りに聞こえない程の大きさだったので外部から邪魔される事はない。


リラはシキから頼まれていた事だけでなく、リゼット達から言われていた事を思い出していた。簡単に言うなら、今のこの時間は調査と、デートである。


え、そんなことしてシキに怒られない?と思われるかもしれないがシキ本人も『いいんじゃね?』みたいな感じで承諾しているので調査をしているのならデートしても構わないのである。リゼット達からはシリルとデート頑張れ!等々と応援されているのだ。クリムと共に。


上目遣いで、そんな照れ臭そうな表情をされてしまってはあの『剛剣』と畏怖されたリラでも、この状況で軽く混乱してしまう。



「(し、シリル君っ!?か、かわいぃ……。そ、それに、私と出会えてよかった等と……うわぁぁぁぁぁあ!?!?!?このまま宿に帰ってから押し倒してもいいのだろうかぁぁぁあーーー!?!?)」



といった感じである。


そんなリラであるが、ふとシリルは不意に何か観光客達が何か一点に注目して感嘆の声を挙げているのに気が付いた。その中には涙を流している者や膝をついて何やら祈っている者もいる。


シリルは吊られて彼等が見ている物をその目に向けて見てみると、思わず絶句してしまう。一方のリラは表情には出さないが自分の世界に入っていて今目の前にある光景を写し出していない。



「りっ、リラさん、リラさん」


「っっっ!?!?う、うんっ!?ど、どうしたシリル君ッ」


「あ、あれって……」


「ん?あれ……は……」



リラもその物に目にして同じく絶句してしまう。


二人の、観光客の前には台座に堂々と座られた一体のゴーレム。


しかし、ただのゴーレムではない。


ゴーレムといえば、土や鉄等といった一つの鉱物、又は何種類かの鉱物を合わせた人形だ。人型であれば、手足胴体が太い、大きかったりするだろう。


だが、目の前に鎮座するゴーレムはどうだろうか。


ゴーレムにしては現実離れした、本当に細く、まさしか人の様な形をしていたのだ。指の一本一本、人間の様だ。身体全体には鎧が填められており、その鎧の中には巨人が入っているのではないかと思ってしまう程に、シルエットが人。


もし、葵がいたらこういうだろう。


あれは、巨大な人型ロボット、だと。



「あのゴーレム、素晴らしいですねっ!」



ふと、その声にシリルとリラは顔を向けると、そこには護衛の騎士に護衛されながら巨大なゴーレム、巨大な人型ロボットを目をキラキラさせながら眺める少女がいたのだ。



「「っ!?」」



それだけなら別に驚きはしなかっただろう。王族か、何処かの貴族が見に来ていてもおかしくはない。


だが。


二人が驚愕したのはそこではない。


問題は、その少女だ。


少女は二人が知るある人物に酷似していたのだ。


シキの妻の一人、リゼットに。


異なっているのは、銀の瞳に髪の長さが腰まであること。袴の様なものを着ており、腰には藍色の刀を差していた。腰まである髪は下で白いリボンで結われている。そして雰囲気はリゼットはクールで静かであるが、この少女は元気で明るそうだ。


だが、それ以外、つまり身長や体型、顔の造型に到るまでは全て似ているのだ。


この時、二人は思った。


リゼットに姉妹はいたのだろうか、と。




【作者の呟き】


『~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~』を読んでいただいてありがとうございます。

読者の皆々様から、感想をいただいていますが、返信できなくて申し訳ないです。

言い訳にしかなりませんが、新入社員として多忙で……。

登校日は継続するので、よろしくお願いいたします。



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